農家がアルバイトを募集できるアプリ「農How」を運営する。
2020年設立。石川浩之社長らが武蔵精密工業に勤めながら新規事業創出プロジェクトで提案、事業化した。
野菜の収穫や段ボール詰め作業の仕事を15分単位で募集する。時給は1030~1100円程度に設定されることが多い。豊橋市の白菜農家は「燃料や肥料などコストが上昇しても農作物は一般の食品に比べて価格転嫁が難しい。柔軟に働き手を確保し人件費を抑えるためサービスを使っている」と説明する。農Howには学生や主婦、農業に興味がある社会人など1万2千人以上が登録する。登録農家は約850軒で、愛知県が半分を占め、豊橋市など東三河地域が大半。
「愛知県の中西部でも知名度を高めるため」(石川社長)、10月にJA愛知中央会と提携した。県内の農家にパンフレットや説明会でサービスを知ってもらう。農家が支払う、農作業1人1時間当たり300円の利用料も割引く。既存サービスに加え、3カ月など長期の求人広告をアプリ上に掲載できるようにし、働き手不足の解消につなげる。
『日経産業新聞』2023/12/07付。
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