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   すぐログ!!

ナレーターの勝呂美和子(スグロミワコ)です^^
日々のこと、お仕事のこと、その他色々、すぐろのブログ

ナレーションを学ぶ12 自分は下手だと自覚する

こんにちは。勝呂美和子です。

今回は「自己受容」のお話。

 

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自分が何が出来るのか、出来ないのか、強みと、弱み。自分で自分を把握することは大変難しい作業ですが、それを理解し、受け入れることを「自己受容」と言います。

 

私、大好きな漫画にスラムダンクがあるのですがその名シーンの一つに

「桜木花道がジャンプシュートを2万本打つ。」というシーンがあります。ジャンプシュートはバスケの基本中の基本で、実際にはレイアップに並び最初に教わるシュートのひとつです。非常に多く使われますがダンクなどとは違い派手ではないので、桜木は最初、そんなものすぐ出来るとバカにします。

しかし、フォームはバラバラ。シュートは全然入らない。何百、何千、万と打っていく中で自分は何が悪いのか考えていく。ビデオを見て、最初のフォームがバラバラで、回を重ねるごとにフォームが綺麗になって行くのを自分で確認し、ついに2万本シュートをやりとげます。そして、そんなたくさんの練習をしてきて自分の理想のフォームを追求したからこそ、ライバルとしている流川のシュートが、自分が一番理想としているフォームだと気付くのです。

「凄い」と。素直に思う。

何が言いたいのかいうと、練習して自分の下手さと、相手の上手さの違いを理解するところまで行かないとこれは感じることが出来ないことなのかなということです。

下手な人ほど、上手い人と、自分の距離に気づけない。自分では自分が見えていないのだと。

上手い人と、自分の差を自覚するところまでまずは到達する。そうしないと本物にはなれないのだと思います。自覚するところまで来ることがまず初めの一歩で、そこからどうやって追いついていくか、追い抜いていくか。

 

自分が上手いと言われている人と「なぜ違うんだろう?」と思っているうちは足元にも追いついていないかもしれません。それを自覚できるところまでまずは自分を高めることかなと思います。

「へたくその

   上級者への道のりは

     己が下手さを知りて一歩め」

安西先生の名言です。このジャンプシュート。最終回めちゃくちゃ感動するので漫画みてください。今話題のバスケも楽しく知ることができます^^

 

 

ナレーションを学ぶ11 量をこなす。

 

こんにちは勝呂美和子です。先日、通っていたスクールに講師として呼んでいただきました。

そのときに、ブログ読んでますと言ってくださった方が何人もいてすごく嬉しかったです^^ありがとうございます!

このブログは私が思うナレーションの学び方についてです。なのでこれが正解というわけではありません。色々な情報の中から自分にとって必要な物を選択して掴んでもらえたらと思います。

 

今日は量。持久力をつける。

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ナレーションの練習をしていると、なんとなく一枚をぺらっと読んで、繰り返し読んで、録音して、聴いてみて、を繰り返していくと思いますが、なんども読んでいると文も覚えてしまいますし、そう行った勉強をしている人たちは普通の人より絶対的に上手いので、すぐ上手くなっているものと勘違いし、慣れて行きます。

しかし、考えて見てください。仕事は1枚では決して終わりません。

CMならば1枚、3行、5行、で終わるかもしれませんが、VP、番組、だと「量」というものがでてきます。少なくても5枚、多いもので一つ30枚とか、2時間ならその倍など。

私はやり始めた時、それに対応する自分の持久力がありませんでした。

自分が感じた感覚で表現すると、陸上がわかりやすいです。CMは短距離。VP、番組は「長距離」という感じです。

CMは短い中にも表現を爆発させて表現する。短いからと行って軽い訳ではありません。その1秒、一言に、商品の明暗がかかっているのですから、楽な訳がありません。短い中にどのくらい込められるかです。

VPや番組は長さがあるのでCMと同じ感覚でやると、持ちません。わたしはそうでした。また大前提として量があるので1行、3行にそんなに時間をかけていられません。

では、それに慣れるのはどうしたら良いの??

