Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee -6ページ目

Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee

SuperjuniorとSHINeeの小説を書いています。
全てフィクションです。

【君の声.69】その時玄関の方が騒がしくなった。バタバタと人の入ってくる音や話し声も聞こえる。『ただいまー。』『じょんうなー、いるのかー?』メンバー達が帰って来たのか彼がパタンとドアを閉めた。『…うるさくなるかも。』彼が眉間にしわを寄せ、困った顔をした。 #SJで妄想




【君の声.70】『じょんうなー、誰か来てるの?あれ女物の靴だよね?』ケラケラと笑う声が聞こえ、次の瞬間ノックもなくドアがガチャリと開いた。まさかドアが開くとは思っておらず、驚いて体が飛び上がり、手に持っていたココアが少しこぼれた。「きゃっ」『あ、待って、タオル…』 #SJで妄想




【君の声.71】『えっ!女の子?!』その声に顔を上げるとそこにはリーダーのイトゥクがいた。『…ヒョン、ノックくらいし『じょんうなの彼女?!』イトゥクの声に反応した他のメンバー達が続々と部屋までやって来る。ドアから何人もの顔が覗く。『わ、本当だ。』『いつのまに?』 #SJで妄想




【君の声.72】『どうしたんです?』一番最後に部屋にやって来たのはキュヒョンだった。驚いた表情のキュヒョンと目が合った。『ヌナ…?』『なに、お前の知り合いなの?』イトゥクが不思議そうに聞いた。『え、えぇ…同じ大学なんです。』『へー?お前が紹介したの?』 #SJで妄想




【君の声.73】『いえ、そんなんじゃ…』キュヒョンは目を逸らし俯いた。『ふーん?ねぇ、じょんうなと付き合ってるの?』キュヒョンからあたしへと視線が移動したかと思うと、イトゥクは躊躇いもなく質問をぶつけて来た。「あのっ、そんなんじゃ…『これから、かな。』 #SJで妄想




【君の声.74】「え…?」『これからそうなる予定、な?』彼はあたしをじっと見て、優しく笑って言った。ドアの所で興味津々に話を聞いていたドンへとウニョクは、いきなり大きな声で叫んだかと思うとハイタッチをして盛り上がっていた。『さ、もういいだろ?彼女体調悪いんだよ。』 #SJで妄想



【君の声.75】『ほら、出て出て。』彼がメンバー達を部屋の外へと押し出した。『えっそうなの?ごめんね、ゆっくりしてってね!』とイトゥクは笑顔で手を振り部屋を出て行った。彼は大きく溜息をつき、パタンとドアを閉めた。「…あの、良かったんですか?あんな事言って…」 #SJで妄想




【君の声.76】「誤解されるんじゃ…」『嫌だった?』「そんな事ありません!う、嬉しいけど、何て言うか…」彼の言葉に戸惑っていると、真剣な表情の彼が隣に座った。『…俺、嘘つけない人間だから。』「あの…」段々彼との距離が縮まる。息がかかる距離まで近づいた時… #SJで妄想




【君の声.78】(キス…されるかと思った…)彼の手が触れた部分が熱い。(…期待しちゃダメ…)タオルケットを掴む手に力が入る。きっとその場の凌ぎ…と自分に言い聞かせるものの、どこか期待している自分がいた。(相手はアイドルだもん…)じんわりと目に涙が浮かぶ。 #SJで妄想




【君の声.79】(それに…あたしなんてこと言っちゃったんだろ…)冷静になって考えてみると、告白したようなものだった。(変に思われてないかな…)すると彼が戻って来た。『ん、これ飲んで。』薬とコップに入った水を手渡され、言われた通りに飲み込んだ。クラクラと揺れる視界。 #SJで妄想




