えっ!電気代がヤスッ! | 直球オヤジの自由奔走生活

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座右の銘は「"行きたい"、"やりたい"、"欲しい"と思った時が"その時"」。55歳で早期退職し、高齢者と呼ばれるまでの今が"その時"。趣味のバイクや自転車は年齢的に待ったなし。エコノミーな生活で趣味を楽しむ。これをどう追い求めるかが、このブログのメインテーマです。

今月の電気料金の請求書(実際はネットの通知)を見て驚いた。電気代だが安い。約3700円。これはいったいどういうことなんだ。

電気料金の請求金額を見る前は、我が家では6月末頃からエアコンをフル稼働させており、さぞかし高額だろうと予想していた。ところが4000円を切る金額とは、いったいどういうこと?国の
補助金で電気代が割り引かれていることは、以前から承知しているが、その効果金額は我が家では1000円程度。この様な割引が適用されたり、電気料金の単価も変動しているので、電気料金だけ追ってもその真相がわからない。電気の消費量で見てみよう。電気代が安いのは消費量が減ったからなのか。

それを確認する前に、もし我が家の電気の消費量が減ったとしたら、何が要因なのか考えてみた。ある時期から今までの自分の生き方を悔い改め、生活態度を一変させ、徹底した省エネモードに変えた・・・なんてことは全くなく、
従来通りの我が人生を貫いている。2011年の福島第一原発事故以来、省エネを意識し実行しているが、少しでも暑さを感じるとエアコンをすぐONにするし、この7月以降は真夜中の就寝中もつけっぱなし。照明はほぼLED化済みだが、一部に蛍光灯も残っている。ただ、直近の我が家の変化を思い返すと、去年の11月に冷蔵庫を買い換えた。市の省エネ家電補助金制度を利用して、12年間使った冷蔵庫を買い換えた。ついでに寝室の照明を蛍光灯からLEDに代えた。この一年間の電気を使う部分における我が家の変化は、この程度のことしかない。

ここまで振り返ってから、そんな変化があった去年11月を境に、その前と後で電力消費量はどう変化したかを調べてみた。私が電気を契約しているのは、原発推進を企む大手電力会社ではなく、いわゆる”
新電力”会社。そのHPにアクセスし、マイページを見ればすぐにわかる。冷蔵庫の買い替えと寝室の照明をLED化する前後、2022~2023年の同じ月で比べてみた。その結果は一目瞭然だった。※下記の月は、請求月


   (2022年)(2023年)
  1月:286kWh ⇒ 259kWh(前年同月比91%)
  2月:276kWh ⇒ 224kWh(前年同月比81%) 
  3月:255kWh ⇒ 182kWh(前年同月比71%) 
  4月:213kWh ⇒ 155kWh(前年同月比73%) 
  5月:153kWh ⇒ 112kWh(前年同月比73%) 
  6月:133kWh ⇒ 109kWh(前年同月比82%) 
  7月:215kWh ⇒ 159kWh(前年同月比74%) 

冷蔵庫の買い替えと寝室の照明をLED化する前と後では、7カ月
全ての月で約1~3割電力消費量が減っている。生活のスタイルは全く変えていない。去年はコロナ禍の最中だったが、私もカミさんもそんなこと気にせず、家の中に籠るような生活はしていない。エアコンの設定温度も全く変えておらず、真夏の今では27℃。真冬は23℃。

これだけ電気量が削減した
主たる要因は、冷蔵庫によるものだろう。寝室の照明を蛍光灯からLEDに代えたが、白熱電球をLED化したら効果は大きいが、蛍光灯からLEDでは効果は小さいし、寝室の照明を使うのは一日当たり1~3時間程度。だからこの効果は非常に少ない。残った要因は冷蔵庫だけ。本当にこれだけしか変化要因は無い。

冷蔵庫の買い換えにおいては、事前にかなり熟考した。冷蔵庫は10年、いや20年間位使ってもおかしくない。買い換え前、何も不都合は無かったし、気になる部分も無かった。
12年で買い替えなんてちょっと早くないか。同じ容量、同じメーカーの冷蔵庫を候補としたが、15万円ほどする。決して安い買い物ではない。しかしちょうどその頃、私の住む自治体で省エネ家電買い換え促進制度が展開されており、補助金が出る(15万円以上なら3万円)ので思い切って買い替えた。ただ省エネへの期待は二の次で、この補助金目当てに、「この際だから買い替えちゃえ」と勢いで実行したようなもの。

冷蔵庫の買い換え後は、省エネ効果を確認することなく半年以上経った。そして今、世間では「電気代が高くて・・・」とよく言うが、我が家では
7月の請求額が4000円を切った。買い換える前、省エネ度合いをシミュレーションするサイトで、新旧の冷蔵庫でどれだけ省エネになるか探ったら、年間約8000円電気代がお得になると出た。15万円(補助金分を差し引くと実質12万円)の出費だから、20年位使わないと金銭的なメリットはない。「20年かぁ。長いなぁ」と当時は思ったが、こうして劇的な効果を味わうと、思い切って買い替えた判断は正解だったと感じる。12年程昔の製品とは言え、そこそこ省エネ仕様のものだったのに、最新の製品はこうも違うのか。これはちょっとした驚きだった。

私が住む
築30年少々経過する小さなマンションでは、竣工時から備え付けられたリビングのエアコンを、今もって使っている人が全体の2割以上いる。その中の一人と話すと、「壊れないものだから使い続けている」と言うが、30年以上昔のエアコンと現代のエアコンでは、省エネ性能に雲泥の差がある。その効果は、今回の私の冷蔵庫どころの話ではない。エアコンの買い替えにはかなり費用が掛かるが、これだけ新旧の差が大きければ、大幅に下がる電気代でその買換え費用も容易にペイできてしまうはず。なのに、未だそんな古いエアコンを使うなんて・・・。

省エネ」はもう使い尽くされた言葉だが、最新の省エネ家電に買い替えていない世帯は数多くあるはずで、それが実行されれば省エネの効果は出る。この季節になると発電量のことが取り沙汰されるが、古~い家電を今なお使い続ける家庭や施設、会社にメスを入れるだけで、大きな効果が得られると思う。国の支援する電気やガス代の補助金は、所詮は一過性のものに過ぎない。国の借金を増やしてまで税金を使いたいのなら、非省エネ家電の代替を促進させた方が一過性の効果に終わらず、大きな意味と効果がある。省エネ家電買い換え促進補助金なんて政治家の人気取り策だと思っていたが、想像以上の省エネ効果に驚いた私は、改めてその効果を実感したのでした。