前回カブエンジンの腰下まで組み立てた記事からの続きです

 

前回の記事はコチラ ↓

 

 

 

前回、分解したエンジンをそのまま組み立てようと考えていたところに思わぬ収穫があり

 

ハイカムをゲットからのキャブ追加購入&INポート拡大

そして4速ミッションへの交換  と

 

当初の予定よりも色々とスペックアップキラキラ

 

エンジンの完成が俄然楽しみになってきましたウインク

 

 

記事にするのは随分遅れてしまったものの

前回記事の後工程、シリンダーから上の組み立てまで一気に進めたので、今回は腰上組み立てからエンジン単体の完成までをまとめておきたいと思います

 

 

とは言え

腰上の組み立てはさほど難しくはないのですが

 

腰上組み立てで一番のトピックスとしては

今回はバルブのすり合わせをした

   という点になります

 

 

このエンジン、

バラした時点で燃焼室・バルブシート周りがカーボンスラッジで異常なほどに汚れていて

 

特にエキゾーストのバルブシートはバルブ当たり面が判別出来ないほどの汚れ方

 

正常なエンジンであればこんなにカーボンが溜まるわけはないのに

どうもいちいち怪しいところが見つかるこのエンジン

 

まあ、タダで貰ったエンジンなので仕方ないけどw

 

 

とりあえずカーボン除去だけやって、あとは見て見ぬフリをするか?

とも考えたもののてへぺろ

 

やはりこのままでは気分が悪いので、バルブコンパウンドでバルブシートのすり合わせをすることに

 

 

なぜ少しためらったかというと

たったこれだけの作業のためにバルブコンパウンドとラッパ―を買わなくてはいけないから(^^;)

真ん中の黒いものがバルブコンパウンド

こんだけあれば4バルブ4気筒のクルマのエンジンでも100台以上は使える。。。

 

つまり、高い安いの問題ではなく

とってもムダなんですタラー

 

今回のカブエンジンみたいな極小バルブだったら爪楊枝の先にほんの少しで1本すり合わせ出来てしまうので

 

 

などとブチブチ考えててもしょうがない

 

とにかくすり合わせすると決めたからにはとっととやろう(-_-)

 

 

すり合わせ作業は慣れればいたって簡単

 

ほんの少しだけバルブシートにコンパウンドを塗ったら

(これでも薄く塗ってあります。これくらいで十分)

 

専用のラッパーでバルブを軽く回転させてあげる

最初のうちはコンパウンドの粒子で「ガリガリ」いってたのが

次第に「ジャリジャリ」から

「ザーザー」くらいになったら完了の合図(?)w

 

ちなみに新品のヘッドとバルブのすり合わせでは上下に動かしてシート面を叩くような動きも加えるけど、今回みたいにシート面の復活だけが目的の時は軽く回してすり合わせるだけにしてます

(人によってやり方は違うかも知れません。これは自分のやり方なので)

 

 

で、キレイになったキラキラ

 

ちょっとシートの当たり幅が広めな気もするけど、

まあシビアに考えず良しとしよう

(シート当たり面が広すぎると色々と弊害が出るのでやりすぎ注意)

 

 

インレットも同様に、、だけど

イン側は元々それほどスラッジ溜まってなかったので、ほんの軽めに

 

で、イン側もミガキ終わり

 

写真を見て

「なんだ?イン側は随分当たり幅が広くね?」

と思われるかも知れませんが

 

写真の部分拡大

実際の当たり幅はすり合わせでシート面のツヤが消えてる中ほどの部分です

なのでこれくらいでOK

 

本来はこのあと光明丹を塗って正確に仕上がり状態を確認するけど

 

光明丹持ってないので省略!(笑)

 

 

ということでバルブすり合わせが完了したら

一番大事なこと

 

とにかくコンパウンドがひと粒も残らないように徹底的に洗浄する!

 

なにしろ固いバルブシートを削るコンパウンドなので

こんなのが万一ピストン摺動面にでも付こうものなら、一撃でシリンダーが傷だらけになります

 

とにかくこれでもかというくらい徹底的に洗浄!