【君の声.80】『ゆっくり寝たら、家まで送るから。』耳に残る彼の声。歌っていなくても、耳にまとわりついて離れない。声が好き。…彼が好き?モヤモヤとした気持ちが吹っ切れないまま、タオルケットに包まれる。甘い香りに包まれながら、薬に甘えて眠りについた。 #SJで妄想




【君の声.81】次に目覚めた時、また彼は部屋にはいなかった。(…トイレ行きたい…)さっきよりは熱も下がっているのか、ベッドから降りて立ってみても難なく歩ける。スカートのシワを伸ばし、部屋の外へ出た。リビングはしんとしていて、人の気配がない。(誰もいないのかな?) #SJで妄想



【君の声.82】トイレを済ませリビングまで戻って来た時、ガチャっと彼の隣の部屋のドアが開いた。「キュヒョン?」顔を上げたキュヒョンが、何か言いたそうにあたしの顔を見た。『ヌナ…』「何か…ごめんね?もう帰るから…」彼の部屋へ入ろうとした瞬間、勢いよく腕を掴まれた。 #SJで妄想




【君の声.83】「どうし『ヒョンと…』キュヒョンが小さな声で言った。『ヒョンと付き合ってるんですか?』唐突な質問に驚いた。「そ、そんな訳ないでしょ?」掴まれたままの腕を解こうとすると、さらに強い力で掴まれた。「…キュヒョナ?」『じゃ、どうしてなんです?』 #SJで妄想




【君の声.84】『どうして…ここにいるんですか?』「どうしてって…それは約束してて…」『…ここで会う約束ですか?』掴まれた腕を見ていた視線をキュヒョンの顔に合わせると、彼は今にも泣き出しそうな顔をしていた。「そんなんじゃないから、ね?手離して?」『いつから…』 #SJで妄想




【君の声.85】『ヒョンとはいつからの知り合いなんですか?』あたしの言葉には耳も傾けずに、次々と質問を投げかけて来る。『ヌナ、答えて下さい。』キュヒョンの顔を見ていると答えずにはいられなかった。「えっと、初めて会ったのは映画館で…少し前に電車でも会ったけど…」 #SJで妄想




【君の声.86】「あとあの雨の日に…ここで…」キュヒョンがぎゅっと下唇を噛んだ。『…その数回しか会ってないのに?』「え?」キュヒョンは大きく深呼吸をした。『ヌナ。隠さず言って下さい。ヒョンの事『どうかしたのか?』急に声がして驚いて振り返ると、そこには彼が立っていた。 #SJで妄想




【君の声.87】彼の視線がキュヒョンに掴まれている腕に突き刺さる。見られている事に気付き、手を払おうとするが、キュヒョンは腕を掴んだまま、力を弱めてはくれなかった。『ヒョン。俺は…認めませんから。』色のない目で彼を見据え、あたしの腕を離し部屋へ戻ろうとした。 #SJで妄想



【君の声.42】キュヒョンの車を見送り、家へ入ると一気に体の力が抜けた。「さむ…」冷え切った体を温めるため、湯船にお湯を張り、上着を脱いだ。その時彼に借りたDVDの事を思い出し、バッグから取り出した。無造作に貼られたポストイット。そこに書かれた彼の名前。 #SJで妄想




【君の声.43】彼の名前をそっと指でなぞる。(金鐘雲…さん…)彼の本名だった。名前の後に続く、電話番号。何の躊躇いもなく教えてくれてたのには驚いた。「アイドルなのにいいのかな…?」少し不安になるものの、DVDを返すためだと自分に言い聞かせ、またバッグに押し込んだ。 #SJで妄想




【君の声.44】あの日から2日が経った。彼に借りたDVDも見終わり、昨晩思い切って電話をしてみた。そしてちょうど予定も合ったので、今日の夜に会う事になったのだ。昼間は授業があるため大学に出向く。昨日は緊張で眠れなかったし、授業に出ているだけで気が紛れた。#SJで妄想




