【1699】コロナ私見#636(総まとめ②事実編)

 

私のコロナ論のまとめの2回目です。今回はデータ分析で気が付いたコロナの特徴、事実について述べます。いずれも政府の専門家が全く述べないことばかりです。不都合な真実なのでしょうか。以前にまとめたものに最新データでアップデートしました。

①  日本ではインフルエンザ以下の病気であった。

②  死者は高齢者ばかりで、年寄りが寿命を迎える病気の一つに付け加わっただけである。

③  ウイルス干渉でインフルエンザが撃退された。日本ではインフルエンザの死者がコロナ死者に代わっただけであった。

④  波が来るたびに弱毒化して致死率は減少した。今や風邪並み。

⑤  医療混乱でコロナをはるかにしのぐ高齢者の死者を出した。

⑥  専門家委員会は死者のデータ分析を全く行わず、病気の重度判定をしなかった。

⑦  感染は空気感染であり、日常の生活で拡大し、人がコントロールできるものではなかった。どの国、どの波も同じ形をしている。

⑧  各波は一定周期で発生する。免疫の持続期間が絡むか。

⑨  鎖国で流入を抑えた国も結局は同じレベルの感染者を出した。感染は防げない。

⑩  都道府県の差は若者の比率の差が原因であるが、最終的には同じ値に落ち着く。

⑪  欧米の数十分の一の感染者、死者で医療混乱が起こったのは民間病院がコロナ治療を拒否したため。

 

 

 

具体的に述べます。

①  日本ではインフルエンザ並みの病気であった。

病気の重度、社会的影響はつまるところ死者数です。下記はイギリスと日本の人口当たりの死者数比較です。イギリスの死者は膨大で確かに重病でしたが、日本の死者はインフルエンザ並み以下でした。愛知県知事は「最近の波の死者はコロナ起因ではない」と断言しているほどで、日本ではインフルエンザ以下の病気だったのですが、欧米の酷さに釣られて重病扱いをしてしまい、弱毒化した後になっても何も修正しなかったのがコロナ騒ぎの実態です。日本では何も怖い病気ではなかったのです。(死因分析は⑤で)

これは日本だけではなく、アジア、オセアニアは死者が少なかったのです。これはこの地区は過去の免疫が残っており、致死率の高い初期の波が軽くで収まったためです。ファクターXと呼ばれていました。前の図でも、イギリスの死者が多いのは第一、第二波でその後は急減しました。日本はその頃は軽微でした。欧米に比べるとアジアは全く少なかったのです。

 

G7国と日本の比較です。初期の波で日本は全く軽微でした。死者が増えた第六波以後は実際はコロナ死者ではないと言われています。アジアではインフル並の病気だったのです。

 

 

コロナでもインフルエンザと同じ定点観測のデータが最近出てきました。感染者数もインフルエンザの方が遥かに多いのです。ところが、専門家は「感染力はコロナの方が遥かに高い」と言っているのです。何が根拠なのでしょうか。私の考えはインフルエンザは毎年ほぼ国民全員が感染して収束し、コロナは4年かかってそのレベルに達した、というものです。

 

 

 

②  死者は高齢者ばかりで、年寄りが寿命を迎える病気の一つに付け加わっただけである。

下記はコロナ死者、インフルエンザ死者、総死者の年代別分布です。コロナ死者は他の死者と全く同じ分布をしています。高齢者が寿命を迎える病気の一つにコロナが加わっただけです。「年寄りが風邪をこじらせて亡くなった。」という従来からあったものです。若い人はコロナでは死なないのです。どんな病気でも亡くなるのは高齢者です。それが寿命なのです。専門家委員会はこのデータもまとめませんでした。死者は無視でした。

それに対し、100年前のスペイン風邪は死者が全世代に渡っており、致死率も高く、まさにパンデミックでした。一方、コロナは寿命性の自然なものでした。社会への影響も軽微です。

 

 

③  ウイルス干渉でインフルエンザが撃退された。日本ではインフルエンザの死者がコロナ死者に代わっただけであった。

下記は南半球のインフルエンザ感染者のデータです。南半球では2020年の4月にこれから冬を迎えてインフルエンザが増えかけていましたが、コロナが発生した途端に激減して以後壊滅状態になりました。これは北半球も含めて全ての国で起こりました。インフルエンザウイルスがコロナウイルスに負けた「ウイルス干渉」という現象です。専門家の言うような「手洗い、うがいの効果」ではありません。世界中同じなのです。専門家委員会はウイルス干渉のことは何も言いません。

 

 

日本でもインフルエンザは0になりました。コロナはクルーズ船到着前に既に侵入していたと思われます。

 

