【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例 -7ページ目

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴい★PR事例■

 

 

 

中国発。

 

市場規模約1兆円のお茶市場に

本格参戦したスターバックス。

新商品ティーフラペチーノの評判は?

 

|スゴい★PR《海外マーケティング最前線》

 

 

 

Picture: Screenshot from Starbucks China

 

 


今回は、中国でスターバックスが発売を開始した商品をご紹介します。

 


' Black Tea Frappuccino '
' Matcha Frappuccino '

 


スターバックスといえば、コーヒーラバーがこよなく愛する米カフェチェーンですが、今回中国で販売を開始したのは紅茶のフラペチーノと抹茶のフラペチーノの2種類でした。

 


中国は言わずと知れたお茶大国、お茶を飲むことは大切な文化のひとつです。

 

その市場規模は632億元(約1兆円)に上るといわれていて、コーヒーの同国での市場規模の10倍以上にもなるのだそうです。

 

 

実はスターバックスでは昨年から、今後グローバル・ティー(茶)事業を30億ドル(約3300億円)規模に拡大する計画を実行に移しています。

 

同社は昨年9月には中国で、2012年に同社が買収し、アメリカでも好調な販売伸びを示している「Teavana/ティーバナ」ブランドのティードリンクを発売しています。

 


さて、ティーバナブランドのティードリンクは店頭で注文を受けてから作られるものでしたが、今回の2商品はどちらもボトルタイプの商品となっています。

 

 

スターバックスでは、世界中の茶の産地から原料を吟味。試作を繰り返し、テイスティング調査などを含めた商品開発プロセスにおよそ1年近くを費やして、満を持しての発売に至ったのだとか。

 

 



Picture: Screenshot from Starbucks China

 

 


こちらのブラックティーフラペチーノは、インド産のアッサムティー茶葉とスリランカ産のセイロンティー茶葉、中国雲南省のDianhong tea(ディンホン/滇紅(てんこう))が使われています。

 

すっきりした味わいで、夏を迎えるこの時期にぴったりのドリンクだとスターバックスは推しています。

 

ちなみに地元中国産のディンホン茶葉は、近代には雲南省から租税として王朝に献納されていたこともある由緒あるお茶で、その重厚な色からハイ・ティーに使用されることが多いのだそうです。

 

 



Picture: Screenshot from Starbucks China

 

 

一方で抹茶フラペチーノは、輸入されたハイクオリティな春の抹茶を使用。同じく輸入された高品質なミルクを使用して作られています。

 


日本では、店頭で作られる同社の抹茶クリームフラペチーノが安定した人気を誇っていますが、瓶ドリンクはどのような味わいになっているのでしょう。

 

 


今回の2商品ですが、当初はアリババのTmallで6本で9元($13.57USD) という価格設定で売り出されました。現在も同サイトで、92元(日本円約1490円)で販売されています。

 

 



Picture: Screenshot from Tmall

 

 


現時点の口コミ評価では、抹茶フラペチーノは星4.9評価(大変満足が星5つ)を獲得しており、抹茶アイテム好きの中国の方などを中心に高評価となっています。

 

ブラックティーフラペチーノも、味道好(美味しい)と評価が95件あるなど、こちらも星4.9評価を得ています。

 

 


現在年間500店舗ペースで中国全土に出店を加速しているスターバックス。

 

ティー関連プロダクトには、同国での売り上げ大幅拡大という大きな使命がかかっています。

 

 


※ニュースソース

 

※branding in asia
https://brandinginasia.com/starbucks-china-tea/

 

※Starbucks China
https://www.starbucks.com.cn/en/about/company-news/starbucks-welcomes-two-new-additions-of-tea-based-bottled-frappuccino-r-in-china

 

※Marketing Interactive
http://www.marketing-interactive.com/starbucks-releases-ready-to-drink-milk-tea-products-in-china/

 

※Hello Tea Cup
http://helloteacup.com/2017/05/28/starbucks-bottled-milk-tea-in-china/

 

 

 

■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 


沖縄に続き、九州・山口県も梅雨入りとのニュースが入ってきましたね。

 

 