【君の声.45】昼休み、中庭のベンチに座り大きく深呼吸をした。家から作って来たサンドイッチを頬張る。風は少し冷たくてマフラーの温もりが心地良かった。『1人ですか?』「キュヒョンっ」いつのまにか後ろに立っていたようで、上から見下ろすようにクスクスと笑っている。 #SJで妄想




【君の声.46】頬が冷たくなり、咳が出る。『…雨に濡れた後…大大大でした?』「んー?」『咳、してるから。』キュヒョンは少し俯いた。「大大大だよー、これはあたしの不注意。」落ち込んだ表情のキュヒョンの肩をポンと叩く。するとタイミング良くキュヒョンの携帯がなった。 #SJで妄想




【君の声.47】『…はい、今から行きます。』電話を切ると、キュヒョンはいつもの表情に戻っていた。『じゃ、そろそろ行きますね。』「またね。」キュヒョンは何か言いたそうな顔をしていたが行ってしまった。時計を見るとまだ13時で、彼との待ち合わせまでまだ少し時間があった。 #SJで妄想




【君の声.48】授業も終わり大学を出て駅に向かう。朝より咳が酷くなって来て、何となく体が熱い。(うー何でこんな日に限って…)マフラーに顔をうずめ、待ち合わせ場所近くのカフェに入った。ホットココアを頼み、席を取る。コートを脱ぎココアを一口飲むと、少し寒さが和らいだ。 #SJで妄想




【君の声.49】時間を潰すためにノートを取り出し、韓国語の勉強をする。好きな歌を聴きながら歌詞を書き出すのだ。シャッフルにして聴いていたはずなのに、タイミング良く彼の歌が流れて来た。(やっぱり…好き…なんだよなあ。)自然と耳から離れなくなる彼の声が印象的だった。 #SJで妄想




【君の声.50】ふと気が付くと待ち合わせ時間が迫っていた。飲み終わったカップを捨て、コートを羽織りマフラーをぐるぐる巻きする。「よしっ」小さな声で気合を入れ、バッグと彼に返すDVDが入った紙袋を手に取る。カフェを出るとさっきよりも冷たい風が、容赦なく頬を撫でた。 #SJで妄想




【君の声.51】待ち合わせ場所に行くと、まだ彼の姿は見えなかった。コンコンと絶え間なく出る咳が気になって仕方がない。(風邪…うつしたらやだな…)そんな事を考えていると、携帯が震えているのに気づく。画面を見ると彼からの着信だった。「もしもし…?」『あ、もう着いてる?』 #SJで妄想




【君の声.52】「はい、着きましたっ」『俺ももう着くんだけど…咳大丈夫?』「えっ?」彼からの予想もしなかった言葉に驚き顔を上げると、彼はすぐ目の前に立っていた。『そこに居たから。』彼の指差した方向には、黒い車が止まっていた。「あの、えっ、と、風邪ひいちゃって…」 #SJで妄想




【君の声.53】『…あんだけ雨に濡れたら嫌でも風邪引くだろ。』そう言ってあたしの顔を覗き込んだ。『顔赤い。』恥ずかしさのあまり後ろに一歩下がる。「あの、これ借りてたDVD…」話題を変えようと持って来た紙袋を手渡した。「ありがとうございました!本当に面白くって!」 #SJで妄想




【君の声.54】「『ラストの台詞が印象的!』」「え?」彼と全く同じ事を言い、言葉が重なった。彼は驚いた表情を見せながらもクスクスと楽しそうに笑った。『…合うよ、映画の趣味。』眉を八の字に下げ、優しく笑う彼。何だかくすぐったくて、でもやっぱり嬉しかった。 #SJで妄想




【君の声.55】記憶があるのはそこまでだった。窓から射し込む光が眩しくて目が覚めた。(…あたま…痛い…)熱が高いのか頭が割れそうなほど痛く、体がずっしりと重い。ガンガンと脈打つように痛い頭を押さえ、ゆっくりと記憶を辿った。(あたしいつ帰って来たんだっけ…?) #SJで妄想




