すみれのキモノ笑う日々 -19ページ目

すみれのキモノ笑う日々

週末着物ではありますが、着付けに悩みコーディネートに失敗するちょっと笑える着物のお話、日々のアレコレをつづります。

博多座で「魔界転生」を鑑賞。





前から3列目の席に大喜び。ただしプロジェクションマッピングを多用した舞台のため、近い席だと非常に辛い(幕を見上げて首が凝る)のは思わぬ不覚でありました(涙)。

島原の乱で潰えた天草四郎時貞をはじめ、強烈な悔いと無念を残して果てた剣豪たちが呪法により魔人・悪鬼となって現世に蘇る!
迎え撃つ柳生十兵衛。しかし仲たがいしつつも敬愛してきた父・柳生宗矩までもが邪法により転生・・・。



溝端淳平さんの天草四郎は子供のように純粋で哀しみをたたえたもの。島原3万7千人の民の死の責を負い姉を想う、傷ついた心を抱える美青年役がはまっていました。宙を飛ぶ演技も華麗で美しい。


ちなみに埼玉アリーナドタキャンで今お騒がせのジュリー扮する四郎。冷酷・残忍の美が際立ちます。これも好き。



隻眼の風来坊剣士・柳生十兵衛を演じるのは上川隆也さん。
一緒に鑑賞した夫(あまりテレビを見ない)が「あの一心(イーシン)がこんな力強い役を」
・・・古い。そう、「大地の子」で中国残留孤児「陸一心」を演じた若き上川さんはいまやシリアスなものからコミカルな役まで幅広く演じる名優。
父・宗矩との一騎打ちのシーンは迫真の緊張感。



松平健さん、そして浅野ゆう子さんはもうステージにいるだけで凄みを感じます。
お二人とも衣装に鱗紋。死者であり蛇性のものであるということでしょうか。




そしてまことに美しい高岡早紀さんのクララお品。四郎を案ずる優しく志強き姉。つまり「光」側の人間。
いやいやあなたどう考えたって魔界衆でしょ!男を誘惑して骨抜きにしてこその高岡早紀でしょ。(原作のクララお品は十兵衛に恋してしまう悲劇のキリシタンくの一)
でも舞台の上の早紀さまは本当に気品と慈愛にあふれる女性でした。
このお着物良いなあ。清楚で華やかで。



山田風太郎氏により連載執筆されたのは1962年からのとのこと。あらそんなに古いのね。
私は高校生の頃原作を読みました。血肉の匂いがしそうな禍々しい描写はJKには刺激が強すぎましたが、剣劇としてのエンターテイメントに心躍り、キリシタンたちの洗礼名にエキゾチシズムを感じたものです。
宮本武蔵、荒木又右エ門、宝蔵院胤舜。稀代の武芸者がその技を競い、忍法と呪文が跋扈する不思議な世界。

この日の博多座も圧倒的に女性で埋め尽くされていましたが、「魔界転生」は男性にこそ観てもらいたい。少年時代の興奮とときめきが蘇るはずです。



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ジャケ買い(ジャケがい)とは、レコード、CD、DVD、本などのメディア商品を内容を全く知らない状態で、店頭などで見かけたパッケージデザインから好印象を受けたということを動機として購入すること。ジャケット買いとも。(Wikipedia)

何年たっても着付けがほんとにヘタです。特に帯結びは毎回苦労します。
そのせいもあって、手持ちの帯は柄行の心配がない全通のものが多いです。
お太鼓柄の帯は、柄がうまく出ない、うまく出た日は前帯の柄がちょうどいいトコに来ない、など今でもコツがつかめないのでもう最初から敬遠してしまってます。

ところがたま~にネット、とりわけオークションなどを見ていると
「お。この帯面白い」とつい勢いでポチッとしてしまうお太鼓柄があります。
そしてそんな帯に限って、「いつどこに締めていくのだ、そもそもどの着物に合わせようとしたのだ!」とオノレを問い詰めたくなるほど、いつもの自分のテイストから大きく乖離しているのです。
そう、中身を見ずに装丁が気に入ってCDや本を買うのと同じで、「なんか絵的にツボだったから」という理由だけで帯を買ってしまいます。
そして手元に来てから「どうしたらいいのでしょう」と考え込むのでした。