それはひたすらにその練習をするしかありません。

短距離選手が、いきなり42.195Kmを走れないのと同じように、マラソン選手が9秒をいきなり切ろうとしても無理なように、それにあった練習を積まなければ、対応できないというのが私の結果です。

なので練習としては3分なら3分、5分なら5分。そして全体の練習をしていきました。

集中力を切らさずにどこまで読めるか。それを繰り返します。一人で練習するのでどうしてもズルを出来てしまいますが、そこは自分を奮い立たせて練習します。仕事では「もう出来ません」とは言えないからです。

一つの題材を練習したら、別の原稿も取り出してきてもう一つ練習します。それを何個か繰り返します。現場にいかないとそんなに大量の原稿を普段目にすることができないと思いますが、手元にないなら自分で作るしかありません。

私はすぐに緊張するタイプでした。やったことのないものを目の前にするとどうしても上がってしまったり、焦ったり、ミスを繰り返したり、自分がどんどん沼にはまっていく。それを回避し、最高の自分で今、ここでプレイするためには、繰り返し練習し、「自分はどんなものがきても大丈夫」という自信を自分自身でつけるしかありませんでした。とても華やかな場所にいるので軽く考えられがちですが実はとても地味な作業だったり、練習だったり、基礎だったりが必要です。スポーツ選手と同じです。華やかなのは結果が出たその時だけで、実は地味な練習をひたすらこなしていく。それも変な癖をつけたりすることなく、自分を高め続けていく作業。終わりはありません。

武井壮さんがあるインタビュー記事でとても素晴らしいことを言っていました。「動物の倒し方はアドリブではない」あの芸風はアドリブではないそうです。想定される質問を自分で想定し、家で練習を繰り返し、MCに振られたら即座に返す。そういう一連の流れを日々練習し、繰り返しているからこそできる「芸」なのだと。

 

今無いならその状況を自分で作り出すしかない。

それが前に進む第一歩です。

 

 

ナレーションを学ぶ10

こんにちは勝呂美和子です。

今日は繋げる努力と繋がる努力。

 

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ナレーションとは関係ないかもしれませんが、仕事をしていく上でコミュニケーションはとても大事なことだと思っています。

仕事を円滑に進めるために、また私という人間をすぐ思い出してもらえるということは、次に繋がります。「繋がる」ということには2つあると考えています。

まずは「繋げる努力」これは仕事をしていく上で表現の技術向上だったり、相手の満足度をあげる努力です。例えば、普段60分かかる仕事を30分で終わらせたとします。

それを何回も続けていく、そうするとあの人は仕事が早いという共通の認識が生まれます。

もちろんただ早いというだけではダメで、正確さや、表現の部分は必ず必要です。時間が早く終わる、というのはすごく重要なことだと思っていてその空いた時間分、双方に余裕が生まれますし、他の仕事もできます。また、信頼度も違ってくると思います。その良い雰囲気は伝染していく、とも思います。

また、即断、即レスポンスも大事です。これはできる、出来ない。すぐに判断するようにしていて、出来ないようならこういうやり方はどうか。という案も考えます。

即レスポンスは重要です。相手が早く判断できるからです。私はボイスサンプルの提出をしてくださいと会社に言われた時などは「一番提出」を心がけています。そうすると相手側にも自分の勢いが伝わるし、早ければ早いほど印象にも残ると考えているからです。

次に「繋がる努力」これは主にSNSなどといった横の繋がりを自分で作ることです。はじめに書いた「繋げる努力」は縦の努力、自分の実力や技術を上げていく努力。「繋がる努力」は横の努力、コミュニケーションや横の人間関係を作っていく。

二つをあげることで幅が広がっていくと考えます。何かに突出することも大事であるけれどそういった仕事の技術に関係ないところで仕事が繋がっていくということも実際にはあります。私は双方を伸ばすことによって上がっていくタイプであると思っているので、そういった縦、と横を意識して仕事をしています。

