Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee -5ページ目

Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee

SuperjuniorとSHINeeの小説を書いています。
全てフィクションです。


【君の声.131】アンコールも終わり、会場内から段々と人の数が減って行く。人の流れをぼーっと見ていると、何時の間にか会場内にはあたししかおらず、ステージはぼんやりとライトがついているくらいだった。頭の中で彼の歌った曲がグルグルと流れている。(終わっちゃった…) #SJで妄想


【君の声.132】『ヌナ。』その声に驚き振り返ると、Tシャツにデニム姿のキュヒョンが立っていた。『来てくれたんですね?』「うん…」『どうでした?』キュヒョンが何か意味を含んだような言い方をした。「こんなに良い席で良かったのかなって。ファンの子た『違いますよ。』 #SJで妄想


【君の声.133】『俺の歌がどうだったか聴きたいんです。』すると会場内の証明が少し落とされた。「あ、えっと、そうだよね…」キュヒョンの真剣な表情に少し焦りを感じた。『…聞かせて下さい、感想。』「うん、えっと…」頭の中でキュヒョンのソロのステージを思い出そうとした。 #SJで妄想


【君の声.134】だけど何度思い出そうとしても、頭の中に流れる曲は彼の歌だった。「えと、キュヒョンが歌ってるとこって初めて見たから…あの…」『…誰の事を考えてるんです?』「え?」驚いて顔をあげると、キュヒョンがステージの方をゆっくりと指差して言った。#SJで妄想


【君の声.135】『あそこから見てたんです。歌いながら…ヌナが俺を見てくれているか。』ステージを見ていると申し訳ない気持ちでいっぱいになり、どうしていいのか分からなかった。『ヒョンの…歌は覚えてるんですか?』キュヒョンの顔を見る勇気はなく、ステージを見たまま頷いた。#SJで妄想


【君の声.136】「彼の車の中で聴いたの…たった一回しか聴いてないのにね…今でも耳に残ってる。」もう逢えないもどかしさと、こんな事をキュヒョンに言う事ではないのは分かっている。だけど抑えきれなかった。「もう逢えないのに…」その時カツンと階段を一段降りる音ともに、 #SJで妄想


【君の声.137】後ろから強く抱きしめられた。『…俺にもまだチャンスはあるのか?』耳元に当たる、あの甘いまとわりつくような声。呼吸さえも感じられるその距離に、一気に涙で視界が歪む。『…あの日以来、ずっと考えてた。だけど答えは出なかった。』彼の腕にさらに力がこもる。 #SJで妄想


【君の声.137】『キュヒョンの方が…いいんじゃないかって。何度も考えたけど、どうしても俺の中で譲れなかったんだ。』彼の匂いがまた涙を誘う。ずっとそばに居たいと確信したあの日、この香りに包まれていたからだ。彼はくるりとあたしを自分の方に向かせ、両手を握った。 #SJで妄想


【君の声.138】『でも…届いたのかな…俺の気持ちは。』彼の小さな手が、あたしの頬に流れた涙を拭い取る。「あっ、あたしは、ずっと変わってませんっ!いぇそんさんがっ、『俺が言うから先に言うなよ。』そう言ってあたしの言葉を遮るように、手で口を指差した。 #SJで妄想


【君の声.139】彼は大きく深呼吸をすると、あたしの両手を握り、しっかりと目を合わせこう言った。『好きだ。今も、これからも…ずっと。』その言葉を聴いて、どうしようもない程嬉しかった。泣きじゃくるあたしの顔を覗き込み嬉しそうに笑う彼は、優しい瞳であたしを見つめた。 #SJで妄想


【君の声.140】『お前は?』泣きすぎてうまく話せないあたしは、力一杯頷いて返事をした。「ずっ、ずっと好きです!これからもずっと!…っ絶対離れませんっ」すると彼はあははっと大きな声で笑い『それプロポーズ?』とニヤリと笑い、嬉しそうに顔を少し赤らめた。 #SJで妄想


【君の声.141】あたしが泣き止むのを待って、彼はすっと手を繋いだ。『誰も見てないから…行く?』彼が手を握ったまま歩き出す。あたしの歩幅に合わせて歩き、向かった先はステージだった。『…上がんないの?』彼はスタスタとステージの上へと登って行った。「怒られそう…」 #SJで妄想


