ナレーションを学ぶ17 与えることの意味
こんにちは、勝呂美和子です。今回はナレーションから少し飛んで、与えることについて考えます。
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この発信を始めてたまに言われることがあります「そんなに自分の手の内を明かして人が獲ったり、真似したり、不安にならないの?」
その問いに対しては「不安はあります。しかし、与えることの方が今の私には重要です」と答えます。
私は主に自分が学んできたことや、実践したことをブログに書いています。
講師をしたスクールでレッスンをした時に、レッスン後にこれを真似してやってみました!という方もたくさんいて、嬉しい反面、これたくさん真似されたら私の場所なくなっちゃうな。と思ったこともありました。
しかし、今の私には自分のやってきたことを出し惜しみするよりも与えてしまった方がはるかに大事であると考えています。それは私が受け手側に回るのではなく、いつも与え手側にいたい、と考えているからです。ナレーター、声優は番組の最後に色を入れる役割です。
多くの人間がそこまで一生懸命に積み上げてきたもの、それに色や、目をいれる。仕事。それを私のところでぶち壊したくない。120%プラスにして打ち返したい。
今はそう考えているので、受け手ではなくて、常に与え手になりたいのです。
私が与え手でありたい、と考える理由はそういうことです。そして、ブログに書き続ける理由もそこからきています。
いくらやり方を教えたところで、それ全部真似する人など全体の30%もいません。一度、真似してもそれを真似し続ける人もいません。また練習したことは必ず自分の糧になっていきます。それはその人のものです。
人それぞれ。コピーもそうですが、本人には決してなれませんし勝てません。
やり方を真似しても、人によって表現に現れてくる方向性は違うと思います。売り方も、表現の仕方も決して同じにはならないと思います。自分で最適なものを見つけて、自分で伸ばして行くこと。
「与えて。与えて。空っぽになったところに、人から与えてもらえるんだよ。」
空っぽになるまでは出し続けていこうと思っています。
勝呂美和子
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