No.2712☆(株)タダノ(香川県高松市) | 日本が誇る【すごい会社】

日本が誇る【すごい会社】

規模は小さくても、有名でなくても、日本一あるいは世界一の会社が我が国にはたくさんあります。製品やサービスの供給を通じて、我々の生活を豊かにしてくれる会社が我が国にはたくさんあります。そんな会社を、新聞・雑誌記事から抜粋してご紹介しています。

 

建設機械メーカー。主力は建設用クレーンで、台数シェアは国内58%、世界16%を有する(2022年、会社推定)。

8日、世界初のフル電動ラフテレーンクレーン車の国内販売を開始した。二酸化炭素(CO2)排出量を走行・クレーン作業ともにゼロとした。

電動化製品シリーズ「EVOLT(エボルト)」の第1弾として発売する。基本の販売価格は1台あたり税別で1億4800万円。ディーゼルエンジンを搭載した従来機の1台当たりのCO2年間平均排出量は約27トンで、その分の削減につながる。従来機と同等の最大25トンのつり上げ性能を有する。騒音は従来機よりも低減した。

駆動用バッテリーとしてリチウムイオン電池を使用し、満充電の状態で約5時間のクレーン作業と約42キロメートルの走行を可能とする。充電に必要な時間は、急速充電で約2.5時間、普通充電で約8時間となる。

タダノは2050年をめどに温暖化ガス排出を実質ゼロとする目標を掲げる。まず30年までに、19年度比で事業活動におけるCO2排出量を25%、製品における排出量を35%削減することをめざす。脱炭素社会への貢献をアピールして普及させ、年間20台の販売をめざす。

電動クレーンは製品面の排出削減に向けた大きな弾みとなる。24年夏には北米市場向け電動ラフテレーンクレーンの販売を予定する。

東証プライム上場企業。
『日本経済新聞』2023/12/07付。
https://www.tadano.co.jp/