こんばんは。
一宮市の学習塾 スクール玉野 TKです。
今週も張り切って、本の紹介をしていきます。
【小学生向け】【中学生向け】【高校生向け】と、読んでもらいたい人を限定してはいますが、高校生が【中学生向け】を読むのもよし、小学生が【中学生向け】を読むのもありだと思います。大人の方でも十分楽しめると思います。
週末配信、毎週3冊を続けられるように頑張ってます٩(`・ω・´)و
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【小学生へ】
『真夜中の4分後』(コニー・パルムクイスト)
病気で入院しているお母さんの病室から逃げ出したニコラス。彼が行き着いた場所は、時間を行き来できる列車が発着する駅だった。ニコラスは病気のお母さんを死なせないために過去へともどることに。しかし過去にもどり、「今」に帰ってきても、お母さんは病院のベッドで横たわったまま……。––––人が死ぬことに一体なんの意味があるっていうんだ? どうして過去を変えちゃいけないんだ。ニコラスは葛藤しながらも本当に大切なことに気がついていく。そして最後の決断をする……。
いつかだれにでも起こりうる、人生最悪の日のための一冊。
母の死をくいとめるために、何度もタイムリープするお話。
母の死を目前(あと2分)にせまり、あのときの後悔をやり直そうとする姿はせつないですね。
ところどころに出てくるアドバイスは、わらってしまうものもあれば、刺さるものもあります。
【中学生へ】
『6人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成)
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。
最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。
全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。
仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
就職活動を舞台にしたサスペンスです。
二転三転する展開の速さと、たくさんある伏線を回収していく流れがあり、ぐいぐい読み進められます。
読み始めると次の展開が待ち遠しくなります。
「嘘つき」の意味と、「嘘つき」のその先にあるものが描かれており、ある意味では青春小説でもあります。
【高校生へ】
『三の隣は五号室』(長嶋有)
今はもういない者たちの、一日一日がこんなにもいとしい。
傷心のOLがいた。秘密を抱えた男がいた。
病を得た伴侶が、異国の者が、単身赴任者が、
どら息子が、居候が、苦学生が、ここにいた。
――そして全員が去った。それぞれの跡形を残して。
あるアパートの一室を舞台に、歴代の住人たちの何気ない日常がつづられています。
それぞれの住人たちは性別も年齢も家族構成もバラバラで接点がないように思えますが、微妙に繋がっていたりもします。
びっくりする展開もないですし、派手さもありません。
ある意味「癒し系」の一冊なのではないでしょか。
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