そんな私の「ジャケ買いコレクション」。

●エントリー№1「紅型風塩瀬染帯」
どうしたらいいのでしょう度:20パーセント




一応全通なんですが、模様が大きいので柄合わせに配慮を要します。
チョウチョ?虫?お花?そしてそれらをモチーフにした水引?ぽい模様がドドン!と大きく主張しているのがなぜか面白かったです。
アンティークやレトロはあまり買ったことが無いのですが、うっすら昭和っぽい配色にも懐かしさを覚えてしまいました。
まあそれほど着物を選ぶ帯ではないとはいえ、いつもの自分があまり選ばない雰囲気ということで。


●エントリー№2「本加賀友禅魚文様」
どうしたらいいのでしょう度:60パーセント




加賀五彩の色合いが鮮やか。鮮やかすぎて目に刺さります。
実は私が着物を着始めた頃、当時良くお邪魔していた呉服店で作家ものの加賀友禅帯を見せていただきました。帯の地色はレモンイエロー。大きな絵皿模様の中心に描かれた薄紅色の牡丹の花。それはそれは色鮮やかで美しく、絵画として額に入れたいほどでした。「いつかはこんな帯を身にまとう自分になりたい」と感動したのを覚えています。
それから着物や帯の好みも変わり、どちらかというと染めよりも織りに目がいくようになりましたが、やはり着物や帯の優雅さの真骨頂はこうした染めの技術に生きていることをあらためて思い出させてくれます。
この帯はそんな思い出を誘ったのと、お魚さんの表情が絵本のようにほっこりしていてかわいかったので、右人差し指がポチっと。


●エントリー№3「壁画絵師・木村英輝」
どうしたらいいのでしょう度:100パーセント




ジャケ買いの真打ち登場です。
京都が生んだロックイベントプロデューサーにして壁画絵師。平成の琳派・木村英輝(Ki-Yan)さん。近代的な建物から神社仏閣の壁画を手がけておられます。
アパレルやグッズも販売していて、夫の友人がTシャツをプレゼントしてくれたことから、私はKi-Yanを知ったのでした。そのときのご友人が「奥様がお着物好きだと聞いたので和テイストにしました」と添えてくださったことにとても感激したのです。その気持ちがまたまた右人差し指に伝わりポチっと。
帯の柄は天を舞う象。大胆な筆致ですがなんともいえない笑みを浮かべた象さんを見てると「じゃあ自分も空飛んでみるか」という気分に。
さすがにコーデに悩みそうですが、この帯を締めて京都に行ってKi-Yanスタジオにお邪魔したいです。

脱線しますが、象さんが大好きな私はこの本もジャケ買いで読みました。そしたらすごく面白い。本を愛する皆様にお勧めです。



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「どうしちゃったのすごいねそれ」的コーデの私を見かけたら、上記事情をご賢察のうえ、温かくお見守りくださいませ。



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(今回着物のお話はありません、悪しからず・・・)

一週間前。夫と二人で東京~日光を旅行しました。
東京には仕事で頻繁に行くものの、じっくり観光したことはありません。大きなリュックを背負って上ばかり見て歩いて人にぶつかって謝って、の旅でした。

両国の「すみだ北斎美術館」。


「橋」をテーマに、江戸~明治大正の東京の橋の数々について文化・インフラの両側面で紹介。
思えば確かに東京は河川と橋の文化。橋にもその構造に時代の技術と個性が表れていることをあらためて知る貴重な経験。
美術館を出た夫が「オレ橋を造ってみたい(キラキラ)」と言い出しました。その前に我が家の収納の蝶つがい修理もヨロシクです。

田舎者ほど「都会で豪勢な飲み食い」に憧れます。

「浅草今半」の個室で、一人18,000円の神戸牛御膳。おおお~。

牛肉って、飲み物だったのね。柔らかく甘い上質の脂。もう我が家のすき焼きにはしばらく戻れません。

今回の旅のメイン、日光東照宮。
華麗、荘厳なお寺の門に柱に天井に、龍がいる!鳳凰がいる!獅子がいる!





