Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee -44ページ目

Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee

SuperjuniorとSHINeeの小説を書いています。
全てフィクションです。

宿舎に向かうために準備をしていると

今日がバレンタインデーだということに気がついた。



(持っていかなきゃだよね…)



大きな紙袋の中にはメンバーに渡す用のチョコと

彼に渡す用の別のチョコが入っている。



あの女性が頭の中をチラチラする。



忘れようとすればするほど気になってしまい

宿舎へ向かう足取りが重くなる。








宿舎に着くとやはり前に数名のファンがいた。

きっとメンバー達が出入りするのを待っているのだろう。



出待ちしているファンの目を盗み駐車場へ入り、

地下からエントランスへ向かう。



ピンポーン…



インターホンを鳴らすと出たのはソンミンだった。



ソンミン「どうぞー♪」



いつもと変わらず明るい声で機嫌が良さそうだ。

何だかこっちまで嬉しくなる。



エレベーターに乗り玄関へ向かい

インターホンを鳴らすと勢いよく彼が飛び出してきた。








玄関が開いたのと同時に抱きしめられ

反動で体が浮き上がるほどだった。



「なっ…どっ…どうしたんですかッ…」



息が出来なくなるほど強く抱きしめられたので

ここまで言うのが精一杯だった。



後ろからリョウクがクスクスと笑いながら歩いてくる。

腕を組んだまま玄関に仁王立ちで彼に言った。



リョウク「ほらっ!ヒョン!とりあえず中入って!」



リョウクに引き剥がされた彼を見ると

少し赤い目をしていて、気を許すと今にも泣き出しそうだった。



体は引き離されたものの手だけはしっかりと握っている。



リョウク「すあごめんね?とりあえず中入ろうか?」








リョウクに促され部屋に入る。



彼に握られた手は離される事なく

離すどころか力いっぱい握り締めたまま離してくれそうにない。



いつもと違う彼に少し戸惑いながらも

久々に感じる彼の体温に緊張していた。

目覚ましの音が聞こえる。



重たい体を起こし、鳴り続けていた目覚ましを止めた。

時計はすでに10時を指していた。



昨日あれから缶チューハイを数本飲んで寝たので

二日酔いまではいかないが、お酒が体に残っている。



鏡に写る自分の顔を見て、また落ち込んだ。



(ひっどい顔…)



キッチンに行き水を飲み、また布団にもぐった。








携帯を見ると着信とメールの件数に驚いた。



ヒョリンやジュンからの着信とメールと同じくらい

彼からの着信も入っていた。



そして最後に目に入ったのはリョウクからの着信だった。



リョウクに電話を掛ける。

留守電に繋がるも出る気配がない。



彼からの着信も気になるが自分から掛ける気になれなかった。



メールを見ると「連絡して。」とだけ入っていた。



「今日は休みで、今起きました。」とだけ返す。



すると彼から電話が掛かってきた。

大きく深呼吸をしてから電話に出た。








「…もしもし?」



ジョンウン「すあ?今日休みなの?」



彼にしては珍しくぶしつけな話し方だった。

少し焦っているような気もする。



「はい、今日は休みです…」



ジョンウン「少し会えるか?迎えにはいけないんだけど。」



「午後からなら…」



ジョンウン「都合の良い時間でいいよ。」



そう言って用件だけ伝えると彼は電話を切った。








この気持ちのまま会うのは少し複雑だった。

どんな顔をして会えばいいのだろう。



するとリョウクから電話が掛かってきた。



「もしもし?」



リョウク「すあ?大丈夫?」



リョウクの言葉に一瞬ドキッとした。

自分の不安な気持ちを見透かされたような気持ちになった。



「何が??」



リョウク「いや…宿舎来るんだよね?ヒョン休みだし^^」



「うん^^午後からだけど。」



リョウク「僕も夕方には帰るから。宿舎で会おうね♪」



そう言うとあっさりと切ってしまった。



平気なふりをしたけどあんな言い方じゃ

リョウクには気付かれちゃったかな…


次の日は午後からカフェでバイトだった。



昨晩ヒョリンと作ったチョコを

ジョンジン君達にもプレゼントした。



ジョンジン「ヌナ!ありがとうございます!」



嬉しそうに貰ってくれたので一安心だった。

味だって自信があるから保障できる♪



昨日の事が頭に引っかかってはいたものの

ジョンジン君たちに喜んでもらえた事で少し気が紛れた。








閉店時間も近づき外の看板を直しに出たら

少し離れた場所に彼の車が止まっているのを見つけた。



暗くて中までは見えないが

ハザードが付いているので乗ってはいるのだろう。



(カフェに来るかな?)



彼の車を気にしつつ看板を直そうとした瞬間

車のドアが開く音がした。



ふと車を見ると昨日と同じ女性が降りて来た。



その女性は運転席の方へ回り、何か言っている。

すると運転席の窓が開き、彼の顔が見えた。



とっさに見てはいけないと思い、

看板を店の中にしまうために車に背を向けた。



車から降りてきた女性がカフェの前を通り過ぎて行った。









(誰なんだろう…)



涙がにじむのが分かる。



昨日電話に出なかったの見るときっと仕事の相手なんだと思う。

いやそう思いたいのかもしれない。



カフェの中に入り掃除機をかけていると

彼がカフェの中に入ってきた。



ジョンジン「ヒョン!久しぶりだね^^」



ジョンジン君が彼に駆け寄り話し始めた。

オンマも控え室から出てきて、なにやら楽しそうに話している。



その場にいるのが耐えられなかった。

後片付けをして、他のスタッフに挨拶をしてカフェを出た。








寒空の中1人歩いていると、我慢していたものがあふれ出した。



(「誰なの?」って聞いてもいいのかな…)



彼が自分以外の女性といる所を見るのはさすがに堪える。



きっと何か理由があって一緒にいるのだろうけど

あたしはあんな風に堂々と一緒には居られない。



涙が頬を伝ってマフラーにまで流れた。