 

 

 

さて、バルブすり合わせが終ったので

あとはもうどんどん組んでいきます

 

バルブスプリングを組み込んで

 

コンロッドにピストンを組んで

 

そしてピストンをシリンダーに挿入

単気筒で、しかもこんだけ小さいピストンリングだと、ピストンが簡単に入るね

キモチイイー照れ

 

 

分解時入ってなくて衝撃的だったヘッドガスケットは、

もちろんちゃんと新品を用意しました

・・・と、ここで小さな問題が

 

マイナスドライバーで指してるとこに入るべきカラーが元々付いてなかったのを忘れてたアセアセ

(分解前はヘッドガスケットは無いしカラーも1個欠落だし、散々なエンジン)

 

でーい

降ろした元のエンジンをバラして部品取りしよう!

 

で、これ

このカラーが必要

 

 

無事カラーも差し込んでヘッドを被せる

 

そして新品未使用の

ハイカム INキラキラ(笑)

 

カムスプロケを付けて

 

タペット調整

 

で、完成!ヽ(^o^)丿

 

 

とにかく

とりあえずエンジン掛けてみたいゾ爆  笑!!

 

仮で車体に載っけて、ポケバイのガソリンタンクをつなぐ

 

で、キック踏むが

 

・・・

 

あれ??

かからないガーンガーン

 

 

燃料・・・来てる

 

圧縮・・・モリモリのハイコンプ

 

火花・・・

 

あれれ? 

プラグに火は飛んでるけど少し弱いかな?

カブってこんなもん??

 

口惜しいから何十回かキックを踏むけど

やっぱり「プス」とも言わないもやもや

 

 

これはいくらなんでもおかしい。。。

 

 

やっぱ、火が弱いのか?

もしかしてCDIユニットが劣化してる???

 

 

ダメ元で新品のCDIユニットを注文して

 

翌日届く (早くて助かります)

 

左が元の35年物

右が新品

 

で、交換してキックしたら

 

 

エンジン掛かったあ笑い泣きクラッカー

 

なんだよ、CDIがダメだったか。。。

まあエンジン回ればヨシ!

 

ちゃんと4速ミッションも変速してくれるルンルン

 

・・・って、あれれ?

 

4速でニュートラルランプが点灯してニュートラルでは点かないぞガーンガーン

 

あららーーーっアセアセ

 

これ、リトルカブの4速ミッションはニュートラルと4速でそれぞれパイロットランプが点灯する仕様だけど

 

3速ミッションのケースにリトルカブの4速をそのまま組むと、4速ギアの接点がニュートラル回路ONにしてしまうみたいタラー

 

 

あーあチーン

組むときに確かめていれば気が付いたかもしれないけど

 

改造するにはまた全バラするしかないから、もういいやてへぺろ

 

4速でランプが点くってことは、ロータリー変速だからもう一回踏めばニュートラだし(笑)

 

 

 

さてCDIを交換してエンジンは絶好調で回っていて

変な異音も無くニュートラルランプ以外は特に問題無さそう

 

・・・と思ってたら

 

シリンダーとクランクケースの間からオイル漏れが滝汗

 

 

なんだよ、今度はオイル漏れかよ。。。もやもや

 

こんな少し回しただけで漏ってくると、

さすがにこれは無視出来ない

 

いろいろと一筋縄で行かないな、このエンジンはガーン

 

 

で、仕方なくシリンダーまでバラしてみるショボーン

 

この面からオイル漏れしていたけど

 

特に組み間違いとかシール類入れ忘れとかはない、、、

 

 

「面精度か?」

と思ってスコヤでクランクケース面の歪みを確認してみる

 

下からLEDライトで照らしてみると

やっぱり、スキマがある

これがオイル漏れの原因だな。。。

 

シリンダー側は同様に点検してもスキマは無いので

 

問題はこのクランクケース側の面の歪み

 

 

とりあえずオイルストーンで修正を試みて

 

もう一度スコヤを当てて確認してみるが

 

マシにはなったけど完全にはスキマは無くならない

 

・・・

 

仕方ないですねショボーン

これ以上、あまりオイルストーンで追い込み過ぎると逆効果の危険性もあるので

 

あまり使いたくないけど液体パッキンで止めよう

(液体パッキン処理の工程は写真無しです。作業中に硬化が始まったらアウトなので時間勝負でした)

 

 

で、再度組み上げて完成

 

 

まあ最終奥義(?)の液体パッキンを塗ったので

もうこれでオイル漏れはしないでしょう。。。

たぶん

 

これでエンジンは完成としようOK

 

 

ということで、

次回からはいよいよサビだらけの車体側の作業に進みます

 

 

 

【追記】 次回の記事です

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