上高地の前泊に選んだ宿で、山菜をたくさん食べてきました。
ご主人自ら山に分け入って採取してきた山菜たち。
こちらは山のアスパラ。
「しおで」というそうです。
とても珍しいとのことで、ありがたーく頂きました。
えぐみはほとんど感じず、普通に「アスパラ」な感じです。
しかし、何のお世話をしなくても勝手に生えてくる生命力の強さがあります。
きっと、この細い茎にはものすごいエネルギーが蓄えられているのでしょう。
具沢山のお汁に手打ち蕎麦を潜らせていただく「とうじ蕎麦」も頂きました。
底の方には、根曲り竹やわらびがどっさり潜んでいます。
お汁がとても繊細な味付けで、何で出汁を取ったかがわからない美味しさ。
前に出る風味を感じないのに、ただまろやかな旨みがやってきます。
尖っていない完璧な調和がある。
これはなかなか、家庭では出せない味だと思いながら堪能しました。
秋にはたくさんのキノコが入るそうで、それも美味しそうです。
きのこもご主人が採取してくるとか。
蕎麦打ちもご主人担当ですし、とても多才なかたです。
運が良ければ松茸が入ることもあるんですって。
なんて豪華なお蕎麦でしょう!
秋になったらホームページをチェックしなくては。←また来るつもり
世の中には色んな「才」を持つ人がいるものです。
私の周りには、山菜取りができる人もいないし、きのこ取りができる人もおりません。
山奥深く単身で分け入って、食べられるものを採取してこれるなんて、すごい才能だと思います。
(熊さんと鉢合わせしないように、2匹のわんちゃんを連れて行くみたいですが。)
長野の山の豊さを充分に感じられる山菜料理でした。
ものすごーく山菜を欲していたので、充分に満たされて満足です。
山菜にはデトックス効果もあるそうなので、何か溜まっていたのでしょうか。
気分的なものかもしれませんが、心身ともにスッキリしました。
長野はお蕎麦も美味しいし、山の恵みも素晴らしい。
豊かな山々が静かに息づく場所なのだな、と思いました、
そして、そこに住む人々は、真面目で堅実な人が多いようです。
長野県人気質に少しだけ触れたような心地です。