どこもかしこも値上げで大変ですが、異常な値上げになっているのが宿泊費。
今までは2万円も出せば2食付きで泊まれた宿も、3万円以上に値上げしてるところもある。
3万円を軽く超えて、もう少しで4万円になりそうなくらいの強気な価格です。
そんな高級なお宿ではないはずなのに、どうしたの？っていうくらいの値上げ幅。
大っぴらに値上げをするのが憚られたのか、急に「オールインクルーシブ」の宿になり、お酒も含めた全ての飲み物代も込みの価格に変更したり。
それにしても、はっきり言って唖然とするような値上げ幅です。
確かにお酒は儲かるけれど、それはないよねー、って値段になってしまい、それ以来行くのをやめた宿もあります。
いい宿だったのに。。
そんなところへ、その宿からの1枚のハガキが届きまして。
お得意様限定の割引きプランの案内でした。
QRコードを読み込むと、該当のページに入れる仕組み。
そこには、今まで見慣れていた泊まりやすい価格の宿泊費が提示されておりました。
公式ホームページでや予約サイトでは出てこないプランだそうで、諸事情あってこういうやり方になったとか。
この価格なら、また行ってもいいなー、と思えました。
このお宿、じゃらんネットや楽天トラベルでも予約ができるのですが、最近はそちらでも、ものすごく強気な価格でした。
公式ホームページですらも、あまり価格が下がっていない。
しかし、これはどうやら、海外からの宿泊客を焦点にしているのがわかりました。
今は結構な円安で、海外から日本へ来る旅行客が増えています。
円が安いから、日本はお得に旅行できる目的地として、人気なのですね。
日本人からしたら高い！と感じる宿泊費も、海外からの流入客からすれば安いわけで。
それを狙って、異常な値上げをしているようなのです。
しかも、そういうお客の中には日本の常識が通じない人が混ざるらしく、客室の備品を持って帰っちゃう人も結構いるらしい。
酷いのは、加湿空気清浄機を持ち帰る人までいるとか。
どうやって持って帰ったのか不思議だけど、大きなスーツケースに入れて帰ったのではないかとのことでした。
そういうコストも乗せて宿泊プランを販売するから、必然的に宿代が異常に高くなる、ということみたい。
でも、そんなプランばかりだと、今までの利用客は離れてしまう。
なので、今まで来てくれていたトラブルのないお客さん向けの価格提示をすることにした。
そういう人たちは、もちろん、客室の備品を持ち帰ることもないし、汚したり壊したりすることもない。
リスクが限りなく低いお客さん達です。
こういう人たちを手放してしまうと、今の日本旅行ブームが去った時に、売り上げが激減してしまいます。
なので、今まで通りの価格で泊めても大丈夫な人は別枠で扱うことにした、というのが実情のようです。
ちょっとホッとしました。
私の好きな宿が、海外からのお客さんたちに占有されてしまうのは悲しいですから。
時々、この「お得意様限定プラン」のページを覗いて空きを確認することにしましょう。
急によそよそしくなった友人が、実は今まで通りの親しさを示していたのが分かったような喜びを感じました。
今は本当に、日本旅行バブルです。
海外からのお客さんは単価を上げても来てくれるから有難いでしょうけれど、そんなに長くは続かないと思うから。
今まで通ってきていた国内のお客さん達のことも忘れないでいて欲しいというのが正直な気持ちです。