突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。



突発性難聴は、耳の病気であるという考えが一般的です。耳鼻科の領域だから耳鼻科を受診し治療を受けるわけですが、にもかかわらず「治りません」と一方的に告げられてしまったり、あるいは同じ薬を延々処方されるだけ、ということもあります。



なぜ、耳鼻科の専門領域であるはずの突発性難聴が、耳鼻科での治療で効果がないことが多くあるのか。



図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/



突発性難聴の詳しい原因は解明されていませんが、有力な原因説としては内耳蝸牛の有毛細胞の衰弱が挙げられます。


有毛細胞は酸素をエネルギー源として活動しており、酸欠によって衰弱すると電気信号を脳へと送信することができなくなり、難聴が起きると考えられています。




ですから、耳鼻科では有毛細胞の衰弱を助ける手段としてステロイドや循環改善薬、ビタミン剤などを処方するわけですが、

では、なぜそういった治療では聴力が回復しないことが多いのか?





図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html



聴力回復のためには衰弱している有毛細胞の修復が必要で、そのためには酸素を多く含む血液を積極的に内耳に届けることが必要になります。



その際に重要となるのが、耳以外の内臓の状態です。


酸素を運ぶためには血液の酸素運搬能力が正常である必要があります。血液は常に老廃物が溜まるため、肝臓と腎臓で解毒される必要があります。



しかし、肝臓と腎臓の解毒能力が低下している状態では血液の老廃物を除去できないため、酸素を内耳に運ぶことが困難になります。




老廃物が多く蓄積した血液を、東洋医学ではオ血といいます。


オ血を解毒するには肝臓と腎臓の解毒能力が必要で、それを高めなければ治療効果を発揮させるのは困難になります。




また、酸素を運ぶためには体内の酸素摂取と二酸化炭素の排出=ガス交換が必須となります。

ガス交換は一般的には肺呼吸で行われますが、難聴患者さんの特徴として、日常的に呼吸が浅いという点が挙げられます。



首周囲の筋肉を使った胸式呼吸と、横隔膜を使った腹式呼吸を行いますが、難聴患者さんはストレスによってこの呼吸方式が不完全であることが多い傾向にあります。



ガス交換がきちんとできなければ、いくら酸素を内耳に届けようとしても意味がありません。




このように、難聴=耳の異常とはいうものの、その異常を引き起こすのは全身の状態が複雑に関係しているため、単に耳だけを治療すればいいだとか、安易な考えでは難聴の改善は難しいということです。




治療とは単に症状だけを診るのではなく、患者さんの活き方や考え方までを含んだ全身を診る、ということなのです。










院長ブログはこちらをクリック
https://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/











当院ホームページはこちらをクリック