今年もまたこの季節がやってきたかと、少々憂鬱な気持ちを持った方もいれば、農作物の栽培や産業にとって大切な水資源を確保する時が来たと空梅雨にならないとうに願っている方など、受け取り方は様々かと思います。

 


さてアメリカの、特に常に水不足が問題となっているカリフォルニア中南部の地域などでは、なかなか降らない雨がたまに降ると、恵みの雨!、この雨のにおいや音が好き!などと喜ぶ方も多くいらっしゃいます。

 

 

ここのところ引っ越しのバタバタ渦中の我が家。

 

先日の一回目の荷出しの際に、傘のほとんどを送り出してしまい、どうしようもない折り畳み傘が一つしか残っていないと今朝気づきました。

 

さあ、どうしたものか・・・。

 

 

 

※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
マーケティングニュースをタイムリーにお届け。

 

『にっぽんのマーケター』

 

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■今号のスゴい★PR事例■

 

 

 

オーストラリア発。

 

人種差別に立ち向かった伝説のプレーヤーの銅像を

クラウドファンディングで建立

 

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Picture: Screenshot from The University of Queenland Australia

 

 


今回は、オーストラリアのマーケティング・広告業界に身を置く方が起こしているあるアクションについてご紹介します。

 

 


Nicky Winmar氏という方をご存知でしょうか?

また彼の名前に記憶のある方はいらっしゃいますでしょうか?

 

 

オーストラリアン・フットボールが好き、もしくは興味があるという方や、スポーツと人権問題に詳しい方ならご存知かもしれません。彼ニッキー・ウィンマー氏は、オーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)で活躍した選手です。

 

 


Picture: Screenshot from The Age

 

 

1965年生まれのウィンマー氏は、現在51歳。ウェスタンオーストラリアの小麦ベルト地帯の出身で、1980年代から1990年代にかけてAFL並びにウェスト・オーストラリアン・フットボールリーグの複数のチームで活躍しました。

 

 

彼は選手としても輝かしい記録を残していますが、それだけでなく1993年に起こったある出来事で、オーストラリアの人々のみならず世界中の人々にとって強い印象を残した存在となっています。

 

 

オーストラリアのスポーツ史上最も印象的な一件とされているその出来事は、AFLの1993年4月22日のシーズンのラウンド4、ヴィクトリア・パークで行われたウィンマー氏が所属していたセント・キルダとコリンウッドの試合で起こりました。

 

そしてその時のある写真が、世界中の人々の目にしっかりと焼き付いたのです。

 

 


Picture: Screenshot from abc News

 

 


実は、ウィンマー氏はアボリジナルの選手。

 

この日の試合中に、彼の肌の色をからかったコリンウッドのファンからの差別的な野次に対して、ウィンマー氏は自らのユニフォームをめくり上げて、腹部を指さしながら、"I'm black – and I'm proud to be black!"と抗議の意思を明確に示したのでした。

 

 


ウィンマー氏の印象的な出来事から2年後の1995年にも、エセンデンのMichael Long(マイケル・ロング)選手が、自分の耳を疑うほどの人種差別的な暴言を受けたと抗議するという出来事が発生しました。

 

ウィンマー氏、ロング氏などの事態を受けて、AFLは組織として人種差別対策を講じる必要性が高まり、1995年に、オーストラリアン・フットボールにおける人種差別的行為の禁止条項である" Rule 3011 "が制定されました。

 

 


さて、来年2018年は1993年のウィンマー氏の印象的なアクションから25年目の節目を迎えます。

 

そこで、当日の試合が行われたヴィクトリア・パークにウィンマー氏の銅像を建立して、当時の出来事とその意義を称え忘れないようにしようとする動きが、オーストラリアで起こっています。

 

 



Picture: Screenshot from Campaign Brief

 


アクションを起こしたのは、オーストラリアのメルボルンで活躍するアートディレクターのAaron Tyler氏とZoo Groupのクリエイティブ・ディレクターを務めるAlex Wadelton氏です。いずれも、マーケティング・広告業界に身を置く二人です。

 

 

