Sweet Dream*from SuperJunior & SHINee

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Yesungの小説、「君の隣」完結。


Taeminの小説、「Kiss Kiss Kiss」完結。




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『久しぶりだろ?ここに来るの。』

 

この声の持ち主は

顔を見なくてもわかる。

 

彼の少しかすれた声に

心臓が高鳴るのが分かる。

 

 

 

長めの前髪から覗く切れ長の瞳。

 

ネイビーの少し光沢のあるシャツに黒いネクタイ。

 

スキニータイプのデニムに

黒いショートブーツ。

 

椅子を引くために伸びた手には

クロムハーツのブレスレット。

 

揺れるたびに小さく音が鳴る。

 

 

 

『イェソンに頼んでおいたからね、』

 

お兄ちゃんがアイスコーヒーに

ストローを刺しながら言った。

 

「へ?」

 

思わず気の抜けた声が出る。

 

『予備校に通うとなると家から遠いし、

帰りが遅くなると心配だしね。

おっぱが毎日送り迎えしてやりたいけど、そうもいかないし…』

 

勝手に進んでいく話について行けず

口を挟もうとした瞬間、

彼が先に言葉を挟んできた。

 

 

『俺でよければ勉強見るよ。』

 

10分ほど車を走らせ着いた先は

白い外装のカフェだった。

 

車から降り、カフェの中に入ると

ふわっとコーヒーの良い香りがした。

 

 

『あそこに座って待っててくれる?』

 

兄が指さした先は、

2階の4人掛けのテーブルだった。

 

(まさかここだとは・・・)

 

ドキドキしながら言われた席に着く。

そわそわして落ち着かない。

 

気を紛らわそうと、

鞄の中から携帯を取り出すと

模試の結果の用紙まで出て来た。

 

(あたし大学なんて行けるのかな・・・)

 

ため息がもれる。

 

 

そのまま机に突っ伏していると

頭の上から声がした。

 

 

『はいはいお待たせ~どしたの?』

 

 

顔を上げるとニコニコした兄が

トレーにアイスコーヒーを3つ乗せて歩いて来た。

 

 

『久しぶりだな、』

 

 

その艶のある声に、背筋がびくんと伸びる。

あの人の声だ。

兄に続いて乗り込んだ車は

黒くて少し高そうな車で、

中はバニラの香りがした。

 

走り出して少し経った頃

兄が口を開いた。

 

 

『それで?落ち込んでるのは模試の結果が悪かったから?』

 

「おっぱ…エスパーなの?」

 

『あはは、お前のその落ち込みようを見たらすぐ分かるよ。』

 

 

兄が笑うと、えくぼが目立つ。

優しそうな、心配そうな目がこちらを覗く。

 

 

『母さんも心配してるよ、お前予備校にも行かないし。』

 

「だって予備校ってお金かかるから…」

 

 

夕陽がキラキラとフロントガラスに当たる。

ずんと重くなった心には明るすぎる。

 

 

『でもお前、大学行きたいんだろ?』

 

「そりゃ行きたいけど…」

 

『そっか…じゃおっぱがひとつ動いてみようかな?』

 

 

さっきの心配そうな顔とは打って変わって

生き生きとした兄は、どことなく嬉しそうだった。