【君の声.142】『ははっ、誰も怒らないよ。』彼は目を細めて笑い、あたしの手を引いてステージへと上げてくれた。「わあ…凄い…」ステージから客席を見渡すと、心臓がキュッと締め付けられるような緊張感に襲われた。「凄い…こんな風に見えるんだ…ここで歌ってるんだ…」 #SJで妄想


【君の声.143】『あいつが…』「え?」『キュヒョンが…お前のいる場所を教えてくれたんだよ。』そう言って彼はステージの真ん中へ立ち、あたしが座っていた席を指差した。思っていたよりハッキリと見える。『あいつが教えてくれなければ、お前が来てる事も知らなかった。』 #SJで妄想


【君の声.144】『後悔したくない。そう思いながら歌った。』また涙が溢れてくる。彼はあたしを抱きしめ、髪に顔をうずめた。「あたしが聴きたいのは…いぇそんさんの歌なんです。いぇそんさんの声なんですっ…!」ずっと言いたかった事だった。あたしもやっと想いを伝えた。 #SJで妄想


【君の声.145】『…うん、お前のために歌うよ。お前に出会ってからずっとそうして来たから。これからもそうする。』彼は眉を八の字に下げ、優しく笑う。あたしの頬に流れた涙を指でぬぐい取り、そのままその手を頬に当てた。ゆっくりと彼の顔が近付いて来たと思った瞬間、 #SJで妄想


【君の声.146】『わあー!ヒョンっ!みんなの前でキスするの!?』とドンへが大きな声で叫んだ。『なっ!?』その声に驚き振り返ると、ステージの袖からメンバー達がゾロゾロと出て来ていた。ニヤニヤと笑っているメンバーもいれば、興奮して今か今かと待っているメンバーもいる。 #SJで妄想


【君の声.147】その1番後ろにキュヒョンが立っている。『もちろんしますよね?これだけ期待させてるんですから。』いつものように意地悪く笑う。すると彼は少し顔を赤くして頭をガシガシとかいた。彼は大きく深呼吸をして『メンバーの前で誓うよ。ずっとお前のために歌い続ける。』#SJで妄想


【君の声.148】そう言っておでこをくっつけたかと思うと、指で優しく唇に触れ、片方の口角を上げて笑い、刻み込むようにキスをくれた。『ヒョン!おめでとー!』周りから歓声と拍手が起こる。恥ずかしさと嬉しさで顔が熱い。ふと彼を見ると、あの小さな手で頭を撫でてくれた。 #SJで妄想


【君の声.149】「幸せです。」泣きながら言った。これから先何があっても、ずっと、ずっとあなたの歌を、あなたの声を聴きたいんです。あなたの歌が、あなたの声が、こんなにもあたしを幸せにしてくれるから。-君の声.完- #SJで妄想

【君の声.110】あれから2週間近くが経った。テスト期間も終わり、すっかり寒くなっていた。『ヌナ!』大学のカフェテラスに響き渡るような声だ。『どう言う事です!?』息を切らして走って来たのはキュヒョンだった。「え?何?どうしたの?」キュヒョンの慌てぶりに驚いた。 #SJで妄想




【君の声.111】『黙って日本に戻るつもりだったんですか!?』「あぁ、その事…」テーブルの上に広げたままの書類を急いで片付ける。「留学期間が今週までなの。週末には部屋も引き払って帰国するつもり…」『俺、その程度ですか?」キュヒョンの声に悲しみと怒りが混じっていた。 #SJで妄想




【君の声.112】『ヒョンは知ってるんですか?』「…ううん…」あの日から彼とは連絡を取っていなかった。会えないかってメールが来ていたけど、気持ちの整理がつかずにテストを理由に断ってしまった。その後も何度かメールは来ていたが、他愛もないメールでさえ返せずにいた。 #SJで妄想



【君の声.113】『こんなの…酷すぎます。』そう言ってキュヒョンはカフェを出て行った。きっと、これでおしまい。彼を好きでいるのも、キュヒョンと友達でいられるのも。(また日本に戻れば今まで通りの毎日だもん。)そう自分に言い聞かせ、泣きそうになるのを堪えた。#SJで妄想




【君の声.114】その週末、土曜日の午後。あたしは空港のロビーにいた。手続きを済ませ、椅子に座って時間を潰していた。クラスメイトや同じ留学生から届くメールや電話、貰った手紙を読んでいると、短期間の留学期間だったけど、とても恵まれた環境だったんだと感じた。 #SJで妄想




