…すあSide…
2月も2週目に差し掛かりバレンタインデーが近づいてきた。
日本から帰国して彼との関係は元通りになったものの
相変わらず彼は忙しく、あたしも学校とバイトで忙しくしていた。
彼はワールドツアー中なので、会えない日が続いている。
今日はヒョリンとバレンタインデー用のチョコの
材料を一緒に買いに行く事になっていた。
ヒョリン「どんなの作るの?」
「そうだなあ…甘さ控えめぐらいがいいかもね^^」
ヒョリン「こればっかりは驚かせたいもんねっ!」
彼のために一生懸命なヒョリンがとても可愛い。
彼と付き合いだしてから凄く幸せそうだ。
駅前のスーパーで買い物を済ませ
チョコを作るためにあたしの家へ向かう。
少し歩くとカフェが見える。
中にはジョンジン君がいるが、お店は比較的空いていた。
通り過ぎようとした時、少しはなれた場所に彼の車が止まっているのが見えた。
ヒョリン「あれ?あれってイェソンさんの車?」
「そうかも…来てるのかな?」
そう言って車の方を見た瞬間
中から背が高く、綺麗な黒髪が印象的な女性が降りてきた。
後に続いて運転席から彼も降りてくる。
サングラスを掛け、襟の高いコートに身を包んだ彼は
その女性と楽しそうに話をしながらカフェの中に入って行った。
ヒョリン「あれ…誰?」
「…誰なんだろ…」
ヒョリン「ちょっと電話かけてみなよ。」
「そんな…そんな事出来ないよ…」
ヒョリン「貸して?」
そう言ってあたしのカバンから携帯を取り出し、彼にかけ始めた。
肉眼で確認できる距離に彼がいるのに、こんな事をしていいのだろうか。
何度目かのコールで彼が着信に気付いたようだ。
サングラスを外し、携帯に目を落とす。
何かを確認し、携帯をポケットへとしまった。
ヒョリン「…切られた。」
きっとその人の前ではプライベートな電話には出られないのだろう。
ヒョリン「…あいつ何してんの?」
じっと彼を見つめていると
サングラスを掛け直しカフェから出てきた。
その瞬間、彼の目に付かないように隠れた。
ヒョリン「何ですあが隠れるの!?」
「あたしはバレちゃいけないの…」
ヒョリン「だからって…彼女だってばれる訳じゃないでしょ!?
あのカフェの店員でもあるんだから!!」
「でも…電話に出なかったでしょ?そういう事なんだよ…」
彼はあたし達には気付かずに
さっきの女性と車に乗り込み行ってしまった。
ヒョリンはまだ何か言いたそうだったが
呆れたように大きなため息をついていた。
ヒョリン「どうする?今日はやめとく?」
「ううん。日もないし作ろうよ^^」