二人は現在、銅像の建立にかかる費およそ155,000ドルを、クラウドファンディングを利用して集めようとしています。プロジェクトの進捗状況は以下のクラウドファンディングページで確認できます。


https://pozible.com/project/nicky-winmar-statue

 

 

寄付の額によって、オフィシャルサポーターとして名前が記録に残されるほか、1993年の印象的な出来事の瞬間を撮影したWayen Labuy氏のオリジナル写真のプリントに彼のサインが入ったものが贈呈されたり、銅像の土台に名前が刻まれる、銅像のお披露目セレモニーに招待されるなどの特典が設定されています。

 

 

現在、個人だけでなく、企業やブランドに向けてもプロジェクトのオフィシャルサポーターとなってくれるように呼び掛けている二人。

 

既に、FOXスポーツやTVネットワークのSBS、オーストラリアン・フットボール・チームで1993年当時にウィンマー氏が所属していたSt Kilda Football Club(セント・キルダフットボールクラブ)は、全面的にバックアップを表明しています。

 

 


ウィンマー氏と今回のNicky WInmar Statueプロジェクトの推進者が出演したテレビニュースの模様はこちらからご覧ください。

 


" NICKY WINMAR STATUE CAMPAIGN - AFL 360   "

 

 


https://youtu.be/wa-ZbgHUqe8
 

 

 


※ニュースソース

 

※FOX Sports
http://www.foxsports.com.au/afl/fans-raise-funds-for-immortal-nicky-winmar-moment-to-be-set-in-stone-at-victoria-park/news-story/cf00ce3cc5e91b4244d79314b424b62e

※NITV
http://www.sbs.com.au/nitv/article/2017/05/25/black-pride-bid-build-statue-honour-nicky-winmars-stand-against-racism

※Campaign Brief
http://www.campaignbrief.com/2017/05/melbourne-creatives-aaron-tyle.html

※abc News
http://www.abc.net.au/news/2017-05-25/afl-great-nicky-winmar-warns-about-indigenous-heart-disease/8559110

 

 

 

 

■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。


5月も残すところ、今日・明日のみとなりました。

一年の中でも最も爽やかな気候の5月。

花粉症の症状も、5月後半にはほぼ楽になってくることもあってか、ことのほか嬉しさを感じます。


どこかへ出かけたくなるようなお天気が続いていますが、我が家は引っ越しの荷造りの真っただ中。

なるべく物を少なくして暮らしておきたいものだと、毎度毎度引っ越しの際には思うのですが、なかなか実現できていないことに今回の引っ越しもまた気づかされています。

次こそは・・・!

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました😍!

 

 

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■今号のスゴい★PR事例■

 

 


フィリピン発。

 

洪水の被災者支援が裏目に?

KFCの水陸両用車両フライドチキンデリバリー

 

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Picture: Screenshot from Campaign Brief Asia

 

 


地震、ハリケーンなど自然災害の発生により大きなダメージが生じた際には、企業・ブランドが被災地や被災者に向けて救援物資を届けたり、義援金を送るなどといった活動を行うことは当たり前のことになっています。

 


フィリピンの北部にあるArtex Malabonという小さな村は、かつて洪水・氾濫によって大きなダメージを与えられてしまいました。

 

その後、1990年代初めから今日に至るまで、数十年にわたって水がなかなか引かず、現在でも同村は水上村の様を呈しており、村から容易に外出することができなくなったままの人々も多いのだそうです。

 

 

そこで、フィリピンのヴェニスとも呼ばれるこの村で、不自由な生活を強いられている村人をサポートしようとある行動を起こしたのが、KFCことケンタッキーフライドチキンでした。

 

 

 


Picture: Screenshot from Campaign Asia

 

 


KFCは今回、大手広告代理店であるOgilvy Philippinesとタッグを組んで、’KFC Amphibious Delivery ’というキャンペーンを実施しました。

 

 

キャンペーンでは、村にKFC自慢のフライドチキンを届けるために水陸両用車を採用。これまで一度もフライドチキンがデリバリーされたことのない村へと旅立っていきます。

 

 

 


Picture: Screenshot from Campaign Asia

 

 


