リスとお月さま/ゼバスティアン メッシェンモーザー
¥1,680
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この人の絵が好き。

鉛筆で描かれたデッサン風の絵。

一見、雑に見えるのだけど、登場人物の一人一人に愛情がつまっています。

10代の頃、美術の授業でデッサンしたときみたいに、

鉛筆を寝かせて柔らかく、ぴんと立てて鋭く、濃いところ淡いところ…。

なによりも、どうぶつたちの絵が驚くほど細かくて、

毛は触りたくなるくらいふわふわで、表情がくるくる動いてかわいいんです。


あるあさ、リスはびっくりして 目をさましました。

お月さまがリスのいえに おっこちてきたからです。


こんな書きだしで始まるおはなしは、

ハリネズミやヤギをまきこんで、たいへんなことに!

さあ、リスはお月さまを空にかえすことができるのでしょうか。

木いちごの王さま/岸田 衿子
¥1,575
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あなたへのごほうびはなあに?

『木いちごの王さま』

サカリアス・トペリウス/原作 

岸田衿子/文 山脇百合子/絵

集英社



木いちご。
ちっちゃな、まるい、つぶつぶがいっぱいついて、
まんまるい玉になった、まっかな実。
いちごよりもすっぱくて、ブルーベリーほど甘くない。
「木いちご」ということばを見ると、
思わず、夢がいっぱいつまった、

どうわの世界にとんでいけるのは、わたしだけでしょうか。



この絵本は、ふたごの女の子が木いちごつみをするおはなし。

木いちごについていた、虫さんをたすけたことから

たのしいことがつぎつぎと、おこりはじめるのです。



ねがったことがかなうって、

ふしぎでもなんでもなくて、心やさしい人への

“ごほうび”なのかもしれません。




希望の木/カレン・リン・ウィリアムズ
¥1,260
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大切な誰かのために、どこまで挑戦できますか

『希望の木』

カレン・リン・ウィリアムズ/文 

リンダ・サポート/絵

高岡美智子/訳

PHP研究所



小さな男の子、ファシ―ルに妹が生まれました。

マンゴーの木の上から、それを見ていたのです。

その木は、ファシ―ルが生まれたとき、パパが植えてくれた木。

「強い木は、子どもを守ってくれるんだよ」とパパは教えてくれました。


ファシ―ルも、妹に「なにかあげたいなあ」と思いました。
そこで、食べ終わったマンゴーからとったタネを植えることに。

でも、やっと出た芽はヤギが食べてしまいました。

次に芽がでたときは、くさってしまいました。その次には、野焼きで燃えてしまいました。

ファシ―ルは妹にあげるものがなくなってがっかり。

そんなある日、妹が病気になってしまうのです。

ファシ―ルは、強い木をあげることができるのかな。



ハイチでは、子供が生まれると、へそのおを、果物の木のたねといっしょに植える習慣がありました。
そのたねから育つ木は、子どもを守護するといわれていました。


ハイチもまた、大地震におそわれた国です。

東北の多くの人たちのように、大切なひとをたくさん失いました。

それでも、「ぼくたちは何もないけど、希望だけはあるんだよ」とハイチの子どもが言ったそうです。

何度うしなっても、妹のために、タネをまきつづけたファシ―ルのように。



誰かのために、希望を育てる人は、強い木です。





そらへのぼったおばあさん/サイモン パトック
¥1,470
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小さいときの願いごとを覚えてますか?

『そらへのぼったおばあさん』

サイモン・パトック/文 アリソン・ジェイ/絵

矢川澄子/訳

集英社

7つのお誕生日。

女の子は、キラキラかわいいお星さまにお願いごとをしました。

「いつか、おそばへおどりに行きたいわ」って。

それを聞いていたのは、お星さまだけではありませんでした。

お日さまや風やくも、空のなかまたち。

みんなが力を合わせて、とくべつに、せのたかい木のたねを、

女の子の庭に植えました。

すっくすっく、すくすく、木は大きくなって…。

たったひとりの女の子のために、自然がくれた宝ものは?

夢はわすれたころにかなうもの。

この世にあるすべてのものに「ありがとう」とつたえたくなる一冊です。

おばけのてんぷら (絵本のひろば 29)/せな けいこ
¥1,260
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ききみみずきん/いもとようこ
¥1,365
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やったね!へんてこライオン (おひさまのほん)/長 新太
¥1,523
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おおきくおおきくおおきくなあれ (ひろがるせかい) (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい)/まつい のりこ
¥1,470
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みにくいあひるのこ (世界の名作 (第3集))/アンデルセン
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<絵本>

1『おばけのてんぷら』せなけいこ著

うさぎのうさこがてんぷらをつくっています。そこへ、おばけが…!

2『ききみみずきん』日本の昔話より いもとようこ著

動物や木の声がきこえるようになった、おじいさんのお話。

3『やったね!へんてこライオン』長新太著

へんてこライオンって、なんでしょうね。へんてこなお話です。

<手あそび歌♪>

1『ウルトラマン』

2『あおむし』

<紙芝居>

1『おおきくおおきくおおきくなあれ』

ちっちゃなブタちゃんは大きくなれるかな。読む人も、聞く子供たちも、一緒に楽しめる参加型紙芝居

2『みにくいあひるのこ』

アンデルセンの名作は何度読んでも、じーんとしてきます。

オリバーくん (ほるぷ海外秀作絵本シリーズ 8)/ロバート・クラウス
¥1,575
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未来は何になろうかな?

