2023年10月2日から放送されたNHK『連続テレビ小説』の『ブギウギ』が、3月29日で最終回を迎えました。

 

このドラマの中で、主人公花田鈴子が1926年に梅丸少女歌劇団(USK)に入団し、1927年に福来スズ子としてデビューし数年をUSKの第6期生として過ごすのですが、USKの第1期生としてスズ子たち研究生を指導したのが、男役トップスターの橘アオイ(OSK日本歌劇団、翼和希さん)でした。

橘アオイは、指導係としてスズ子たちを厳しく指導する場面から登場し、最初はとても怖い印象だったのですが、ただ厳しいだけでなく、スズ子たちを温かく見守り、成長へと導いていってくれる先輩でした。

翼さんが後にインタビューでおっしゃっていた中で、同じ1期生の大和礼子と橘アオイは飴とムチとして、二人で役割分担をして後輩に接していたようです。

その二人の1期生の先輩は、後に桃色争議と呼ばれるストライキの責任を取ってUSKを退団することになり、それ以降の登場は大和礼子の葬儀に参列した時だけでした。

 

が、橘アオイが桃色争議の際に社長室で同期の大和礼子をストライキに行かせまいと通せんぼするシーンで、翼和希さんの迫真の演技、魂のこもったお芝居に魅せられ、翼和希さんのファンとなった方が多数いらっしゃったようです。(私のその中の一人です)

そして、橘アオイの再登場を望む声も、おそらく多かったと思われます。

そんな要望に応えてくださったのか、はたまた最初から台本にあったのか、真偽のほどはわかりませんが、最終回に橘アオイが登場しました。

それは、福来スズ子が歌手として引退公演をする場面でした。

楽屋にはUSKの同期生たちや後輩の秋山、USKの林部長、村山興業の坂口専務、マネージャーの山下がお祝いにかけつけ、それぞれの近況を語り合い再会を懐かしむのですが、その中に橘センパイの姿はありませんでした。

が、客席には、一人涙しながら拍手する橘センパイの姿がありました。

番組最後のクレジットには、橘センパイは芸名の橘アオイではなく、本名と思われる橘京子という名前が記されていました。

画面に大写しになる橘京子は、和服のよく似合うしっとりとした50歳前後(40代後半?)の素敵な女性になられていて、その穏やか表情から、幸せに穏やかに暮らしているだろうことが想像されました。

放送後に、ブギウギの公式XとOSK日本歌劇団のXのポストで明かされたのは、その時に橘京子が持っていたバッグの中に、同期四人で撮った写真が忍ばせてあったそうです。

一瞬映るだけの橘京子から、USKを去ってからもその足できちんと自分の人生を歩んできたであろうこと、スズ子たちやUSKのこと、信頼していた同期の大和礼子の忘れ形見である水城アユミのことを常に遠くから見守っていたであろうことが窺えました。

橘アオイとして在団していたUSKを去ってからのどうしていたと思うか?という質問に対して、過去に翼和希さんが答えていらゃっしゃった場面があります。

 

この質問の答えは、私が翼さんのSpecialLiveを観に行った2023年12月14日14時~の公演で、偶然生でお聞きすることができました。

 

翼さん:何かの教室を開いて教えていると思います。で、時々、ちゃんと赤ん坊育ててるか?と、股野のところへ見に(乗り込んで?)行きます!結婚は多分、してないと思います

 

 

質問ですが、2023年12月9日にニコニコ生動画で『翼和希 SPECIAL LIVE』のトーク番組が生放送された中で、視聴者からの質問に答えるコーナーがあり、たくさんの質問が視聴者からされていて(画面の上に流れていました)、答えきれなかった中からSpecialLiveのトークコーナーで毎回、答えてくださっていました。

この日(2024年12月14日14時~)の質問が

「朝ドラ『ブギウギ』で、橘センパイはあの後どうなったと思いますか?」

というものでした。

 

 

 

翼さんが言われているように、多分結婚はされていなくて、歌と踊りの教室の先生をされているのかな?と思いました。

和服姿からすると、バレエというより日本舞踊の先生なのかもしれないですね。

翼さんの和服姿は、その後のブギウギ公式の画像に半身像が映っていましたが、一目みただけで品のいい40代後半の女性に見えて、とてもびっくりしました。

OSK日本歌劇団の公式Xに載っていた橘アオイとしてクランクアップした時の画像もほぼ同時にアップされていたのですが、まだ20代のお嬢さんの頃とその20年後の姿が、本当に年を経たように自然で、何度見比べても不思議でたまりませんでした。

その最後の撮影をされたころは、撮影終了の時期から逆算すると、もしかしたら今年の1月~2月にかけて上演されていた公演『へぼ侍』の合間かもしれなくて、男役の翼さんと俳優さんの翼さんを短い時間の間に行き来していたことがとても驚きです。

そして、そんな翼さんを観て、さらにまた惹かれてしまったのは私だけではないと思います。

来週から始まるOSK日本歌劇団の公演『春のおどり』では、ブギウギでのレビューシーンも盛り込まれていると演出家の先生も仰っているので、懐かしのシーンが観られそうで楽しみです。

 

3月1日から17日までNHK大阪放送局で、ブギウギの衣裳やセットが展示されていて、私は行けなかったのですが大阪在住の娘が訪れ、写メを送ってくれました。

どれもとても懐かし、スズ子と共に歩んだこの半年を懐かしく思い出しました。

 

 

USKの四季の宴の看板

 

 

スズ子と秋山の退団公演の看板

 

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キャストの写真

 

 

 

『胡蝶の舞』で橘アオイが着ていた黒蝶の衣裳

 

 
 
USKのモットー『強く逞しく泥臭く艶やかに』の標語、名前札

 

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スズ子と秋山が、上京してからいつも行っていたおでん屋さんの屋台

 

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愛助さんとの住まい

 

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羽鳥先生の作曲部屋

 

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《追記》

Wikipediaでブギウギを調べていたら、USKとして在団していた劇団員の芸名がすべて載っていました。

そして、その中で同期四人の写真に写っている人物【大和礼子さんの他の二人)のお名前もありました。

Wikipedia『ブギウギ (テレビドラマ)