議会改革検討委員会〜陳情の取り扱い | 府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

府中の元気・杉村康之の 「ハッキリYES、ハッキリNO」

初めて議員になった時、びっくりしたことが3つ
一つは、議会なのに議員同士の議論がないこと
一つは、議会自らが条例をつくらないこと
一つは、審議の前に予算への賛否を聞かれたこと
二元代表制の地方議会では是々非々が筋
だから僕は「ハッキリYes! ハッキリNo!」


{86186AD5-F7B4-488E-8936-1290FE3A23B8}

本日、議会改革検討委員会が行われました。

議題は前回に引き続き、陳情の取り扱いについて。この数年、一人で10本も20本一度に陳情を出す方が数人いらして、議会としても対応に苦慮していました。それがきっかけとなり、取り扱いの見直しが話題になっています。

見直しの一つとして、「市政に関係のないもの」「私人間で解決すべきもの」は、委員会では審議せず、各議員への参考送付とする、ことになりました。
もう一つ、陳情を提出できる件数を制限するかどうかが話題になり、意見が分かれました。一度に大量に出される方の場合、趣旨が不明確なものが多く、他の審議の時間が十分に取られない、などの実際上の事情がありました。それを踏まえて件数制限をせざるを得ないという意見、そうは言っても市民の権利を制限すべきではない、という意見などがあり、議論は2時間を超えました。(前回、前々回を合わせれば7〜8時間)

私は、市政に関係ないものなどを除く規定も設けるので件数制限は行なわず、書式フォーマットを守って趣旨をわかりやすくしてもらうよう主張しましたが、さまざまに意見が出尽くし、歩み寄れるところはお互い歩み寄った上で、最終的には「3件まで提出できる」ということにまとめました。

それ以外に一連の陳情に関する議論の中で、ぼくからあらためて発言し、①一旦受理した陳情は必ず議運にかけること(議長裁量で別扱いにしたりしない)、②議運で審議しないことになった場合、その理由が陳情者にもわかるようにすること(説明責任)、などを委員会の中で確認をしてもらいました。

今後、議会運営委員会に報告し、9月議会から新しい取り扱い基準が運用される見通しです。100%主張が通ったわけではありませんが、議員同士が真摯に議論をして結論を導くことができるという、この議会改革検討委員会は非常に有意義な取り組みです。通常の議会運営では議員同士の議論は皆無で、あるのは役所が説明し、それに議員が質問し、賛否の手をあげるだけ、という流れが実体なので、検討委は画期的であると思います。

まあ、議会なんですからほんとは議員同士が議論するのが当たり前なんですけどね。検討委の次なる課題は、議員間で議論する仕組みをどう作っていくか、ということだろうと思います。次回開催は5月30日です。