『オリバーくん』

ロバート・クラウス/文 

J・アルエゴ、A・デュウェイ/絵

はせがわしろう/訳 ほるぷ出版

 

大きな大きな木の枝に、色とりどりの鳥たちがとまっています。

何をしているのだと思いますか? 

それはね、ふくろうのオリバーくんのお芝居を見ているのです。

子どものふくろう、オリバーくんは将来、俳優さんになりたいんだって。

だから、みんなにお芝居を見てもらっているの。

でも、お父さんふくろうは大反対!(こんなにちっちゃいうちから反対しなくても、と思うのだけど、私)


ふくろうが、こんなに豊かな表情をもっているなんて。
ふくろうが、こんなにいろんなしぐさができるなんて。
きっと、あなたはびっくりすると思います。
オリバーくん、大人になって、何になったのかな?



将来、何になろうかな? と迷っているあなたに。
人生は思いもかけない道が拓けているものです。









はなのさくえほん (いしかわこうじ しかけえほん)/いしかわ こうじ

¥1,155
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ちっちゃなたねから、どんな花が咲くのかな。
ページをめくると、芽が出てる。
そのまま上にめくると、葉っぱがいっぱい。
またまためくると、花が咲きました!

シマシマの、たね。
まっくろくろの、たね。
とんがった、たね。
ちっちゃあい、たね。
もじゃもじゃの、たね。

あなたの心にまいた「たね」から咲くのは
どんなお花でしょうね。

「被災地に絵本を送ろう!」という試みがユニセフ(国連児童基金)で行われているのをご存知ですか?

全国から送られた本を「ユニセフちっちゃな図書館セット」として、各地の被災地に送られるのです。

絵本や紙芝居の“乳幼児セット(0才~6才)”と、児童書の“小中学生セット(7才~14才)”の2種類。

詳細:日本ユニセフ協会http://www.unicef.or.jp/


ただし、古すぎる本、破れている本、書きこみがいっぱいある本などはだめですよ。今、捨ててもいいくらい汚い本も大量に送られてきていて、とても困っているそうです。

45日までなので、お早目に。

私は直接持って行きました。

カテゴリーが違う本があったので相談しようと思ったのです。

呉さんというユニセフの男性が丁寧に対応してくださいました。

今、大量に送られてきていて、選別はこれからするとのことでした。

選定からはずれてしまった本は、3つの方法でユニセフの手元から離れていきます。


1.きれいな本は業者に買い取ってもらい、そのお金を被災地に送る

2.図書館に寄贈

3.古い本や汚すぎる本は廃棄処分


たとえ選ばれなくても、「なんらかの形で本が被災地の方々に役立つようにします」とおっしゃっていましたから、安心して送ってください。

☆役に立つといいなと思った本たち

おおきな木/シェル・シルヴァスタイン
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おやすみなさいフランシス (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)/ラッセル・ホーバン
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古代ケルト 聖なる樹の教え/杉原 梨江子
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植物を部屋に置くだけで、幸せがやってくる Happyグリーン&フラワー/杉原 梨江子
¥1,050
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クラウディアのいのり (絵本のおもちゃばこ)/村尾 靖子
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愛するからこそ、さようなら

『クラウディアのいのり』

村尾靖子/文 小林豊/絵

ポプラ社




第二次世界大戦の時、本当にあった、男女のお話を絵本にしたものです。

戦争が終わり、ロシアに残ることになった日本人の男性は、心優しいロシア人の女性クラウディアと出会います。

約40年の歳月が流れ、日本で妻と娘さん、孫たちが男性の帰りを待っていることを知ります。

クラウディアさんは友人たちに働きかけて、男性を日本に帰してあげるのです。

自分はひとりぼっちで生きることになっても。

それが、愛する男性の幸せだと信じたからです。



絵本の最後に、「ときどき、思いだしてください」の文章で始まる、クラウディアさんの手紙は、女性としてのせつなさと、あまりにも重い戦争の罪にいたたまれなくなります。


「もはやわたしたちが、ふたたび会うことはないでしょう」とつづり、最後にこう締めくくっています。
「わたしのことは心配しないでください。(中略)
忍耐強く、勇敢に生きてゆきます。
涙をみせずに、おわかれしましょう。
つらく悲しいことだけれど、これがわたしたちの運命なのです。
わたしのいたらない点を、あなたはすべておゆるしくださると思います。
そして、あなたの心のかたすみにしまっておいてください、
わたしがあなたの誠実な妻であり、心からの友であったことを……」
1997321日 クラーヴァより(訳・犬伏洋子)



ときどき、思いだしてください。

わたしがあなたの、心からの友であったことを。








えんどうまめの上のおひめさま (アンデルセンの絵本)/ハンス・クリスチャン アンデルセン
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本当のお姫さまのカラダって

『えんどうまめの上のおひめさま』
 アンデルセン/原作 
 角野栄子/文 西巻芽子/絵
 小学館



王子さまはほんとうのほんとうのお姫さまを探して、世界中を旅しています。
そんなある日、お城にひとりのみすぼらしい女の子がたずねてきます。
「私がほんとうのほんとうのお姫さまです」と言います。
王子さまの母親であるお妃さまは、ベッドの上にえんどう豆をひと粒おきました。

しきぶとんを20枚と、はねぶとんを20枚をかさねて、

「さあ、この上で寝なさい」と。
それはなんのためだったでしょうね。
ほんとうのほんとうのお姫さまなら、このえんどう豆に気づくはずなのです…。


私はこのお姫さまほど、敏感なカラダをしているかしら?

絵本なのに、あまりにエロティックな物語。

アンデルセンの真の姿を見るようです。