さあ、ツーリングへ | 直球オヤジの自由奔走生活

直球オヤジの自由奔走生活

座右の銘は「"行きたい"、"やりたい"、"欲しい"と思った時が"その時"」。55歳で早期退職し、高齢者と呼ばれるまでの今が"その時"。趣味のバイクや自転車は年齢的に待ったなし。エコノミーな生活で趣味を楽しむ。これをどう追い求めるかが、このブログのメインテーマです。

マンションの大規模修繕工事も終わり、私の住む町で毎年開催される恒例のイベントも終わった。そろそろバイクで旅立とう。さて、どこへ行こうか。

私が修繕委員長を務めたマンションの大規模修繕工事がようやく終わり、肩の荷が下りた。多くの人で賑わうGWは地元で静かに過ごし、GWが明けると「
静岡ホビーショー」の開催が待っていた。この注目イベントも見逃せない。

私の住む町には「
タミヤ」や「バンダイ」に代表されるプラモデルメーカーや工場が多く、いわゆる地場産業になっている。これらプラモデルやミニ四駆、ラジコンカー、フィギュア、鉄道模型の見本市が私の住む町で毎年開催される。一般公開日も設けられており、しかも入場無料。コロナ禍の期間を除いて私は毎年行っているが、さりとて私はプラモを趣味としていない。小~高校生の頃までプラモや鉄道模型にはまったが、年齢とともにリアルな世界に傾倒し、いつしかプラモから縁が切れてしまった。しかし、もし老い先リアルな世界を堪能できなくなった時には、このミニチュアの世界に戻るのもいいかなと思っている。特に鉄道模型にはちょっとそそられる。そんなプラモの世界の動向を逃さないよう、毎年このイベントを楽しみにしている。

ところが行ってみるととにかく
人が多い。メチャ混みだ。それでいて見るのは小さな模型だから、各メーカーのブースは押すな押すなの大賑わい。これでは落ち着いて見られない。そこで同時開催している「モデラーズクラブ合同作品展」に行ってみた。ここでは全国各地の模型同好会が、各自のブースで自慢の作品を展示している。今回出展しているクラブの数は300を超えたそうで、膨大な数の作品、それも力作揃いで、この小さな世界を丹念に見ていたらいくら時間があっても足りない。それに私はそこまでのファンではないので、どうしても熱が入らない。

 

自衛隊の協力で実車の展示もある

やはりリアルな世界の迫力はすごい

 

しかし、周囲を見渡すと目をギラギラさせている人々ばかり。やっぱり、その道のエンスージャスト(略して「エンスー」。「好き者」「オタク」と同義)は違う。展示物を凝視したり、モデラーズクラブの人に話し掛けて熱心に話し込んだり、盛り上がっている場面もある。こういう会話はその道に詳しくないとできない。エンスー同士が話せばいくらでも会話は深堀されていくが、その道を知らない私には、単に「すごいなぁ」「緻密だなぁ」という感想で終わってしまう。エンスーはギラギラしていて、外野の人間はその中に入っていけないが、どんな趣味であれ、人が何かに熱中し、熱くなっている光景はイイものだなぁと強く感じた。それに、趣味に興じられるというのは、それだけ社会が平和であり、余裕がある証左でもあるしね。

私の趣味のバイクの世界も同様。道の駅などで地元の人に話し掛けられることがたまにあるが、バイクに乗らない人から「まあ、遠くから来たねぇ」「バイクは気持ちいいでしょ」と話し掛けられても、その後の会話が弾まない。しかし、ライダー同士なら話が尽きないことがある。バイクの装備のこと、バイクの改造のこと、走って来たツーリングコースの情報交換など話題はいくらでもある。やはり
同好の士だ。

そうやってホビーショーを見ていたら、私は模型のエンスーでもなければ、模型作りすらしていないし、これから始めようという気も今は無い。だから見ても焦点が定まらず、そうなるとさほど大して面白くなく、早々に会場を後にした。ここはやはり
自分自身が熱中していたり、得意とする分野に立ち戻ろう。私のそれはバイクツーリングと乗り鉄の旅。今やバイクツーリングには絶好の季節。暑くもなく、寒くもない。しかし、のんびり構えていると梅雨入りしてしてしまう。梅雨が明けたらそこは猛暑酷暑の夏で、バイクにとっては鬼門の季節。今行かなくていつ行く

さて何処へ?今回は南東北へ。
新潟の只見エリアから福島の会津・磐梯エリアに入り、山形の蔵王周辺、宮城の山間部を経由して、仙台から名古屋へフェリーで戻り帰路に着く。このエリアに僅かに未走破道路が残っていたり、過去に走ったことがあるがどんな道だったか記憶にない道があるので、それらをクネクネと繋ぐ計5日の旅。


今回はこのエリアの中央部分を巡る予定

 

バイクだけでなく、どんな趣味でも同じだろうが、他人から見てその趣味の表面的な面白さや楽しさは、誰でも何となく理解できたつもりになる。でも、その趣味の奥深さとそれがその人の人生に与えてくれる彩どりやスパイスとしての大きさまでは、実際にその沼にどっぷり嵌ってみないとわからない。しかし、健康や資金など様々な制約が発生し、堪能できる時間は思いのほか短いかもしれない。ならば楽しめる内が華であることを噛みしめながら生きていこう。

 

もう少し経つと、このバイクの沼に嵌っている私はまた一歩70歳に近づく。「いい歳してバイクなんかに乗って!」と思われないよう振舞わないといけない。ただ毎度同じことを書くが、自分にとって安心してストレスなく気持ち良く走れるスピードが、遅かろうが速かろうが”マイペース”であり、そのペースで走ることが重要。これが半世紀以上バイクに乗り続けて得た最大の教訓だ。それさえできれば大事には至らないが、様々な要因でそれが乱される。そんな時に事故が起きると思う(この30年以上事故っていないので、あくまでも推測)。そこにおいては年齢を示す数字は単なる目安であり、何歳であってもマイペースで走れなくなった時が自分にとってバイク趣味の終焉になる。でも、幸いにもまだその時期に達していないから走る。


では、また一週間後に。