京都市 動物による迷惑の防止に関する条例の制定について | 杉本彩オフィシャルブログ 杉本彩のBeauty ブログ Powered by Ameba

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京都市の「動物による迷惑の防止に関する条例」への
パブリックコメント募集が始まってから、

京都の外からも様々な声があがっており

条例の素案ができてすぐに
私も各方面からいろいろご意見を伺う機会がありました。

行政へ要望するにあたり「協力してほしい」という要請などもあり、

当財団としても
京都市にいろいろと要望してまいりました。

私としても、この条例を制定するにあたり

「まちねこ活動」の推進に問題が生じないよう

慎重に検討していくべきだと思っております。


*京都市の「まちねこ活動」とは、
地域に暮らす飼い主のいない猫(野良猫)を住民の合意の下、
地域のルールに基づいて適切に猫を飼養する活動です。

「まちねこ活動支援事業」として、
京都市は飼い主のいない猫のうち、
地域の皆さんが一定のルールで適切に飼われるわが町の猫について、
無料で避妊去勢手術を行っています。

問題になっています
「無責任な餌やり禁止」という文言に関しては

何が「無責任」か、
その定義をしっかりと明確化する必要があると思われますし、

また、この表現そのものを見直すことも必要かと思っております。

ルールに従って適切に「まちねこ活動」を行っている方や

これから「まちねこ活動」を行うべく、
まだその途中段階で試行錯誤されている方が

「無責任な餌やり」と混同されないためにも、

そして、沢山の方々へ、
まちねこ活動へ積極的な参加を促すためにも

検討が必要と思っております。

また、「まちねこ活動」に理解ない人たちから、
活動の妨害を目的に条例が利用されないためにも

あらゆる状況を想定しなければならないと思います。

「まちねこ活動支援事業」に沿って適切に行われるものについては、
条例で禁止する予定の無責任な餌やりには該当しません

と、すでに京都市のホームページ「暮らしの情報」で説明されていますので、

京都市は「まちねこ活動」の妨げになるようなことをするつもりは、
当然ですがないと理解しております。

しかし、京都市には、たとえば、「無責任」とは、
“置き餌”のことであるとか、その定義をぜひ、
明確化していただきたいと思っています。

“無責任な餌やり”と“まちねこ活動”の定義を明確にしたうえで、
まちねこ活動を餌やり禁止の条件から解除する、

ということが、最低限、必要なことでありますし、


また、前述しましたように
改めて、表現の見直しをしていただくことが、
多くの方々の願いではないでしょうか。


いろいろな立場で
様々な考えがあるとは思いますが

一方向からだけでなく、
まちねこ活動を推進するにおいては、

あらゆる方向から、
あらゆる立場になって考える必要があると思っております。


●人の身勝手で捨てられ、
飼い主のいない猫となってしまった猫の立場から…

●一代かぎりの猫の命を守るため、町を美しく保つため、
適切な活動をされてきたボランティアさんの立場から…

●猫の糞尿被害に困っておられる住民の立場から…

●本当に無責任な餌やりに対する苦情に対処しなければならない行政の立場から…


さらに、この問題を考えるとき、忘れてはならないのが

京都市で、「地域猫活動」という名前で活動されている方の中に

○給餌の管理、トイレの世話なども完璧にされ、
地域からも感謝されている方など

と、一方、

○餌を放置することで、公衆衛生的に支障がでるような活動をし、
近隣とトラブルになる方などが


混在し、活動のレベルが一律でないことも
忘れてはならないと思います。

そのような現状の中で、猫の糞尿被害の苦情件数は

平成22年度:556件 → 平成25年度:273件と減少しているようで

これは、平成22年度から開始された
まちねこ活動支援事業の効果もあると思われますが、

件数は減っても、まだまだ猫の被害で困っている方が多いこと、

さらには、猫が可愛いからという理由で
餌をばらまくだけの人が実際におられ、

そういう人に行政が指導をしても改善が
全く見られない現状があることから、

やむなく条例で規制することが検討されたことも
理解しておかなければならないと思います。

私も、ボランティアの方々から、京都市内のある地域で、
子猫が生まれることを楽しみに餌やりをし、

不妊・去勢手術を悪として、
手術のために捕獲しようと試みると
「猫さらい!」と集団になって罵倒され

ボランティアの方々が怖くて活動できなくなった
という話しも聞いております。

そのような悪質な愛猫家などに行政が指導しても問題解決には至らず

まちねこ事業に逆行しようとする人たちがいることも視野に入れ

まちねこ事業推進のためには何が効果的であるかを

全体として考えなければならないのだと思います。


私たちの要望は、現在、京都市で検討されています。

2月半ばに議会へ議案提出されるようですから、

修正・否決・継続審議・または廃案になる可能性は当然あると思いますので

皆さんが心配されています、
「餌やり禁止」だけが強調されるような

絶対に避けたい結果にはならないだろうと推察しております。


2月初旬には
京都市から何かしらの報告があるでしょうから、
しはらく待ちたいと思います。









わんわん一般財団法人 動物環境・福祉協会 Evaにゃー