流鉄 運賃改訂~7 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

流鉄の運賃改訂の7回目です。

 

「流鉄」は2008年(平成20年)8月1日に「総武流山電鉄」から社名変更されましたが、硬券については社名変更後は(総武流山電鉄)表記の旧社名券を継続発売し、普通入場券は拙ブログの2009年4月1日のエントリ「流鉄 新社名表示の硬券入場券」でご紹介いたしましたように、社名変更から8ヶ月後の平成21年(2009年)4月1日に(流鉄)表記の新券に一斉に切り替えられましたが、乗車券については一斉切替えは行われず、旧社名券の在庫を売り切った口座から、徐々に(流鉄)表記の乗車券に切り替わってゆきました。

 

 

 

 

 

 

 

硬券の乗車券の(流鉄)表記の券への切り替えは、極めてスローペースながら着実に進んでおりましたが、社名変更から15年8ヶ月が経過した2024年3月31日の段階でも、以下の5口座が旧社名の(総武流山電鉄)表記の券で残っておりました。

 

 

 

 

 

 

「小金城趾↔流山」の小児券、「流山↔鰭ヶ崎」の大人小児用の券は、拙ブログの2008年11月8日のエントリ「昨今の「山口証券印刷」の硬券」でご紹介いたしました、黄色味を帯びた用紙の券で、恐らくは「総武流山電鉄」時代の末期に調製された券と考えられ、それ以外の券はさらに古い時期に調製されたものと推察される券でした。

 

「流鉄」では消費税率が10%に引き上げられた2019年10月1日に運賃改訂を実施しており、その際に大人小児用の券は運賃変更印が押印されましたが、小児券はいずれも運賃が「70円」の券で、この運賃改訂では大人運賃の「130円」が「140円」に改訂されましたが、小児運賃は10円未満の端数整理の関係で「70円」に据え置かれたため、運賃変更印が押印される事なく発売が継続されました。

 

最初のエントリで申しましたように、今回の運賃改訂では運賃変更印の押印による旧運賃券の継続発売は行われず、新運賃券は全て新しく調製されたため、長らく残っておりました(総武流山電鉄)表記の券は2024年3月31日の発売をもって全て無くなり、「流山↔鰭ヶ崎」と「流山↔小金城趾」の大人小児用の券以外の小児専用券3種類は、新運賃券が調製されずに口座が廃止されましたので、この3種類の小児専用券だけは(流鉄)表記の券は登場せずに終わった事になります。