ガス給湯器が故障!その修繕費を考える | 直球オヤジの自由奔走生活

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座右の銘は「"行きたい"、"やりたい"、"欲しい"と思った時が"その時"」。55歳で早期退職し、高齢者と呼ばれるまでの今が"その時"。趣味のバイクや自転車は年齢的に待ったなし。エコノミーな生活で趣味を楽しむ。これをどう追い求めるかが、このブログのメインテーマです。

自宅のガス給湯器が故障してしまった。これは費用がかさみそうだ。「物価が上がって・・・」という割に、家計を考える上で普段あまり話題にならないことの一つに修繕費がある。これにいったいいくらくらい費やしているのだろう。そして故障した給湯器の行方は。

マンションの大規模修繕工事がようやく終わったと思った矢先、自宅のガス給湯器が故障した。湯は出るのだが、冷めた湯船に
高温で差し湯をしようとしてもそれができなくなってしまった。早速ガス供給会社に連絡するとすぐに担当者がやって来たが、「もう16年も前の製品で、補修パーツが入手できません。買い替えるしかありません」と言う。一般的にガス給湯器は10年以上経つと買い替えの時期を迎えると言われているらしいが、これはあくまでもセールスプロモーション的な部分も含んでいるだろうし、周囲の人の実体験からしても現実にはもっと長く使えている。しかし「物は必ず壊れる。製品には寿命がある」のだから、いつかその日は来る。

16年経った今回の故障の前に使っていた先代の給湯器は、17年経過して寿命を迎えた。その時は私はまだ忙しく働いていたし、給湯が一切できなくなったこともあり、ガス会社の言われるがままに何も疑問も挟まず素直に給湯器を取り換えた。その時の領収書によればその額は17万円。決して
安くないこの費用を、10~20年毎に支払うことになる。めったに無いことだから普段この金額を意識していなかったが、ガス給湯器を使っている家は膨大な数におよび、それらほぼ全ての家庭で低頻度とは言え定期的にこんな高額な費用を支払っているのだろうか。その割にこの金額が話題になることが無いのはちょっと不思議だ。

さて我が家の給湯器をどうするか。
修理不能であり取り替えるのは仕方ないとして、その費用はいくらか。間髪入れずにガス会社から見積書が届けられた。その額は24万円16年前は17万円だったことからすれば、ビックリ仰天するほどではないが、約1.5倍にもなっており、「じゃあそれでお願いします」と、二つ返事で発注するにはちょっと躊躇する金額だ。幸いにも浴槽への高温差し湯ができないだけで、お湯は出るし、冬場でも無いし、現状は殆ど支障は無い。しかし取り替え後16年経過し、遅かれ早かれいつか完全に機能停止する時が来るだろうから、この機会を交換すべしのサインとして受け止めよう。

そういう決心をしたものの、ケチな私は見積書の金額を眺め、しげしげと考える。
給湯器とはそんなに高価な物なのか。こう言っては何だが、バーナーでお湯を沸かしているだけじゃあないか。そもそもガスや水回りの設備機器は、電化製品と同様に普段頻繁に使用しているのに、黒子のような存在で製品そのものに馴染みや親近感が乏しい。だから相場観が全く無い。これが電化製品なら、エアコンのように工事を要する一部の製品を除けばコンセントを差し替えるだけで取り替えが可能で、ネットで相場も容易に掴める。しかし、ガスや水道機器はそうはいかない。だから「取り替えに24万円掛かります」と言われても、それが妥当なのかどうか、さっぱりわからない。多くの普通の人は「インフラを担うガス会社がそう言うんだから、そういうもんかな?」と、殆ど疑問を抱かずに発注しているのだろう。我が家も以前はそうだった。そこで今回、お湯は出るし、暇だし、ここは焦らずにじっくり腰を据えて考えてみようと動き出した。

その前に、一般家庭における修繕費を考えてみよう。私は分譲マンション住まいだが、管理費と一緒にマンションの共用部の修繕に充てる修繕積立金を徴収されている。15年ほど前にその費用は増額され、現在は毎月約19000円程支払っている。年間にすると20万円超になる。自宅内や個人所有物となる給湯器や電化製品、自動車(車検費用含む)、バイク(タイヤなど消耗品の交換含む)、自転車などの修理や点検などの修繕費の実績を調べてみた。直近5年間の金額は以下の通りだ(但し、故障を伴わずに買い替えた電化製品は含まれていない)。

 2019年: 64000円
 2020年:110000円
 2021年:230000円
 2022年:180000円
 2023年: 87000円

概ね
年間6~23万円の修繕費用を使っている。ここにマンションの修繕積立金を合算すると28~44万円。決して無視できる金額ではないどころか、私の家計総額の1割前後を占める。歳を重ねると家の中に多くの製品が溢れ、自分自身の体を含め、ガス機器や水回り、自家用車や自転車など、全ての物が老朽化していく。それらは若い世代の家庭よりずっと多い。なのにこれらが話題になることが少ないのは、突発的な費用であり、数年、もしくは長い物では10~20年に一度のことだから、諦めか宿命かのようなものとして「仕方ない」となってしまっているからだろう。

今回の給湯器も「仕方ない。ガス会社の言われるままに直すしかないか」と一時は思ったが、これを機会に
今まで全く目を向けたことが無かったガス機器についてちょっと調べてみようと思い立った。果たしてガス会社の提示した金額は妥当なのか、まずは相見積もりを取ってみようと動き出した。
(現在進行中なので、追ってまたご報告を)