 

日本の過去のインフルエンザ死者です。後からインフルエンザと認定された超過死亡も含むと毎年1-4万人の死者が出ていました。コロナ以後はこれが0になり、代わりにコロナ死者になっただけで実態は何も変わっていないのです。亡くなる年代も同じです。インフルエンザで亡くなっていた人がこの3年はコロナで亡くなっただけなのです。

2022年にコロナ死者は4万人計上されましたが、それはコロナ陽性であった死者で死因がコロナと特定されたものではありません。コロナと明記されているのは10%、別死因が10%で残り80%は死因が記載されていないのです。愛知県知事はコロナ起因ではないと明言しました。

 

 

 

 

肺炎系死者の推移です。2022年の第六波以後のコロナは肺炎を殆ど起こさないので除外しました。コロナ前の肺炎系死者より実はコロナ後は肺炎死者は減ったのです。インフルエンザが撃退されたが、コロナ死者はそれを置き替えるよりも少なかったためです。

 

 

④  波が来るたびに弱毒化して致死率は減少した。

波が来るたびに、重症化率、致死率はどんどん減少し、第七波では致死率0.13%にまで低下しました。しかも第七波の死者の殆どはコロナではないと愛知県知事は指摘しているくらいです。本来2類指定の病気は致死率が数10%のものを想定していた筈なので、全く類指定を間違っています。もはや風邪です。旧型コロナは風邪の主原因です。新型コロナも旧型コロナに仲間入りしたのです。委員会はこのデータもまとめませんでした。弱毒化も無視したのです。下記のデータはやむを得ず私がピーク値から簡易的に率を計算したものです。重症者率が高いのは同じ人が何日もカウントされるためです。重症者期間が10日とすると、実際の重症化率はこの1/10になります。最近の重症化率は0.04%程度と推測され、本当の致死率もこれ以下だと思います。取るに足らない病気になったのです。

 

 

⑤   医療混乱でコロナをはるかにしのぐ高齢者の死者を出した。

第六波、第七波が来たときはコロナ以外も含む総死者が激増しました。これは医療混乱で他の病気の人も適切な治療を受けられなかったためと考えられます。2022年は10万人も死者が増え、2023年も続いています。コロナ死者を遥かに超えます。こちらの方がよほど大問題です。委員会はこれも無視でした。これだけ死者が増えてもマスコミが取り上げなければ誰も気が付きません。コロナも報道されなければ何事もなく終わったレベルなのです。パンデミックではありません。情報化社会がもたらした空騒ぎだったのです。下の図ではコロナ以前の5年間の死者を黄色の幅で示しています。コロナの3年間が如何に死者が増えたかわかります。

下記は死者が急増した2022.2の死因です。殆ど寿命性の病気です。コロナ死者も本当の死因はコロナではなくこれらの病気の可能性が高いのです。コロナにカウントされているのは死者のうちコロナ陽性だった人であり、死因がコロナと言うわけではありません。カルテに死因がコロナと明記されているのはそのうちの10%で、全体の2%にしか過ぎません。80%は死因が記入されていないそうです。これは医師の行動としては異常です。委員会は死者は無視なので死因分析も何もしませんでした。現場にヒアリングすれば死因は明らかになる筈ですが、何もしませんでした。

下記は死者の年次推移です。。コロナが侵入した2020年は逆に減りました。これはウイルス干渉でインフルエンザが撃退された一方、医療混乱はまだ起こっていなかったためです。2021年から増え始め、コロナ感染者が激増した2022年、2023年は従来延長線からは15万人もの死者が増えたのです。大部分はコロナ以外の死者です。

 

その結果、平均寿命も従来の期待値からは2年も短くなるような大事件だったのです。

 

 

救急車の行き先が見つからない救急搬送困難件数です。オミクロン株になってコロナ感染者が激増した2022年、2023年がコロナ以前の10倍近くになっています。コロナの2類対応で医療混乱が起こったためです。死者の激増はこの医療混乱のためと思います。

 

コロナ死者を遥かに上回る超過死亡が出ているのです。偽コロナ死者もコロナ起因ではなく、同じ原因ではないかと思います。

 

⑥  専門家委員会は死者のデータ分析を全く行わず、病気の重度判定をしなかった。

政府の専門家委員会は死者のデータ分析を全く行わず、重症化率、致死率、人口比の死亡率などの重要指標を全くモニターしていません。感染者ばかりです。職務放棄です。日本を混乱状態にした、もはや犯罪レベルです。下記は専門家委員会のメインデータです。死者データがどこにもありません。重症化率、致死率の計算もしていません。データの羅列にしか過ぎず、分析とはとても呼べません。感染者のデータを4回も使っています。如何に感染者しか見ていなかったかの証です。④で使った私のようなデータはどこにもありません。