デリバリークルーがまず向かったのは、コストの問題があり村の外へ数十年にわたって出かけられないながらも、それでも毎日を笑顔で楽しく過ごしてきたという、69歳のNanay Coraさんのお宅でした。

 

誕生日を迎える彼女へのお祝いも兼ねて、フライドチキンのボックスを届けたかったのです。

 

ちなみにキャンペーン動画の中では、彼女は母を亡くして以来、60年以上にわたって自身の誕生日を祝えていないということも語られていました。

 

 


Picture: Screenshot from Campaign Asia

 

 


Nanayさんのお宅へ、KFCのスタッフがサプライズ登場した後には、他の村人たちにももちろんフライドチキンをデリバリー。

 

村人たちは、生涯に一度あるかないかのとても贅沢な出来事だと大喜びされていました。

 

 


と、キャンペーン動画ではハッピーエンディングを迎えるわけですが、このキャンペーンを知った世間の人々からは、微笑ましい取り組みだと賛同の声も上がりましたが、同じくらい批判の声も聞こえてきたようです。

 

 

マイナス評価を与えた人々からは、「今回のストーリーはKFCにとって美談となるように都合よく村と村人を利用して作られている」といった声や、「KFCほどの企業がこれっぽっちの支援など恥ずかしい」という声、「ミネラルウォーターや保存性のある食べ物など、必要とされている物資を届けるべきだった」という声などがあがっていました。

 

 

 

皆様は、今回のKFCフィリピンの取り組みについて、どう感じられますでしょうか?

 

 

キャンペーンの動画もぜひ合わせてご覧ください。

 


" KFC Amphibious Delivery "

 

 


https://youtu.be/leOrMQC8RDw
 

 

 


※ニュースソース

 

※Campaign Brief Asia
http://www.campaignbriefasia.com/2017/05/ogilvy-philippines-braves-floo.html

※Mumbrella Asia
http://www.mumbrella.asia/2017/05/even-live-flooded-village-philippines-never-fear-kfc-still-delivers/

※Mashable Asia
http://mashable.com/2017/05/02/kfc-philippines-hovercraft/#Oq9ywliwRiqD

※Campaign Asia
http://www.campaignasia.com/video/poor-residents-of-a-flooded-philippines-village-need-kfc/436090

 

 

 

 

■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 


アメリカではメモリアルデーウィークエンドを迎える今週末。

 

小売店などではセールが実施され、飲食店などでもイベントやキャンペーンなどが多数行われています。

 

 

メモリアルデーが来ると、そろそろ夏の始まりだなと感じます。

 


日本では本格的な夏の到来の前に、そろそろ梅雨時期となりますね。

 

 

雨対策、湿気対策も大変ですし、グレーな空に気分も沈みがちになることもあるかもしれませんが、なるべく快適に乗り切られますように。

 

 

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました😍!

 

 

 

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米国発。

 

トップブランド100を絵文字で評価。

史上初のブランド絵文字インデックスが公開

 

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Picture:Downloaded from Pixabay

 

 

 

携帯電話のSMSや、SNSへの投稿やリアクション時に頻繁に使われている絵文字/Emoji。

 

日本で生まれたとされている絵文字文化は、今や世界中で利用されていますし、実は数年前に巻き起こった絵文字フィーバーは諸外国でより盛り上がりをみせたほどでした。

 

前アメリカ大統領のオバマ氏が、安倍総理大臣をホワイトハウスに招いた際に、「日本が発祥のもので、世界的に普及した文化のひとつ」として、アニメ文化などとともに賛辞を述べたほどでした。

 

 


ミレニアル世代を中心に、昨今ではこれなしではデジタルコミュニケーションは不可能とまでいわれるほど、絵文字は日常生活に溶け込んでいます。

 

 

嬉しい、悲しい、眠い、怒っている、イライラしている、がっかりした、驚いたといった様々な感情を、言葉ではなく絵文字で表現することが当たり前になっています。

 

 



Picture:Downloaded from Pixabay

 

 


このように、絵文字で印象や感情を表現することに慣れた世代にとっては、絵文字で質問への回答を求めることも調査の有効な手段なのではないかと想定し、ブランドイメージ調査が行われました。

