突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。





突発性難聴は原因不明とされている難病です。老若男女関係なく、突然原因もなく片方の耳の聴力が低下し、一般的には一度落ちた聴力は回復しづらいとされています。





突発性難聴は文字通り突然発症し、原因不明です。ですから、徐々に聴力が落ちてきたとか、難聴になった原因が明確にある場合、そして両耳同時に難聴になったなどは、突発性難聴ではなく別の病気です。









図引用  https://www.babycome.ne.jp/kidsmedica/id/20445000/







突発性難聴は感音性難聴に分類される病気です。音を感じ取る有毛細胞が原因不明で障害され、聴力のもととなる電気信号を作りだすことができなくなって難聴となると考えられています。







有毛細胞は外有毛細胞と内有毛細胞があり、合わせて約15500個あります。





図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html





治療に際しては、この衰弱している有毛細胞が死滅するまえに、いかに修復させるかということです。



そのため、理想は難聴発症後48時間以内に大量のステロイドを投与することが望ましいです。ステロイドは細胞の死滅を防ぐ、緊急の栄養剤としての役目があります。





自宅安静などせず、耳の聞こえが悪くなったらまず耳鼻科を受診しましょう。











有毛細胞の修復のためには酸素が必要です。有毛細胞は音の電気信号に変換する際に大量の酸素を必要とし、また普段から酸素をエネルギー源として用いています。





ですから、有毛細胞の修復のためには新鮮な酸素をいかに多く有毛細胞に届けるかが重要になります。







では、突発性難聴の回復治療に際して、日常生活でやってはいけないこと(回復を遅らせること)はなにか。





①眉間にシワを寄せない



眉間の部分というのは、ちょうど脳の呼吸である一次呼吸で頭蓋骨が動く重要な部分です。





眉間にシワを寄せるということは、頭蓋骨の関節を自分で狭めてしまい、一次呼吸の動きを阻害してしまいます。



すると脳脊髄液の流れも滞り、有毛細胞を動かすための条件を崩してしまいます。



ですので、ムスッとした顔をしないように注意しましょう。







②難聴側の耳を圧迫しない

寝る時などに、難聴側の耳を下にして寝ると耳を圧迫してしまい、耳の血流低下や耳の神経過敏を起こします。



有毛細胞への酸素を届けるのは血液ですから、血流を阻害するようなことはやめましょう。









③酸欠になることを控える

有毛細胞の修復のためには酸素が必要です。なのに、喫煙や極度の運動不足などではそもそもの酸素摂取量が不足しています。



禁煙しろとは言いませんが、酸欠の自覚を忘れないように。また、深呼吸で肺の奥の酸素まで吐き出すようにガス交換しましょう。







④多量の飲酒を控える

酸素を内耳の有毛細胞にまで届けるのは血液です。長期間多量飲酒を続けると肝臓の解毒機能が低下し、血液が解毒されないまま循環してしまいます。

その状態では酸素を効率よく運搬することはできませんので、飲酒は控えめに。









まだまだほかにも注意点は多くありますが、まずはこの4つを守るとよいと思いますよ。







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