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ま、今日も気ままにいきましょ。

本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

TBSアナウンサーの井上貴博による著作。

 

2022年にダイヤモンド社から刊行。

 

「Nスタ」は平日によく見ているので、井上の著作があると知り読んだ。

 

幼いころの話から、アナウンサー試験のこと、TBSに入ってからのこと。

 

「伝わる」には何を意識したらいいか、いくつもの項目に分けて書いている。

 

最後の方は、「啓発本っぽいな」とは思った。

 

「テレビに出ている人はこういうことを考えているのか」と知るきっかけにはなる。

 

アナウンサーランキングにほとんど入らず、最近やっと下位に入ったと知ったのは意外だった。

 

テレビ業界に興味がある人、アナウンサーを目指している人、仕事への向き合い方を見直したい人におすすめ。

群ようこのエッセイ。

 

2023年に新潮社から刊行。

 

「小説新潮」に2021年から2023年にかけて掲載されていた。

 

数年前の「本の雑誌」で本作がベスト10入りしていたので、読むことにした。

 

彼女が約40年、原稿を書き続けた日々を振り返っている。

 

前に別の作品を読んだ時は、1つの項目でページ数が多いと感じたが、本作はちょうどよい長さだ。

 

出版業界のあれこれや、編集者との関係、物を書く時の姿勢など、話は多岐にわたる。

 

最初は手書きで一生懸命書いていて、ファックス、タイプライター、パソコンなど、時代が進むにつれて媒体も変わってくる。

 

彼女が「本の雑誌」に勤めていて、そこから物書きになったのは知っていたが、最初の就職の話は知らなかった。

 

詳しく読むと、女性の就職がいかに大変だったかわかる。

 

マスコミ系だと、さらに狭き門だったのだろう。

 

群はたまたま書く機会を与えられ、色々な出版社から原稿の依頼が来て、専業物書きになった。

 

時代の波に乗れたという運もあるだろうが、自分を客観視して、物事を冷静に見ている。

 

一文がもう少し短いと読みやすいというのは、読者のわがままか。

 

最後のあとがきで、亡くなった目黒考二のことを書いている。

 

彼は、「群ようこ」と名付けた人だった。

 

そんな彼が急に亡くなり、群も、目黒の死を整理するように書いていた。

 

若い時から仕事を一緒にしてきた彼女だからこそ、書ける内容だったと思う。

凪良ゆうの作品。

 

2023年に講談社から刊行。

 

「小説現代」に2022年から2023年にかけて掲載していた。

 

本屋大賞を受賞した、『汝、星のごとく』の続編である。

 

中編が3つ入っている。

 

人物設定など『汝、』をそのまま引き継いでいて、説明はない。

 

前作から期間が経って本作を読むと、「どうだったっけ?」とわからなくなる。

 

読んでいくうちに登場人物やその関係がわかって、「こんなだったな」と思い出す。

 

巻頭に、登場人物の概要だけでもあるといいな、と思った。

 

3つの話の中では、「星を編む」が一番面白かった。

 

櫂の担当編集者(いずれも現在は、雑誌の長を務める)2人の話で、出版業界のことがわかって興味深い。

 

2人を通して、櫂の姿がよみがえるような読後感もある。

 

最後の「波を渡る」は人によるだろうが、私は、そこまで書かなくてもいいかな、と思った。

 

でもたぶん、作者はここまで書いて、作品を完結させたかったのだろうなと感じた。

 

「続編」という雰囲気が強い作品なので、この作品だけの独立性がもう少しあると、より読みやすいはず。