 

 

調査を行ったのは、マーケティング会社のCrowdtap/クラウドタップ社。2009年からニューヨークを本拠地に企業・ブランドのマーケティング活動やコンシューマーコミュニケーションなどをサポートしています。

 

 


調査は、2017年4月に13歳以上の男女300人ずつ計600人を対象に行われました。Forbesが選んだ100のトップブランドに対して、最も適すると思う絵文字を一つ回答者が選択する方式で調査が実施されました。

 

選択肢にあった絵文字は、Heart eyes(目がハート型の笑顔)、Smiling with sunglasses(サングラスで笑顔)、Sleeping face(眠っている顔)、Rolling eyes(回っている目の顔)、Angry face(怒った赤ら顔)、 Slightly smiling(軽く微笑んだ顔)、Neutral face(中立な顔)の7つでした。

 

 


気になる調査結果はこちらです。

 

 



Picture:Screenshot from China Printing Solutions

 

 


目がハート型の笑顔を全てのブランドの中で最も多く獲得したのはAmazon、サングラスで笑顔を最も多く獲得したのはGoogleでした。

 

回っている目の顔を最も多く獲得したのはGucciだったそうですが、実はこの絵文字はラグジュアリーブランドに対して多く回答者がリアクションした傾向があり、最も多く回っている目の顔を獲得したトップ10ブランドのうち8つまでが、ラグジュアリーブランドだったそうです。BMWやLexusもこれらに含まれました。

 

眠っている顔を最も多く獲得したのはIBMでした。

 

また、Marlboroが怒った赤ら顔の絵文字を最も多く獲得したのですが、業種別にみると、この絵文字を獲得した上位10社のうち6社が、通信会社と金融サービスブランドで占められていました。

 

小売業においては、IKEAに対して回答者が最多数のサングラスで笑顔の絵文字を挙げて最も好反応を示した一方で、Walmartは同業種内で最多数の怒った赤ら顔と回っている目の顔というネガティブ評価を受けました。

 

 


今回の調査を行ったCrowdtap社CEOのMatt Britton氏は以下のようにコメントしています。

 

"The Millennial generation is adopting emojis as the modern-day hieroglyphic. We thought gauging their perception of this brand through this new form of communication would be a compelling study."

 

「ミレニアル世代は絵文字を現代のヒエログリフのように受容しています。我々は、絵文字という新しいコミュニケーションの形を用いて彼らのブランド認識を計測することは、説得力のある研究だと考えたのです。」

 

 


※CROWDTAP, INC. Official Website
http://corp.crowdtap.com/

 

 


※ニュースソース

 

※SOCIAL MEDIA WEEK
https://socialmediaweek.org/blog/2017/05/crowdtap-brand-emoji-index/

※Media Post
https://www.mediapost.com/publications/article/300053/marlboro-gets-mad-while-amazon-gets-love.html?edition=102597


 

 

■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 


絵文字を皆様は利用されますか?

 

 


私は、自ら進んで利用をするというほどではありませんが、相手の文章に絵文字が多く含まれていると、なんとなくこちらも絵文字を含んだ文章で返しているような気がします。

 

それでも、たまにメディア上で見かけるような、絵文字オンリーで構成された投稿やリアクションを見ると、何が何やらわけがわかりません。。。

 


あ、でもLINEのステッカーは、時間のない時のパパッとレスポンスに便利だなと感じています。

 


本日もお付き合いいただきありがとうございました😍!

 

 

 

 

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中国発。

 

コカ・コーラがひそかに販売開始した1本9米ドル超の

超高級ミネラルウォーターは売れるのか?

