通販でポチった北海道ラーメン。




【過去世を書くシリーズ】
※全5話の予定です。


まずはこちらから。



今回は④、
それぞれの運命です。




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④【それぞれの運命】




~敵本隊の襲来まで、あと30分馬馬馬




村の東の道具屋~


もうすぐ敵が来る。

そういえば、

都まで買い出しに行ったとき、
最高級ウイスキーを小瓶で買ってあった。



じいさん真顔わくわく
「めでたい事があったときに飲もう」

親父照れクンクン
「嗅いでみろ、凄いぞ~」



呑んじゃおう。



カケルキョロキョロ
「もう今から逃げても間に合わないし、」
「残しておくのは勿体ないよな」



敵の第一隊馬馬馬ドドド
「どけー!邪魔するなー!」



カケルキョロキョロロックグラス キラキラ
「…うっめー!やっぱり旨いぞ!最高かよ!」






村の北東の家~


ケーンガーン
「どどどどうしよう!叔母さんの所まで走って…、」
「い、いや、一人で逃げるのか?!」
「他の皆は…、どうするんだろう?!」



外に飛び出すと、
皆がパニックになってて、

老人を担いだり、荷車で駆けたり、
急かすような大声が続いていた。



ケーンガーン
「カケル兄さん…は、一人だから逃げれるよな」
「じゃあ俺も食料を持って…て、教会は?!」



敵の第一隊馬馬馬ドドド
「どけー!邪魔するなー!」



ケーンガーンきゃー!
「この通りはもうダメだ!建物を迂回しよう!」




都に向かう為の北通りは、
村の中心から逸れていたけど、

教会は北にあった。





~火を放たれる教会炎


敵の第一隊馬馬馬 ヒヒーン
「敵国の教会を燃やせー!」




大広間の半地下~


サンちゃんプンプンげほげほ
「どっか行けよ…!早く…!」

青年えーんげほげほ
「…煙が…!息が…!」




床上の家具が音を立てて燃えている。

一か八か、煙に紛れれば、
走って逃げ切れるかも知れない。

だけど、

そんなの子供たちには無理だ。
見捨てて走るなんて、もっと嫌だ。





煙が充満(一酸化炭素)


孤児たち
「ゴホッ…ゲホッ…、…、…」

青年えーん 
「…うっ…(バタン!)」


サンちゃんプンプンげほげほ
「飛び出…驚かせる…の、俺がやれば良かった…」
「もう、皆を助けられな…、」
「…、…チクショウ…(ガクッ)」




ケーンが教会に到着炎(第一隊は都へ出発)



ケーンガーン
「うわあぁぁぁああ!!」
「燃えてるー!サンちゃん!サンちゃーーん!!」



茜色の凄惨な光景に叫ぶと、
村の奥から新しい馬の嘶きと、

銃声が始まった。



ケーンガーンハッ
「逃げっ、逃げなきゃ!」
「サンちゃんたちも逃げたかも知れないよな!」
「カケル兄さんの所に行かなきゃ!(パニック)」





東に敵の本隊が到着馬馬馬



ドアを蹴破って敵が入ってきた。



敵の新兵プンプンショボーン
「ーーっ!な、何をしている?!」

カケルロックグラス 
「…」

プンプン
「他にも誰かいるのか?!銃



カケルロックグラス 
「…ここには俺しかいないよ」
「それより、アンタらも呑むか?」
「旨いぞ?



敵上官ムキードカドカと上がり込む
「何をしている…、敵っ!さっさと撃て!」
バン!バン!銃
「隠れてる奴と金目の物を探せ!」



新米プンプン
「ハ、ハイッ!」



小瓶の残りはわずかでした。



倒れるカケルロックグラス 
「…(失血多量)」

新米ショボーン小瓶
「…、…俺も、一杯貰うよ」





ここは広くはない村だけど、
走り続けて中央付近まできて、

油断したんだ。

建物の角を飛び出してしまった。




銃
「バキューン!バンバン!」

村人えーん
「ぎゃー!!」


村人が見えたと思ったら、
銃を向けてる敵もいた。



ケーンガーン 秒で巡る思考
「(えっ!これ、俺も撃たれるヤツだよね?!)」
「(俺ってなんの役にも立てないまま死ぬの?!)」
「(こんな死に方するなんてダサくない?!)」


銃
「バァーン!」







……




雲~あの世に到着~雲




神さまキラキラ
『あなたの人生を教えてください』



カケルの場合キョロキョロ
「人に何回優しく出来たか」

出会いの最大分母を250人と仮定して、
そこを何周も上回れるから面白かった。(本人談)



ケーンの場合口笛
どれだけ人の言うことを聞いたか

従順や反抗(中二病)などに惑わされずに、
純粋な協力関係を目指した。(要約)



サンちゃんの場合ニコニコ
どのくらい約束を守れたか

“約束を守れる人になる方法“を選び抜いた人生。
飛び出して囮になるのも選択肢の一つだったけど、
どちらを選んでも結果は同じでした。






次回⑤エピローグに続く!