【君の声.115】その時、キュヒョンからの着信があった。「もしもし…?」『もしもし?ヌナ?まだ空港ですか?どこにいます?』「え?まだロビーに…『あっ…』「もしもし?キュヒョン?」キュヒョンは大きな声で叫んだかと思うと、急に繋がらなくなくなった。「どうしたんだろ…」 #SJで妄想




【君の声.116】『はあ、間に合った…』突然頭の上から声が降って来た。「キュヒョン?!」『また何も言わずに…行こうとするでしょ…』肩で息をしながら、途切れ途切れ話す。「仕事だと思ってたから、昨日メールしたし…」『飛行機の時間までは書いてませんでしたよね?』 #SJで妄想



【君の声.117】『ヒョンにも言ってないんですか?』言葉が見つからず、小さく頷いた。『そんな事だろうと思って、ヒョンには俺から言いました。俺だけ知ってるとかフェアじゃないですから。』キュヒョンは額に薄っすらと浮かぶ汗を拭った。『ヌナ…約束して下さい。』 #SJで妄想




【君の声.118】キュヒョンがあるものを差し出した。『日本でのコンサートのチケットです。何があっても絶対に来て下さい。』「え?」『ヒョンにも了承を得てますから。必ずですよ?』キュヒョンの手からチケットを受け取ると、タイミング良く搭乗のアナウンスが流れた。 #SJで妄想




【君の声.119】飛行機に乗り込むと、あっという間に日本へ着いた。携帯の電源を入れると、メールが来ている事に気が付いた。中を開くと彼からのメールだった。『会いたい。』たった一言のメールなのに、胸に重く突き刺さる。泣くのを堪え空を見上げると、あたしと同じように #SJで妄想




【君の声.120】今にも泣き出しそうな空だった。大きく深呼吸をして、一言だけメールを返した。「好きです。」彼へのメールの返事がそれで良かったのかは分からない。だけど今ここで自分の想いを我慢する事は出来なかった。ちゃんと伝えなきゃ、後悔したまま終わってしまう。 #SJで妄想




【君の声.121】あれから2日後、よく晴れた日だった。彼からメールの返事はなかったが、心はどこかスッキリしていた。(自分勝手な告白だったよね…)窓から射し込む光が、何だか気持ちが良かった。ブーブーブー。携帯のバイブ音に気付き、ドキっと心臓が鳴った。 #SJで妄想




【君の声.121】メールの送り主はキュヒョンだった。『今日本に着きました。必ず来て下さいね?』そう、今日は日本でのライブがある日だった。ずっと行くべきなのか迷っていたけど、今回を最後に彼の歌を聴くのを辞めようと心に決めた。「うん、また後で^^」 #SJで妄想




【君の声.122】会場に着くと、想像以上の人の数で溢れかえっていた。学生のような若い子から母親世代の年齢の人まで、ファン層は幅広かった。人混みに酔いそうになり近くのカフェへと逃げ込んだ。ココアを手に席へつくと、タイミング良くキュヒョンからメールが来た。 #SJで妄想




【君の声.123】『公演が終わったら、会場から出ずに席にいて下さい。スタッフには言ってありますから。』何だか急に胸がズキンと痛んだ。吹っ切ったつもりでここまで来たが、いざまた彼の姿を目にするのかと思うと、動揺を隠せなかった。(大丈夫…会うとは限らないから…) #SJで妄想




【君の声.124】キュヒョンと会う約束はしているけど、彼とは約束どころか連絡さえも取っていない。いよいよ開場時間となり、カフェ内にいた他のファン達もゾロゾロと席を立った。開演20分前になり、チケットを手に会場へと入った。座席を確認し席へ着くと、その光景に驚いた。 #SJで妄想




【君の声.125】キュヒョンの用意してくれた座席は、ちょうどステージが見渡せるスタンド席の最前列のど真ん中だった。「すごい…」肉眼でもハッキリと見える距離だった。ドキドキする胸を押さえ、席に座ってみる。大きく深呼吸をすると、会場内の灯りが落とされた。 #SJで妄想




【君の声.126】それから2時間はあっという間だった。聴き慣れた曲や初めて聴く曲。アップテンポもあればバラードも食い込ませてくる。休む暇なく変わっていくステージに釘付けになった。その時静かになった会場にイントロが流れ始めた。(あれ?この曲…)どこかで聴いた事がある。#SJで妄想




