親子の情愛           

 

新聞の投書欄に親子の交流を語る言葉が載っていた。「梅雨時、カラスの子が巣立つときになると、親鳥がカアカア鳴いて合図をする。すると子は、今まで世話になった親鳥の口に、自分が取ってきた餌を入れて別れるという。」

 

 この文章を読んで小さい頃母が話してくれた雨のアマガエルの話を思い出した。

 

「日頃遊んでばかりで働かないアマガエルは母さんのお墓もお粗末。当然大雨になると墓が流されてしまう。梅雨時大雨になると墓が無くなるのを心配して鳴いているんだよ。」と母が話してくれた。

 

子供心に親孝行の大切さを感じたのだが結局孝行はできなかった。

 

今日は梅雨入り・・・。

 

 

 

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 花冷えのあの日、私は公園のトイレの隅でうずくまり、震えていました。母さんは、誰かが私たちを拾ってくれないかと、犬を連れた人のもとへ行っては、助けを求めていました。

 

 日が傾いてきてますます寒くなってきた頃、通りがかったパパが私に気づきました。抱きかかえてくれた時の、たくましい腕と厚い胸に、心からほっとしました。すぐに母さんをよびたかったけど、私は生まれてまだ間もなく、その声は出ませんでした。

 

 パパが公園の管理人さんから私が数日前からそこにいると聞き、「一緒に帰ろう」と言ってくれました。そして、大きなキャンピングカーの広いソファに寝かせてくれたのです。軟らかくて温かくて、それはもう幸せでした。

 

 走ってからしばらくして、バックミラーに映る何かに、パパが目を留めました。懸命に追いかけてくる母さんです。パパは車から降りて、息の荒い母さんの背中を優しく撫で、「そうか、君はお母さんだったのか」と、私のそばに導きました。

 

 その時、窓の外には一面に咲く菜の花畑が金色に輝いていました。パパは、私を「うめ」、母さんを「サクラ」と名付けました。私たちの人生が初めていろづいた瞬間でした。

 

 それからはパパが休みを取れるたびに、キャンプに連れて行ってくれます。私たち母子が住む小屋の前には愛車が止まっていて、その日は朝から準備するパパが見えます。私たちはそわそわして「早く連れてって~♪」と歌います。

 

 パパはかっこいい車やバイクも乗りこなすけど、やっぱりキャンピングカーが一番好きです。運転手のパパにくっついて、この先にはどんな世界が広がっているのだろうと、流れる景色をまっすぐ見つめます。

 

 北海道から本州、四国、九州まで、海、山、川、あちこちの場所へ行きました。お気に入りは、番屋のある海。漁師さんが獲れたばかりの魚をくれるからです。パパも「新鮮な魚はいいよなあ」とホクホク顔です。

 

 「めいっぱい遊んできたけど、うめとサクラとキャンプに行くのが何より楽しいよ。こんなに楽しいことがあるとは思わなかった」と、パパは話します。それは私達も同じ。こんなに豊かで鮮やかな日々が待っているとは、思いもしませんでした。

 

 あの時助けてくれて、本当にありがとう。今度のお休みは、どこへ行きますか?もうすぐ4年目の春ですね。

 

                                                                   うめより

 

 

   大塚薬報2020.1.2 No.752 「拝啓御主人様」より引用

 

 そのときの出会いが人生(犬生?)を変えた心温まる話です。

「素晴らしい人生をあなたのものに」私の好きな言葉ですが、読んでくださった方に温かい気持ちが届きますように。

 

 インプラントのトラブル、かみ合わせでお困りの方はスガ歯科へご相談ください

 

 

 

 

  (本文のバスとは関係ありません、イメージ)

 

 まさか・・・

 

 人生にはまさかが起こるということは聞いていたけど、

こういう形で起きるとは夢にも思いませんでした。

 

 8月23日の朝7時のことです、いつものようにバス通勤をして、

バス停でバスを降りようとステップを踏んだら、

左足が滑って2段目から1段目へ落ちました。

 

もちろん手すりにはつかまったのですが、

左足はぐにゃっと曲がり内側を向いています。

 

 「あ!やってしまった」と思っても自分ではどうすることもできません。

尻もちついてステップに座り込みました。

 

 左足の骨折のため自分では身動きできず、

動けないので降りる乗客の方に手を貸してもらい降りました。

動けないので雨の降りしきる中、歩道に座り込みました。

 

 その方に頼んで救急車を呼んでもらい来るのを待ちました。

後ろを見ると降車待ちのバスが何台も待っていて恐縮しました。

 

 そのときは不思議と痛みはあまり感じなくてこれからやるべきことを冷静に考えていました。

救急車の到着まで付き添ってくださった2名の方、

お名前をお聞きしたのですが教えられませんでしたが、その節は大変お世話になりました。

 

 また出勤に間に合わないとそのバス停で降りられた方や、

大勢の方にもご迷惑おかけしてしまいお詫びいたします。

 

結局まだ残暑の残る8月末から10月末まで入院する羽目になりました。