かと思えば有名な眠り猫、見ざる聞かざる言わざるのモンキートリオ。




華々しい神獣霊獣、身近なかわいい動物たちが所せましと踊る様はまさにアニマルワンダーランド。どこかロックで、どこかユーモラス。ケモノ好き(私)にはたまりません。

盛り上がったケモノテンションをクールダウンすべく、水のある場所へ。




中禅寺湖の空気はキンと冷え、水面はどこまでも静か。紅葉はほんのりと色づいて。
それにしても「湖(みずうみ)」って、響きもイメージも美しいですね。池でもなく沼でもなく「みずうみ」。透き通った清らかさと気高さ。
ここはやはり髪が長くて白ワンピを着た体の弱い美少女が療養に来なくてはいけません。

ショートカットで旅の間同じデニムをはいた頑丈な体のアラカンは、電車の時間までにヒメマス定食を5分で完食。


夫「俺も君もサラリーマンだな・・・(哀)」
そう、「何かを期限までにとにかく間に合わせる」ことで30数年間365日を送ってきたのは確か。時間に追われない日が早く訪れますように・・・。

そしてついに来ました東京スカイツリー。田舎者の鼻息MAXです。

世界最速のエレベータ内装飾(テーマは江戸切子)に見とれている何十秒かで最上階へ。




「ばり早かー!もう着いたとね!たまがったばい!」
(訳:すごく早いですねもう着いたのですか驚きました)」

展望回廊の眼下に広がる東京の景色を眺めての空中散歩に
「ジュピターよかえずかー!」
(訳:城島高原パーク(大分県別府市)の絶叫系アトラクションより恐怖を感じますね)

ソラカラちゃんのカチューシャ写真を撮ってくれたスタッフのお姉さんに
「博多から来たとばってんひよ子は東京のお菓子じゃなかけんよーと覚えとかんね」
(私たちは博多から来ました。誤解が多いようですが実はひよ子は福岡の銘菓なのですぜひお見知りおきくださいね)

コテコテの「おのぼりさん」を存分に楽しんだところで、旅は終わりです。

翌日からまた仕事。
旅の疲れで飛行機の中で爆睡するも、CAさんにビーフコンソメスープをもらうときだけはしっかり目を覚ます夫婦でした。



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気軽な普段着として重宝するデニム着物。
もう一着欲しいなあ、と思い立って購入しました。

「くるり」さんのデニム着物「Dress Slub(ドレススラブ)」。



わかりづらいので、くるりさんのサイトからもお写真拝借してしまいました(すみません)。


白く浮き上がるヨコ糸の模様が絣のようで、角度によって生まれる光沢がキレイです。
ポリエステルが40パーセント入っているということで、触ると軽くて柔らかい。
非常に扱いやすいのではないかと期待大です。

色合いも大好きなブルーグレイ。
秋冬の気取らない外出にどんどん利用したいものです。



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2週間前。
今年最後の浴衣を着ました。


少女の頃から着ている紫陽花と小菊の綿コーマ浴衣。


足元は、十数年以上も前に夫が買ってくれたレトロ柄鼻緒の下駄。


筥崎宮の放生会(ほうじょうや)に出かけました。


博多人形師が作る名物のおはじき。「厄をはじく」縁起物です。
毎年違うテーマで数量限定で売られていたのですが、行列ができるほど人気が過熱しオークションで高値取引されはじめたため、一定のデザインで通年販売されることに。
それでもこの日は売り切れるほどの人気でした。




名物の新しょうが。
なぜ放生会で新しょうがが売られるようになったか?
黒田官兵衛が滋養のために好んだ、夏の疲れを取るための民の知恵、このあたりはしょうが農家が多かった、と諸説あって今でもよくわかりません。
でも露店の新しょうがを見ると「放生会だなあ」と感じるのでした。




「幕出(まくだ)し」の行列。
炊事道具を長持ちに入れて参拝し、社前で宴会をした名残だそうです。
女性は必ず着物を新調し、競い合ったのだとか。




お祭りにはつきもののお化け屋敷、見世物小屋。
禍々しい文字が並びますがそこは現代(笑)、非常に人権に配慮されたショーなのでご安心を。


残りの時間で櫛田神社参拝。
「お櫛田さん」と親しまれるこの神社は山笠が奉納されることで有名です。


見上げれば秋の空。
涼しくなってほっとしたような、夏が終わって寂しいような。
そして何よりも「10月から仕事忙しくなるなあトホホ」とつい仕事のことを思い出してため息が出そうな空でした。


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