【君の声.56】体と同じくらい重い瞼を開けると、そこには見慣れない天井があった。ハッキリとしない頭でも、ここが自分の家でない事くらいは分かる。起き上がろうと自分にかけられていたタオルケットをよけると、前にも嗅いだ事のある匂いがふんわりと漂った。 #SJで妄想




【君の声.57】(あ、この匂い…)そう思った瞬間、部屋のドアが開く音がした。カチャ。ドアの方を向くと部屋に入って来た彼と目が合った。『あ、起きた。』黒のVネックのTシャツにスウェット姿の彼は、お風呂上りなのか髪は濡れたままで、頬が少し赤かった。『気分は?』 #SJで妄想




【君の声.58】「まだ頭が痛くて…あの、あたし何でここにいるんですか?」彼がパタンとドアを閉める。『倒れたんだよ、昨日。』「え?」『待ち合わせ場所で。熱もあったみたいだし。送ろうにも家どこか知らないから、とりあえずここに連れて来た。』「そうだったんですか…」 #SJで妄想




【君の声.59】『熱計って。』彼から体温計を受け取り、脇に挟む。座っているだけで視線の先がグルグルと回っていて、段々と気分が悪くなって来た。ピピピと体温計が鳴り『見せて。』と彼があたしのすぐそばのベッドサイドに腰を掛けた。『うわ、相変わらず高いな。』 #SJで妄想




【君の声.60】『もう少し寝れば良くなるかも。』彼はふわっと優しく笑い、横になるように促した。タオルケットを丁寧に掛けてくれた彼は、あたしがベッドに入ったのを確認して、PCに向かった。熱のせいなのか、彼の優しさのせいなのか、ドキドキと心臓の音がうるさい。 #SJで妄想




【君の声.61】グラグラと揺れる視線の先は、彼の背中から離れなかった。タオルケットから漂うあの甘い香りは、彼の匂いなのかもしれない。甘くて妖艶で、あたしを虜にして行く。ゆっくりと目を閉じると、聴き覚えのある歌が聴こえる。彼の歌だ。何度も繰り返し聴いたあの曲だ。 #SJで妄想




【君の声.62】彼の声が心地良い。「好き、なんです。」気が付けば、視線の先の彼の背中に向かって言っていた。「きっと…ファンの1人だと言われてしまえばそれまでだけど…」熱のある頭ではここまでが限界だった。彼がくるりと振り返り、驚いた表情であたしを見ていた。 #SJで妄想




【君の声.63】彼は立ち上がり、ベッドで寝ているあたしの横に座った。恥ずかしさと戸惑いで泣きそうになる。『…声だけ?』「え?どういう『好きなのは…声だけ?』黒髪の隙間から覗く切れ長の目が、少し疑わしげに聞いてくる。「あ…あのっ」それでも彼は視線を外さない。 #SJで妄想




【君の声.64】彼の目を見て、心を決めた。そして思い切って自分の思いを伝えた。「分からないんです…だけど…ずっとイェソンさんの声が耳に残るんです。どの曲を聴いても。映画館で会った後も、電車の中で助けて貰った後も、初めてここに来た後も…」理由もなく涙が溢れた。 #SJで妄想




【君の声.65】どう伝えたらいいのか分からず焦る気持ちと、ただのファンだと言われたくない気持ちが入り混じる。『…キュヒョンの声は?』「キュヒョン…ですか?」予想もしていなかった言葉に拍子抜けだった。『うん、キュヒョン。』「えっと、キュヒョンは特に…」 #SJで妄想




【君の声.66】「何か違うって言うか…」返事に困っていると、彼はまた驚いた表情を見せ、その後はずかしそうに俯き、前髪を触った。そして『うん、ありがとう。嬉しいよ。素直に。』そう言って彼は今までで一番優しい顔で笑った。その片方だけ上がる口角があたしの胸を締め付ける。 #SJで妄想




