Beat Goes On | 鳥肌音楽 Chicken Skin Music

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鳥肌音楽 Chicken Skin Music-はるき
それを読んで天吾は首をひねった。
「物語としてはとても面白くできているし、最後までぐいぐいと読者を牽引していく」ことに作家がもし成功しているとしたら、その作家を怠慢と呼ぶことは誰にもできないのではないか。


村上春樹「1Q84」BOOK2 123Pより




娘が高校の図書館から借りてきたのをインターセプトしてようやく読了いたしました。
ゴースト・ライターによるベスト・セラーが事件の発端という設定といい、なんのかんのいいながら村上春樹って文壇に対して深い恨みを抱えてるのでは思ってしまいました。
確かに内容がどうあれ最後までぐいぐい読ませてしまうストーリー・テリングは最近の村上の中では一番かも。


Sonny & Cher / The Beat Goes On


>天吾とふかえり、まるでソニーとシェールみたいだ。最強のデュオ。ビート・ゴーズ・オン。 
「1Q84」BOOK2 160P

ビート・ゴーズ・オン ビートはとまらない
ドラムの刻むリズムは脳みそを打つ
ラ・ダ・ダ・ダ・ダ ラ・ダ・ダ・ダ・ダ 


PS 
小説の中で天吾がLPをかける場面が何度か出てきます。年上の人妻の彼女と金曜の午後にベッドの中でルイ・アームストロングのLPを聴いている。片面が終わると天吾がベッドを抜け出てLPを裏返す、村上春樹の小説にはCDではなくLPが似合いますね。その意味では1984年という近過去が舞台というのは正解なのかも。

そういえば高校時代誰かに借りて返していないローリング・ストーンズのLPをかける場面が出てきます。処女作である「風の歌を聴け」でも主人公は高校時代のガール・フレンドから「カリフォルニア・ガールズ」の入ったLPを借りたままになっていました。

このLPを貸すという行為も自体同じアルバムであってもCDを貸すのとLPを貸すのでは大きな違いがあるように思われます。僕の勝手な思い込みかもしれませんがLPを貸すという行為(あの30cm四方の大きさのものを学校に持っていって相手に渡すという行為)は卒業証書授与ではありませんが、儀式的というかそのくらいの意味のある行為であった気がします。CDの貸し借りはもっとフランクでカジュアルです。

電話をかけるという行為にしても固定電話(こんな言葉も昔は無かったですよね電話は電話でした)と携帯ではやはり重さが違う気がします。その意味ではドラマが作りづらくなっているわけで小説を書くのも難しくなっているのかもしれませんね。

The Beatles / You Want See Me



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会社をやめられた先輩が東京大井町にロック・バーをオープンされました。
突貫工事で正式オープンはまだのようですが7/21(火)よりプレ・オープンしています。音楽暦の長い方なのでルーツ・ロックからディープ歌謡まで守備範囲はかなり広いお店になるのではと思います。どんな音楽がかかるかはマスターのブログ「酩酊爺のGroovers Paradise」を一度ご覧になりご想像ください。

鳥肌音楽 Chicken Skin Music-gp

東京都品川区大井1-1-16 飲食店街オーイ地下1階(東急大井町線・大井町駅ガード下)
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電話:03-6429-9451

7月いっぱいは、17時半頃から23時頃までの営業時間となりますとのことです。
また7/26と7/29はお休みだそうです。 みなさんよろしくお願いいたします。