 

専門家委員会が如何に何もしなかったのかを示す私の記事です。素人の私がやった分析などどこにもありません。

 【1628】コロナ私見#579(専門家報告書は無為無策犯罪の証拠) | 住田正彦のブログ(団塊世代の思うこと) (ameblo.jp)

彼らの最終レポートには、私がこのまとめで取り上げた「SIR理論」、「致死率」、「集団免疫」、「ウイルス干渉」、「死因」、「周期性」、「超過死亡」、「五類」という言葉が全く現われないのです。出てくるのは「感染」、「陽性」ばかりです。

 

彼らがこんな行動をしたのは補助金目当てだと思います。

【1692】コロナ私見#630(コロナ利権) | 住田正彦のブログ(団塊世代の思うこと) (ameblo.jp)

 

⑦  感染は空気感染であり、日常の生活で拡大し、人がコントロールできるものではなかった。どの国、どの波も同じ形をしている。

下記はデルタ株での各国重ね合わせです。気候、風土、文化、コロナ対策が異なる国が全く同じ形をしています。デルタだけではなく、どの波も同じでした。人流も、マスクも、うがいも関係ないと思います。世界中、どの波も同じ形なのです。SIR理論どおり、感染し尽くして収束したのです。それが専門家は「どうして減少したのかわからない。」などと言っていたのです。全て人流のせいにしたため、説明に窮したのです。SIR理論は当然知っていた筈ですが誰も言いません。委員会は空気感染も最近まで認めませんでした。飛沫感染ばかり主張しました。飛沫感染を前提とした各種対策は無効だったのです。マスクもそうです。

 

 

 ⑧  各波は一定周期で発生する。免疫の持続期間が絡むか。

日本のどの波も拡大してピークをそろえると同じ形をしており、次の波までの間隔も最初は4ケ月、最近は6ケ月で一定でした。極めて規則的な現象でした。周期性は免疫の持続期間が絡むのではと推測しています。

 

 

 

 

⑨  鎖国で流入を抑えた国も結局は同じレベルの感染者を出した。感染は防げない。

水際作戦の徹底で感染を防ぎ、防疫優等国とはやされたアジア各国も、後半に感染爆発が起き、結局累計では日本より多くなりました。感染は防げないのです。徐々に感染する方が混乱がすくなくて済みます。それにしてもこれらの国が日本よりはるかに感染者が多かったのに医療崩壊を起こしたとは聞きません。日本が医療混乱したのは日本の特殊な医療体制構造の問題です。

 

⑩  都道府県の差は若者の比率の差が原因であるが、最終的には感染し尽くして同じ値に落ち着く。

第一波では都道府県による感染者の差が80倍ほどありました。これが終息が近づいた第八波では累積感染者数は1.7倍ほどに縮まりました。若者の比率によって感染拡大の速度に差があって、それが初期には大きく影響したように見えます。このメカニズムはよくわかりません。ウイルスの感染能力保持期間と、若者の行動範囲で決まっているのかと思います。終息期では大部分の人が感染しているので差が小さくなりました。

 

 

 

 各県の累積感染者です。累積では県の差がどんどん解消

 

累積感染者の県別データです。第一波後は大差がありましたが、今は感染し尽くして同じです。

 

県別の感染を動画にしました。各県ほぼ同時進行です。コロナの感染が瞬時に全国に広がります。神秘的な早さです。レストランの会話で拡がるようなものだったら、こんなに早くは拡散しません。

 

 

 

 

⑪  欧米の数十分の一の感染者、死者で医療混乱が起こったのは民間病院がコロナ治療を拒否したため。

神奈川、大阪の例ではコロナの病床数は総病床数の5%程度にしか過ぎませんでした。日本の医療逼迫の原因は全てこのためです。専門家委員会はこのことを指摘も、是正勧告も行いませんでした。日本の医療界の闇の部分です。

結論

日本ではコロナはインフルエンザ以下の恐れる必要のない病気でしたが、欧米の酷さに釣られて過剰反応をしてしまい、それを修正することもなかったのです。無駄な空騒ぎでした。医療界が公営と民間の二重構造になっており、民間がコロナを拒否したのが根本問題です。専門家も政府もそれに対応しようとはしませんでした。今でも変わりません。このままでは将来また同じことを繰り返すことになります。不都合な真実に目をつむってはいけません。

 

追加

私の意見と専門家を比較対比しました。

【1703】コロナ私見#640(低レベルの専門家) | 住田正彦のブログ(団塊世代の思うこと) (ameblo.jp)