【君の声.127】(どこで聴いたんだろ…)この曲がなぜか頭の片隅に引っかかる。するとステージに一本のライトがついた。そこに立っていたのは彼だった。彼が歌い始めると、会場内の空気が一瞬にして引き締まるのが分かる。でもそれだけじゃない。その場にいる全員が聴き入っていた。#SJで妄想




【君の声.128】(アルバムに入ってたっけ…?)何て言う曲なのかは分からない。でも彼の声が心地よかった。あの耳にまとわりつくような甘いハスキーな声が、やっぱり自分の中で特別だった。彼が歌い終わりステージ上から見えなくなった瞬間、その曲をどこで聴いたのかを思い出した。#SJで妄想




【君の声.129】彼の車の中だった。あの曲を聴いたのは、熱を出して倒れた後、彼に家まで送ってもらう時に、車の中で聴いたのだ。そして曲が終わりそうになった瞬間、彼の声でこう聴こえた。『…サラハンダ』ずっと我慢していたものが、張り詰めていた糸がぷつんと切れた。 #SJで妄想




【君の声.130】その後の事はほとんど覚えていない。ただ最後のアンコールでメンバー達がステージに上がった時、彼が『初めて自分で歌詞を書きました。大切な人に…送るつもりで…』と少し寂しそうに言った事だけは覚えている。キラキラと光るステージの上で、彼の黒髪が目立つ。 #SJで妄想

【君の声.88】『キュヒョン。』キュヒョンが部屋のドアを閉めようとした瞬間、彼が口を開いた。『…譲るつもりはないよ。』キュヒョンは何か言おうとしたが口を横にぎゅっと結び、返事もせずに大きな音を立ててドアを閉めた。彼はふぅと大きく息を吐いた。『腕…大丈夫か?』 #SJで妄想




【君の声.89】『赤くなってる。』腕を見ると、掴まれていた部分が赤くなっていた。彼はその部分にそっと触れ、そして優しく手を握った。『…送ってく。』申し訳なさそうに話す彼を見ると心苦しかった。帰る支度をして玄関に向かう。その間キュヒョンの部屋のドアが開く事はなかった。#SJで妄想




【君の声.90】あれから一週間が経った。大学はテスト期間に入り、試験勉強や予習に少し忙しくしていた。あの日家まで送ってくれた彼は、特に言葉はなかったけど、ずっと手を繋いてくれていた。それに今は毎日のようにメールをくれる。『 仕事の合間にしか返せないけど…』 #SJで妄想




【君の声.91】そう言いながらも仕事の合間に返事をくれるし、メールが途切れることはなかった。朝は"おはよう"から始まり、夜は"おやすみ"のメールをくれる。くすぐったく感じるものの、それが毎日の楽しみで幸せでもあった。心のどこかで期待しちゃいけない、と思っているのに #SJで妄想




【君の声.92】そんな毎日が幸せで、考えないようにしていた。(好きだとは一度も言われてないもんね…)授業を終え、大学を出ようとしたところで、後ろから声を掛けられた。『ヌナ?』「キュヒョンっ」『良かった…』「え?」『さっきの授業のプリント貸して貰えませんか?』 #SJで妄想




【君の声.93】プリントを手渡すと、キュヒョンは自分のリュックの中をゴソゴソと漁り始めた。『すみません、先々週ってプリント配られました?』いつも冷静なキュヒョンが、焦りながら話しているのは何だか可愛かった。「時間ある?どっかカフェでも行こ?プリント貸してあげる。」 #SJで妄想




【君の声.94】この間の宿舎での出来事が頭からすっかりなくなった訳ではなかった。だけど以前と変わらずこうやって話せる事が素直に嬉しい。キュヒョンは大切な友達だから…『ここは俺に奢らせて下さい。』カフェに着き飲み物を頼むと、キュヒョンが言った。『席取ってて下さい。』 #SJで妄想




【君の声.95】空いてる席を取り、プリントを出しているとキュヒョンがトレーを持って戻って来た。『すみません、なかなか授業に出れなくて。』プリントを確認しながらキュヒョンは言った。「忙しいんだねー?」『ええ、近々コンサートがあるんです…』「そうなんだ…」 #SJで妄想




【君の声.96】カフェラテを一口飲むと、キュヒョンが驚いた顔であたしを見ている。「え?なに?」『…ヒョンから聞いてませんか?』一瞬沈黙が流れた。「あ、彼仕事の話はあんまりしないから…」『日本で公演するんです。』「え?」『来月、日本でコンサートをするんですよ。』 #SJで妄想