【君の声.67】彼の声が、今自分だけに向けられている。それが心地良くて仕方ない。『何か…ちょっと待ってて。』そう言って彼は部屋を出て行った。5分も経たずに戻って来た彼の手には、大きなマグカップが2つあった。『はい。』手渡されたマグカップの中身はホットココアだった。 #SJで妄想




【君の声.68】思わず顔が緩む。ココアを一口飲むと彼が不思議そうに聞いた。『何か変だった?』「あ、違うんです。あたしココアが大好きで、前に来た時もココアを淹れて貰ったから…」『ああ、女の子はそういうのが好きなのかなって。』また彼が恥ずかしそうに俯いた。 #SJで妄想


【君の声.22】前が見えない程の大雨で、仕方なく軒下に入る。周りにも何人か雨宿りしている人がいた。「びしょびしょ…」『もうすぐ宿舎です、車で送りますよ。行きましょう。』そう言ってまた走り出したキュヒョンについて行くと、大きなマンションの地下駐車場へと入って行った。 #SJで妄想




【君の声.23】『大丈夫ですか?』「うん、でも…寒い…」髪からポタポタと水が落ちる。『とりあえず部屋に上がって下さい。このまま帰すわけにはいきませんから。』目の前でエレベーターのドアが開く。エレベーターに乗り込み、11階へと登って行った。 #SJで妄想




【君の声.24】鍵を開け玄関に入る。『上がって下さい、散らかってるかもしれませんが。』キュヒョンの後に続き、中に入った。。「お、じゃまします…」『誰もいませんよ。』キュヒョンはクスクスと笑った。『とりあえず拭くもの…』そう言ってキュヒョンはどこかへ行ってしまった。 #SJで妄想




【君の声.25】だだっ広いリビングには、大きなソファとテーブルがある。キッチンとの仕切りはなく、白が基調のデザインだった。『ヌナ、これ。』とタオルを手渡される。『あ、やばっ』といきなりキュヒョンは自分のバッグを開け、中から買ったばかりの参考書を取り出した。 #SJで妄想




【君の声.26】『最悪…あ、ヌナ。拭けたらそこの部屋に入って待ってて下さい。』とキュヒョンはバタバタとまたどこかへ行ってしまった。髪や服を一通り拭いたものの、しっかりとは拭ききれず、体は冷え切っていた。(寒い…)そしてふとキュヒョンの言葉を思い出した。 #SJで妄想




【君の声.27】(部屋で待てって言われたけど…)キュヒョンが指をさした方向には2つのドアがあった。そこの部屋、としか聞いていないし、どちらの部屋か分からない。(…どっち?)とりあえず手前の部屋に入ってみる事にした。コンコン。ドアをノックするも、案の定返事はない。 #SJで妄想




【君の声.28】ドアノブに手を掛けると、カチャっと音と共にすんなりと開いた。そっと中に入ってみると、その光景に驚いた。中は黒いリネンで統一され、綺麗に整えられたクイーンサイズのベッド。パソコン、大きめのTV。そしてある部分に目が釘付けになった。 #SJで妄想




【君の声.29】「うわあ…」壁一面の棚に綺麗に並べられた、数え切れない程のDVDや小説達。「あ、これ見た事ある。これも。」上から下まで埋め尽くされた棚をじっと見入る。「わ♡これ見たかったんだよね…あ、これも好き♡」『どれが好きって?』と突然後ろから声がした。 #SJで妄想




【君の声.30】「これ♡すっごく好きで映画館に3回も行ったの。思い出深い映画…」そして声のする方に振り返り、予想もしていなかった光景に自分の目を疑った。イェソンが目の前にいたのだ。「あの『…で、何でここにいるんだ?』腕時計を外しながら彼が言った。 #SJで妄想




