10分ほど車を走らせ着いた先は
白い外装のカフェだった。
車から降り、カフェの中に入ると
ふわっとコーヒーの良い香りがした。
『あそこに座って待っててくれる?』
兄が指さした先は、
2階の4人掛けのテーブルだった。
(まさかここだとは・・・)
ドキドキしながら言われた席に着く。
そわそわして落ち着かない。
気を紛らわそうと、
鞄の中から携帯を取り出すと
模試の結果の用紙まで出て来た。
(あたし大学なんて行けるのかな・・・)
ため息がもれる。
そのまま机に突っ伏していると
頭の上から声がした。
『はいはいお待たせ~どしたの?』
顔を上げるとニコニコした兄が
トレーにアイスコーヒーを3つ乗せて歩いて来た。
『久しぶりだな、』
その艶のある声に、背筋がびくんと伸びる。
あの人の声だ。