【君の声.97】「日本か…」もう一口カフェラテを飲むと、キュヒョンが歌を口ずさみ始めた。初めて聴く曲で、優しいメロディがキュヒョンの声に合っていた。「上手だねー。」『歌手ですから。』クスクスと笑いながらキュヒョンは言った。その一言で張り詰めていた物がぷつんと切れた。#SJで妄想




【君の声.98】「良かった…」『え?』「またこうやって話せるから…あの日からずっと気になってて…」避けては通れない話題だと思い、心を決めて言葉にした。『気になってたって、どういう意味ですか?』「んと…キュヒョンともう話せないんじゃないかって思ってた。」 #SJで妄想




【君の声.99】「何て言ったらいいのか分からないけど…嫌な気持ちにさせたのかなって…」言葉を続けようとすると『あの日は俺も悪かったです。すみません。』とキュヒョンが遮った。『これで今まで通りの俺とヌナです。いいですか?』ふと顔を上げると、キュヒョンが優しく笑った。 #SJで妄想




【君の声.100】『そろそろ行きましょうか?』プリントの確認も済み、カフェラテを飲み終えた所でキュヒョンが言った。「そだね。」席を立つ前に携帯を見ると彼からのメールは帰って来ていなかった。(今日はお休みじゃないのかな…)バッグに携帯を押し込み立ち上がった。 #SJで妄想




【君の声.101】カフェを出ると辺りは真っ暗になっていて、冷たい風が刺さるように痛かった。「さむーいっ!」『冷えましたね。』他愛もない話をしながら駅へと向かう途中、何気なく顔を上げると、そこは彼と待ち合わせした場所の前だった。(…会いたいなあ。) #SJで妄想




【君の声.102】ボーッとその場所を見つめ立ち止まる。すると前を歩いていたキュヒョンが、それに気付き振り返った。『ヌナ?』キュヒョンの声に気付き、ハッと我に返ると、キュヒョンはあたしを通り越して後ろを見つめていた。「キュヒョン?」不思議に思い、後ろを振り返る。 #SJで妄想




【君の声.103】キュヒョンの視線の先に居たのは彼だった。黒いスーツ姿の彼は大人っぽく、まるで知らない人みたいだった。そして彼の隣には綺麗な女の人が立っていた。彼とその女性はあたし達に気付かずに、こっちに向かって歩いて来る。体が硬直して動かない。 #SJで妄想




【君の声.104】仲良く話している姿なんて見たくないのに、目が離せない。『ヒョン!』そんな状況を変えたのはキュヒョンだった。『キュヒョン?』彼は驚いた表情でこっちを見て、あたしがいることにも気が付いた。『大学の帰りか?』『…はい。』空気が変わるのが分かる。 #SJで妄想




【君の声.105】『ヒョンはどうしてここに?』『あぁ、ちょっとした用事があって。』その時彼と一瞬目が合った。どうしていいか分からず逸らしてしまう。『おっぱぁ?』彼の隣にいる女性が彼に声を掛けた。『…そろそろ行くよ。またな。』そう言うと2人は近くのお店へ入って行った。#SJで妄想




【君の声.106】キュヒョンが振り返り、大きく溜息をついた。『…そんなにショックですか?』困ったような苛立ちをごまかすような顔であたしを見る。『泣かれるとどうしていいのか分かりません。』すれ違う人達があたし達をチラチラと見ている。俯くとマフラーに涙がこぼれ落ちた。 #SJで妄想




【君の声.107】『ショックを受けるって事は、付き合ってないんですか?』キュヒョンの言葉には返事をせず、頬に落ちた涙を拭いた。『…まだ俺にもチャンスはあるって事ですね。』そう言うとキュヒョンはジャケットの前を開け、あたしを包み込むように抱き締めた。 #SJで妄想




【君の声.108】『今日だけは…ヒョンのために泣かせてあげます。』彼とは違う香りのするジャケット。キュヒョンの大きな手があたしの頭を撫でる。また涙が溢れそうになる。泣けるほど彼の事が好きなのに、キュヒョンの優しさに甘えてしまう自分が情けなかった。 #SJで妄想




【君の声.109】家へ帰り、コートも脱がずにベッドに崩れ落ちるように倒れこんだ。『俺、諦めませんから。』キュヒョンが別れ際に言った言葉が頭の中で引っかかる。携帯を開くと彼からメールが入っていた。数時間前のあたしなら喜んで見ていたのに…また涙がこぼれ落ちた。 #SJで妄想