「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。
唯一、生き残れるのは変化できる者である。」
ダーウィンの言葉です。
世の中や環境の変化に合わせて自分を変えていける者が生き残れる。
そんな言葉を思い出させてくれる本。
人の意志はさほど強いものではない。
環境を変えてそうせざるを得ない状況を作ることで、自分を変えていける。
変化というストレスいっぱいの状況下で、眠っていたサバイバル能力が開花するので、自分の最大の力を発揮することもできる。
だから、人は現状にどっぷり浸かっていてはいけない。
面倒だなと思っても、居場所を変え続けて、自分も変えていくのが良いというのが筆者の主張。
そういうやり方で筆者は成功を掴んだのです。
誰にでも向いているやり方ではないかもしれないけれど、自分の人生の何割かをそんなふうにしてみても良いかもしれない。
とにかく一番脳にも能力開発にも良くないのは「ずっと同じ」という環境であることは間違いなさそうだ。
人は変わらぬ日常に安心感を覚え、そこから出ることに抵抗しがち。
楽だし、余計なストレスもないからだ。
だけど、それがつまりは「自らを変えられぬ者」の要因となり、生き残りが難しい自分を育ててしまうことにもなる。
旅をするのももちろん環境の変化だし、引越し、仕事や職場を変えるのも変化。
そのような変化に億劫がらずに飛び込んでいくと、眠れる能力が開花していくというわけだ。
変化は何かとお金がかかる。
節約家だと、そのような支出はもったいないと考えるかもしれない。
その結果、その人が「お金持ち」になったとしても、何の経験も積まず、何の能力も開花せずに「ただのお金持ち」になるだけだ。
「お金を貯めること」だけに長けた人で終わる可能性が高い。
そんなつまらない人生でいいのだろうか。
どんどん動き、どんどんコストをかけて、様々な体験を積んでいき、結果的に多くの体験を積み上げ、人生を切り開く能力を磨いてきた人の方が、今後のポテンシャルは高く、稼ぐ能力も高いはず。
人はリアリティを感じたものにしかなれないそうで。
日常の中に無いものにはリアリティを感じないから、それ以上の者にはなれないということ。
そうなりたいとイメージしたなら、リアルな存在を体験しに行こう。
お金はかかるけど、それは自らを変化させて生き残るために必要なコストなのです。
そんなことを考えさせられた本でした。
小さく縮こまって保身している場合じゃない。
どんどん手放して、新しい世界に行こう。
そんな勇気も湧いてきます。