スースダイ、浅野です。
さてさて、では僕にどんなラッキーがあって、
ここまで至ることができたのか。
だって今日から8年前の28歳の僕は、アパレル業界の仕組みなど何も知らない、
単なるシャツ好きな”お客さん”でしかなかったわけです。
でも人生って本当にわからないもの。
僕の好きな本の一つ星野道夫さんの『旅をする木』の一節の言葉。
「人生とは何かを計画している時に起こる別の物語」
どんな点と点が繋がり、それが人生と成るのか、本当にわからないものです。
僕は日本からお気に入りのブランドのシャツを数着日本から持ってきていました。
暑い暑いカンボジア。汗の量も多く、そして砂塵も多い。
それ故だと思うのですが、襟や袖が必要以上に黒ずみ、そして黄ばんできてしまったのです。
当時、僕はカンボジア プノンペンにあるNorton大学 大学院に通っていました。(この話はまた後日)
その絶望を大学院のクラスメイトに話したところ、知り合いのテーラーを紹介してくれる事になったのでした。
テーラーメイドと聞くと日本では高価なイメージがあります。
僕も高価なイメージを持っていたため、友人にそんな高いもの作れないよ〜と話したのです。
すると、デパートで買うより安いのになんで??と予想外の反応がかえってきました。
※当時のデパートはプノペンしないはソリアデパートが主流でした。
後にわかるのですが、テーラーメイドはカンボジアではとても身近で、気軽なものです。
そして友人が紹介してくれたテーラーでシャツを作ったところ、
なんとも自分にぴったりのシャツが出来上がり、すごくテンションがあがった事を今でもよく覚えています。
それに味をしめた僕は、家の近所のテーラーでオーダーしてみました。
が!!!出来上がりはなんとも微妙。
更に他のテーラーで試してみても、
袖の長さが左右違ったり、時には穴があいていることも。
それを指摘すると「そんな場所の穴、誰も見ないよー。気づかないから大丈夫!」と笑顔で言われたり。
もう日本の当たり前を、カウンターパンチ喰らうかの如く吹き飛ばしてくる出来事のオンパレード。
時には怒りが爆発しそうになり、自転車のサドルを思いっきり殴って、
逆に突き指をしてしまったりもしたなぁぁぁ。。。
なんでこうもシャツ1着なのに、
店によってクオリティがこうも違うのか。
専門知識が全くない僕にはどうしようもない現実。
そんな中、幸運に恵まれるのでした!