さて、「繋がる努力」それはSNSなどで繋がったり、情報収集や発信など。

私はSNS全般苦手意識がありました。ですが、SNSや個人発信は今や当たり前の時代。時代の流れを受け止めて自分をブランディングしていくことは時代の流れに乗るということです。それを無理してでもやっていかないと自分を変えていくことはできないと思いました。私の場合、SNSfacebookやツイッター、インスタグラムなどで、発信はブログを書いたり、自分の意見を発信することです。SNSの良いところは、定期的に報告をできることで相手の負担にならないこと。メールなどで直接連絡すると読まなくてはいけないという義務が生まれますが繋がっている上での発信は相手の都合の良いところで見られるので負担になりません。

また自分を思い出す効果があり、こういうことをやっている、という認識の強化にも繋がります。その際、自分の実際の写真があるといいですね。顔が見えない人は怖いです。どういった人間がやっているのか、それは文章なり、写真なりに現れていくと思います。

 

「繋げる努力」と「繋がる努力」考えてみると自分なりのやり方が見つかるのではないでしょうか。

 

NHK Eテレ ハートネットTVで昨年5月に放送した「ゲーム障害」NHK福祉ビデオライブラリーに追加される事になりました。NHKで放送された福祉関連の番組などを無料貸し出ししており学校の授業や、医療関係団体での研修、障害のある方のご家族など、団体、個人でご利用いただけます。

ハートネットTVは何度かお呼び頂いている番組ですが個人的にこれは凄く思い出深い回で。2日に渡り放送されましたが、内容も内容なのでスタッフさん達と話し合いながら声のトーンや細かい所などを決めて収録しました。
学校関係や医療関係の方々など機会がありましたらぜひご利用下さい。
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オンラインゲームなどに熱中し生活に支障をきたす症状「ゲーム障害」。WHO(世界保健機 関)は新たな病気として国際疾病分類に加える見通しだ。番組では、生放送で視聴者か らの相談に応える。「ゲーム障害」で苦しんでいる当事者や家族の悩み、疑問、体験談を 募集。治療の現場を紹介しながら、当事者の思いを受け止め、ゲーム障害とどう向き合う べきか、対策や予防について徹底的に考える。( 2018年5月30日放送)



勝呂のナレーションを学ぶ9

こんにちは勝呂美和子です。今回は画に合わせる。

画を見て学ぶ!

 

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Qシートを作って番組の意図を理解して、コピーをして人の読みを学んで、そのほかにはあるのか?あります。

ナレーションでも「画に合わせる」という作業があります。それは、アニメーションでもそうですし、吹き替えでもそうです。

私は画に合わせる練習を別で行なっています。今の順番でいうと私は後の方。これも人ぞれぞれによると思います。私が後にする理由は際ほどのシートを作って意図を汲んで理解をしてから改めて画を見て見返したいからです。そのためにまず音声だけ聞いて、分析して頭でも理解してから画面に臨みます。そうすると、コピーもたくさんしているので、ナレーターのプレイに対する理解も深まっていきます。

あ、ここはこの画にあわせてゆっくり喋ったんだな。ここは、CMに入るから惹きつけるために煽ったんだな。合わせて喋ったんだな。など。もっともっと色々発見が出てくると思います。ただ文章を読んでいた時よりも映像が組み合わさることによってもっともっと感じ取れることが多いと思います。画を作っている制作者さんの意図を瞬時に汲み取ってその場であわせて表現する、これは現場で必要なスキルです。画に反応するのか、音楽に反応するのか、文章に反応するのか、その場で選択するためには私にはデータの蓄積が必要でした。

私はナレーターをコピーして、その人の心理を掴むことと、画に合わせる技術は別のものだと思っています。同時に理解していくことが難しいので一つ一つ分解してからあとで複合させていくやり方を取っています。

画に合わせる練習だけを別にしてみてから、それからコピーした人のプレイを組み合わせてみたりや、それを録音してまた聞いてみたり。そうすれば新たな発見があるかもしれません。

 

ナレーターの職業は画に目を入れる作業。と聞きました。

作品の最後に登場し、作品に最高をプラスして提供できるのか。それは自身にかかっています。

 

 

suguro miwako