以下、スピ系。
苦手な人はまたきてね。
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【過去世シリーズ】
全5話予定。
先にこちらをどうぞ。
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今回は③
サンちゃん(仮名)の物語です。
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【③サンちゃん(仮名)の物語】
俺は教会で働いてて、
主な仕事は孤児たちの世話。
自分のベッドは自分で掃除させるし、
食事が充分でないときも、
しっかり遊んで、疲れて寝て、
司教の本の読み聞かせも、
同じ話を何度だって楽しんだ。
司教
「字が上達したね。都で仕事を訪ねてみては?」
サン経営希望
「俺はこの教会を守っていきたいです」
司教
「16歳になっても居残ると?」
サンはい
「村を出ていっても、孤児は無くならないから」
この村には都の寄付がキッチリ届く。
誰かからの口添えがあるみたいで、
少し不思議だったけど、有難いことだし、
(ヒント→じいさん)
世情に抗う術のない孤児も、
教会があれば大人になれる。
俺がそうだったんだから。
教会の暮らし~
司教
「都の聖歌から上手な子を、と、オファーがあった」
サン
「それならポールだ!」
歌うまポール10歳
「えっ」
司教
「全員一致だね。幸せなことだよ、頑張って!」
聖歌は国の誇りと称されていて、
選抜されたポールは、
見事に名誉を賜った。合格した
慣れない都で励んでいるみたいだ。
教会を卒業した年上孤児たち
「俺は兵に志願する」
「たまには帰ってくるよ」
「妹が引き取られた教会を探すんだ」
見送る友人が増え、
新しい孤児たちがやってくる。
俺が教会に居続ける理由は、
情けないが、本当は自分でも、
よく分かっていなかった。
上手く言えないけど、
もしかしたら、
ソレは俺を驚かせるために、
物陰から飛び出す準備をしている最中、
なのかも知れない。
いや、なんだ?それ。
ケーン
「おーい!教会はどうだい?」
サン
「聖歌の練習だよ」
ケーン
「じゃ、仕事終わったら行くよ」
~~
カケル
「16になっても教会に残るのか」
サンうん
「俺も結婚したいけどね」
カケル
「教会仕事だけじゃキツいだろw」
サン分かってるよ
「まずは家を手に入れて、畑も増やしたいし~」
…
……
都の偵察隊 ドドド
「敵襲ー! 騎馬来るぞおぉぉー!!」
サン
「みんな隠れて!早く!」
大広間の床板を抜いて、
全員で隠れられる半地下を作ってあった。
身分がある司教は都に疎開したから、
ここにいるのは孤児11名と、
俺たち青年が4名。
敵が村を抜けるか、陽が落ちたら、
綿畑を越えて森に逃げるつもりだった。
地平線まで丸見えで15㎞くらい。
10分後~
サン
「…!…!!」
孤児
「怖いよー!」「やだよー!」
青年
「聞くな!目を瞑ってて!」
~教会に火が放たれる~
敵の第一隊ヒヒーン
「敵国の教会を燃やせー!(狙い打ち)」
青年
「ゴホッゴホッ!煙が…、外に出よう!」
サン
「蹄の響きが大きい…!今出ても撃たれちまう!」
次回④に続く!