こんにちは。勝呂美和子です。
勝呂のナレーションを学ぶ2です。
今回のテーマは耳を鍛える。
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前回、声の似た人を探すというテーマで書いてみました。コピーする、という話から始まったわけですがコピーする、ということでもう一つ良いことがあってそれは「耳が鍛えられる」ということです。
耳を鍛える、とはどういう事なのか。私たちは普段、人の読みなんてほとんど意識していません。俳優人は他の人の芝居には敏感になるけれど、一般人にはそんな細かな違いなんて感じ取れませんし、ナレーションだって、普段テレビを見ている限り、そんなに意識して聞いている人なんて皆無。じゃあないでしょうか。プロは耳をダンボにして聞いていると思いますが。
「耳を鍛える」とはそんな細かな違いまで感じ取ることができる「耳を育てる」ということです。
よく感性が鋭いや、センスが良い、人がいるかと思いますがそれはその人が長年培ってきた鍛える能力が発揮されているからだと思います。それはその物事に対してより敏感に感じ、多くを受け取っているか。俳優で良い芝居をする人は良い舞台や、良い芝居に人よりも多く触れている人だと思うし、そこから感じ取ることも人よりも膨大なものなのでしょう。よく、芝居を観に行けと言われますが、それはそういうことなのではないかと。
人より多くの感動、そして発見。それを繰り返すことによって自分の感性が刺激され、鋭くなっていく。それが、その人のセンスを作っていく。
人より秀でるためには人よりも多く本物に触れること。ナレーションだって同じ、芝居だって同じ。同じものを観て、聴いても、より多くのものを感じ取ることができる「耳を鍛える」
これは良い、これは違う、きちんと判断できる「耳を育てる。」
それは多くのものに触れること、日々練習することの積み重ねで確実に獲得することができます。
suguro miwako