インプラントのトラブル、かみ合わせ、線維筋痛症でお困りの方はスガ歯科へご相談ください
みなさんに知っていただきたいこと
今年もある自治体の医科歯科検診事業に行って来ました。
もう通い始めて10年になります。
年々住民の方々の健康意識も高まり、口腔清掃も行き届いて昔のような方はおられなくなりました。ただ残念なのは口の中は見せたくないという方が少数ですがおられること。
そのわけは入れ歯だからとか歯が抜けたままでそのままにしていたからという方も中にはおられます。確かに口の中は人に見られたくない臓器だと思います。でも大事な身体の一部で生命にも係る臓器であるからこそ、他の血液検査やレントゲン検査は受けても歯科健診はパスということは無しにしてもらいたいという無力感にさいなまれます。
歯は命にかかわるか
というのがいままで虫歯菌や歯周病菌が虫歯や歯周病の原因とだけ考えられていたのが実は糖尿病や動脈硬化、脳梗塞、認知症、関節リウマチひいてはガンの発生や増悪等全身の様々な病気にも関係することがわかってきたからです。全身はある程度コントロールできるようになったのに実は口の中が盲点だったというわけです。口腔細菌をコントロールしなければ全身の病気は防げないのです。
口は健康の入口 生きることは食べること
その一方歯が抜けたままでは認知症になりやすいことも事実です。さらに消化吸収にも関係し食べられないと体力低下し筋力が衰え寝たきりにつながります。自分では気づきにくい口の中のトラブルに早く気づいて虫歯菌と歯周病菌をコントロールし、きれいなお口と噛める入れ歯を獲得することが健康への近道といえるでしょう。
そのむかし厚労省が策定した健康日本21のスローガンに「歯・口腔の健康」が入っています。歯科関係者が加わっていたのでしょう。その時のスローガン策定に参画していた東大の某教授が地元に来て講演をしました。その中でその先生は健康日本21の中になんで歯のことが入っているのか理解できない。歯なんて命に関係ないようなことを発言しました。医師の会合でしたので本音を漏らしたのでしょう。思わず「それはないでしょう。先生みたいな立場の方にそういう発言をされると我々の立場がない。」と言いたかったのですが、その当時の研究では予想はできても、それを証明できる研究がまだ少なかったのです。それがゲノム解析等の最新研究により口腔細菌の病原性が解明され口の役割が再認識されようとしています。
健康寿命を延ばすため、なんとかして歯や口の重要性を一般の方に知っていただきたいものです。
