2021年5月21日の寺将会日記です。
最近すっかり定番になった大盤解説。この日もばっちり解説いたしました。
上の動画は矢倉&棒銀の対局だったんですけど
いいですよね!矢倉!!
いいですよね!棒銀!!
矢倉と棒銀には将棋の基本となるエッセンスがもりもりに盛り込まれてるので大好きです。
将棋やってると、定跡から外れた展開や、奇襲戦法と対戦することって結構あると思うんですよ。そんな時は矢倉&棒銀がめっちゃオススメです。
初心者の頃にされて嫌な戦法って色々あると思うんですけど、私の場合はアヒル戦法。
低い陣形から問答無用で大駒を捌きにきて、多少駒損してでも大駒が成れれば勝ち。っていうなんとも理不尽でワガママな戦法。それがアヒル戦法です。これに負けると本当に腹立つんよね。
そんな憎きアヒル戦法には矢倉オススメです。相手の大駒の捌きをとにかく慎重に対処して、矢倉に組んでみてください。組み終わったらあら不思議、後はゆっくりと陣形を盛り上げていくだけで自然と優勢になっていきます。
また守りを固められるとなかなか攻め込む隙を見つけられないことがあります。そんな時は棒銀です。
棒銀の攻めには受けがありません。つまり正確に攻めれば必ず相手の陣形に綻びを作ることができます。これ大事です。棒銀はどんな手だれでも完全に防ぎ切ることはできないのです。
なので攻め手がうまく見つからない時はとりあえず棒銀主軸に考えてみるのオススメします。一発では攻めきれなくても、端を絡めて、香車を手に入れたり、逆方向から攻めたりとか、色々バリエーションを広げれば戦果は必ずあがります。
キワモノにはオーソドックス。猫だましやけたぐりの変化には堂々たる横綱相撲が効果的。将棋ではそのオーソドックスな横綱相撲が矢倉と棒銀なのですね。
ホントにオススメです。
最近の試みで地味に便利だと思ってるのが上の画像にもある対局カード。
逆に今まで活用してなかったのか不思議なくらい、大活躍してます。
寺将会は基本的に私が一人で指導&マッチングやってるんでどうしても目が届かないところ出てくるんですよね。その死角を対局カードが埋めてくれるって寸法です。結果を後から見返せるのってすごく便利。
言ってみればこれも基本ですよね。昔から使われているものや、主流になっているものには必ず理由があるってことですわ。
現状、5月28日のオンライン交流会に全力準備中ですが、新しいテクノロジーだけじゃなくて温故知新が大切ってことですね。
日々発見しながら勉強中の席主が主催する寺将会。
次回は5月28日の金曜日17時〜20時の日程で開催予定です。
んで18時半〜20時はオンライン回線を使って将棋連盟オーストラリア支部との交流戦!こちらの内容は後日動画にてアップしますのでお楽しみに。