ナレーションを学ぶ3
自分の声を聴いてみよう 返し
こんにちは。勝呂美和子です。自分の声を聴いてみよう。
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子供の頃、自分の声を録音して聞いてみるということをしませんでしたか?「えーーーー!?」となった人は多いのではないでしょうか。「自分はこんな変な声じゃない!!!」人は自分が発している声をとても良い声だ。と感じがちなのです。
私もそうでした。初めて聞いたのはカセットテープに吹き込んだ日常会話。
初めて聞いた私の声は、「変な声」でした。
そんな変な声であることは一切忘れて、声業界に入るのですから人は面白いものです。
ナレーションの練習において、耳を鍛えると前回書きましたが、耳を鍛えるのに最適なのは自分の声を繰り返し聴く。ということです。
「変な声」と感じているうちはまだまだ。それは自分が発している声を自覚していない全くコントロールできていない発声をしていることかなと。
では声を聴く、とは?
ナレーションでは、必ず返し。という自分の声が返ってくるヘッドフォンがあります。
それはマイク前で芝居をするアニメの仕事、元の映画の原音を聴きながら芝居をする吹き替えの仕事、そのどれとも違う点です。毎回自分の声が耳に直接返ってくるわけですからコントロールできていない声をいつまでも出すわけにはいきませんよね。
自分の耳を鍛えるには、まず同じ状況を作り出すこと、です。そのためにはまずマイクセット、PC、PCとマイクをつなぐインターフェース。などが必要です。
ヘッドフォンは、私は人に勧めて頂いたSONYのMDR-CD900STというものを買いました。よくミュージシャンのMVに出てくる赤と黒のヘットフォンです。ちょっと憧れますよね。それをつけるだけで自分がちょっとだけ本物に近づけた気がする。なので本物の道具は大切です。実際にこのヘッドフォンはスタジオでたくさん使われているんです。道具に慣れておく、ということはとても大切なことだと思いませんか。このヘッドフォンの良いところは加工しないそのままの声が聞こえる、という点です。なのでそれを録音して聞けば、自分の加工されていないそのままの声を認識でき、耳を鍛えることに繋がるのです。現在は、あまり高くなくそれらを揃えることができます。
自分の声を録音してみて、聞いてみる。その回数を重ねるだけで、本当に上達します。
ナレーションはマイクを通して仕事をする職業です。普段の声が小さい人でも、マイクに乗せると途端に良い声になるという人もいます。
自分が、どういった特性を持っているのか。認識することから始めてみましょう。
suguro miwako