【君の声.31】どういう事なのかサッパリ分からず、頭の中で彼の声がグルグルと回っていた。「えっと、あの、あたしキュヒョンと大学が一緒で、」『ああ、そういう事。』彼は特に表情も変えずにウォークインクローゼット開けた。そして丁寧に畳まれた黒いバスタオルを差し出した。 #SJで妄想




【君の声.32】『使って。まだ濡れてる。』差し出されたバスタオルを受け取ると、ふんわりと甘い香りがした。「ありがとうございます…」何だか急に恥ずかしくなり、顔が熱くなる。バスタオルを頭から被り、まだ少し濡れている髪を拭くと、甘い香りに包まれ、一段と心臓が早く鳴った。 #SJで妄想




【君の声.33】彼は一度部屋を出ると、またすぐに戻って来た。『ん。』手渡されたマグカップの中身は温かいココアだった。「わ、ありがとうございます…」『…映画好きなの?』ココアを一口飲み顔を上げると、彼がさっき話したDVDを指さして言った。『これ俺もお気に入り。』 #SJで妄想




【君の声.34】彼はマグカップを置き、別のDVDを取り出した。『…観てないなら貸すけど。』「えっ、いいんですか?」『…気に入るはず。』嬉しそうに話しながら、眉を八の字に下げて笑う彼。「ありがとうございますっ」そんな彼につられて、あたしまで笑ってしまった。 #SJで妄想




【君の声.35】『返すのはいつでもいいし。』「あ、どうやって返したら…」すると彼はポストイットとペンを取り出し何かを書いて、DVDのケースに貼り付け渡してくれた。『ここに電話して。』ポストイットを見ると"金鐘雲"と名前の後に電話番号が書いてあった。 #SJで妄想




【君の声.36】「ありがとうございますっ」『…そう言えば…この間映画館で観てたやつ、あれから』コンコン。彼の言葉を遮るかのようにドアをノックする音が響く。『ヒョン、います?』ガチャっとドアが開き、キュヒョンが驚いた顔であたしと彼を見た。『ヌナ、ここでしたか。』 #SJで妄想




【君の声.37】「あ、うん、」『部屋に戻ったらいないから驚きました。それ…』キュヒョンがじっと見ていたのは、黒いバスタオルだった。『俺が渡したんだ。』腕組みをして立っている彼が、顎でバスタオルを指した。『そうですか…』そう言ってキュヒョンは唇を横に結んだ。 #SJで妄想




【君の声.38】『行きましょう。』キュヒョンが部屋を出て行く。慌てて自分のバッグを手に取り、DVDを詰め込んだ。「あのっ、また連絡します!ありがとうございました!」お礼を言いお辞儀をすると、彼は優しく笑って軽く頷いた。熱くなる顔を押さえ、キュヒョンの後を追った。 #SJで妄想




【君の声.39】廊下に出るとキュヒョンの姿は見えなかった。「キュヒョンー?」廊下をキョロキョロと見渡すと、ふと隣の部屋のドアが半開きになっているのに気付く。中を覗くと、キュヒョンがこちらに背を向けて立っていた。コンコン。ドアをノックし声を掛ける。「キュヒョナ?」 #SJで妄想




【君の声.40】『ヌナ、どうして…』そこまで言って振り返ったキュヒョンが、驚いた顔であたしを見た。「な、なに?」キュヒョンの視線に耐えきれず口を開く。あたしの言葉にハッとした表情を見せ、『いえ…今日は…送ります。』とまた背中を向け、上着と車のキーを手に取った。 #SJで妄想




【君の声.41】車に乗り込んだ後も、キュヒョンは一言も話さなかった。家の近くで降ろして貰ったが、いつものような意地悪い顔は少しも見せず、真剣な表情のままだった。「今日はありがとう、また学校でね?」『…ええ、お休みなさい。』そう言ったキュヒョンがようやく笑った。 #SJで妄想