 

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今回は、中国で先ごろ静かに販売がスタートしたミネラルウォーターをご紹介します。

 

 


去る2013年にアメリカを抜いてミネラルウォーターの消費量で世界第一位になった中国。2010年から2015年の間にその消費量は、190億リットルから370億リットルに増加しました。

 

コンサルティング会社Zenith Internationalによれば、中国のミネラルウォーター消費量は2019年にはさらに58%増加すると予測されています。

 

 


これだけの巨大市場だけに、世界のコカ・コーラが放っておくはずはありません。

 

 

 

同社は既に中国で、安価なミネラルウォーターブランドとしてIce Dewを、そしてミドルクラスのミネラルウォーターブランドとしてIce Dew Chun Yue("Pure Joy")を展開しています。

 

 

2014年に販売開始となった後者は、売り上げの一部がきれいな水資源の保護活動の基金として利用される仕組みになっています。

 

 



Picture:Screenshot from China Printing Solutions

 

 


ソーダ大国だったアメリカで、消費者の健康に対する関心の高まりなどを受け、清涼飲料水やソーダ類など糖分を多く含んだ飲料の消費が落ち込んでいるのは周知の事実。

 

それもあって本国アメリカでも数年前から、コカ・コーラや最大のライバルであるペプシは、シュガーフリーのソーダや、スパークリングウォーターの販売拡大に舵をきってきました。

 

現在アメリカでは、コカ・コーラ社の" smartwater "という名のミネラルウォーターが、プレミアム価格のボトルウォーターのトップセラーとなっています。

 

 


そして中国では、先ごろオンラインショップTmallでひっそりと販売を開始していたのが、" Valser "です。

 

 

 


Picture:Screenshot from Coca-Cola Tmall

 

 


" スイス生まれの水 "であることを強調したプレミアムウォーターValserは、200万年以上前のスイスアルプスの融雪水と雨水が凍土でろ過されたものを使用しているとうたわれています。

 

そして驚きの価格は、750mlボトル一本が64元(9.29米ドル)となっています。

 

64元というと、中国ではスターバックスコーヒーでカプチーノなら2杯分、マクドナルドのバーガーセットが3セット分に相当するそうです。

 

 


ちなみに、中国のプレミアムウォーター市場ではこれまで、外国ブランド、" Evian "、" Perrier "、" San Benedetto "や" Fiji "に独占されていました。

 

これらの牙城に後発で切り込んできたコカ・コーラ社のValserですが、9米ドル超という価格設定は、中国のミドルクラスに今一番人気といわれるEvianの6本分に相当するほどの強気のもの。またFijiも500mlボトル1本が10元と、Valserに比べればはるかに安く思えてきます。

 

 



Picture:Screenshot from Coca-Cola Tmall

 

 


販売開始から3週間が近くなっていますが、Tmallでは当初750mlボトル1本64元だったものが、49元にディスカウントされて販売されています。

 

 

世界第二の経済大国に暮らす高級志向・健康志向が高まった人々といえども、水一本にこれだけ払う価値は見いだすことができなかったということでしょうか。

 

 


※Coca-Cola Tmall
https://coca-cola.world.tmall.com/?spm=a220o.1000855.w5001-14905080693.2.8Zy85O&scene=taobao_shop

 

 

 

※ニュースソース

 

※China Bevarage News
http://www.chinabevnews.com/2017/05/coca-cola-launches-us9-bottled-water-in.html#!/2017/05/coca-cola-launches-us9-bottled-water-in.html

※South China Morning Post
http://www.scmp.com/business/china-business/article/2092755/coca-cola-launches-us9-bottled-water-china-will-it-sell

※FOURTUNE
http://fortune.com/2017/02/09/coca-cola-water-milk-sales-boost/

※Marketing Interactive
http://www.marketing-interactive.com/coca-cola-launches-us9-premium-bottled-water-in-china/


 

 

■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。


ミネラルウォーターに9ドル超・・・(絶句)。


我が家でもボトル入りミネラルウォーターを購入していますが、500mlが24本パックで3ドルほどと、リーズナブルなものです。

 

 

私は普段、のどの渇きをうるおしたり食事の際の水分補給として、お水よりもお茶を好むため、家にいるとき、外出時を問わずほとんどミネラルウォーターを自分用に購入することはありません。

 

それだけに余計なのでしょうか。9ドル超とは・・・。同じ価格で安ワインが二本購入できてしまう・・・などと考えてしまいました。

 

 

読者の皆様は、一本9ドルのミネラルウォーターに興味はございますか?

 

 

 


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