菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

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山形県、秋田県を襲った豪雨により甚大な被害が出ております。

鉄道も被害を受け、現在エントリしております山形鉄道も運転を見合わせましたが、点検の結果異常は無かったとの事で、今日の夕方から運転を再開し安堵しておりますが、由利高原鉄道は子吉川の氾濫により、水が引かないと点検に取りかかれないとの事で、被害が少ない事を祈るばかりです。

 

山形鉄道のエントリを続けます。

 

拙ブログの2024年1月19日のエントリ「山形鉄道 荒砥駅発行 補充片道乗車券 新版券」でご紹介いたしました、「発売日共当日間有効」と「下車前途無効」が印刷となった補充片道乗車券の新版券を、2023年12月に荒砥駅で購入してから半年余りが経過し、その間に他駅でも新版券への切り替えが進んだようで、荒砥駅以外の補充片道乗車券にも「発売日共当日間有効」と「下車前途無効」が印刷となった新版券が登場しておりました。

 

 

宮内駅発行の補充片道乗車券です。

 

 

宮内駅には発駅が印刷された補充片道乗車券の設備はありません。

 

 

 

 

 

赤湯駅発行の補充片道乗車券です。

 

 

発駅が印刷された補充片道乗車券にも、「発売日共当日間有効」と「下車前途無効」が印刷となった新版券が登場しました。

 

山形鉄道では、硬券の常備券は社線内各駅ゆきの券は設備されておらず、硬券の設備の無い駅までの乗車券は補充片道乗車券で発行しているため、補充片道乗車券の発行枚数は比較的多く、新版券への切り替えも早いうちに完了するかも知れません。

2020年8月に山形鉄道フラワー長井線の荒砥駅で発行されました、補充往復乗車券です。

 

 

 

有効期間は記入式で、裏面注記事項は補充片道乗車券の版を用いてしまったエラー券となっています。

 

 

 

 

 

拙ブログの2024年1月19日のエントリ「山形鉄道 荒砥駅発行 補充片道乗車券 新版券」の末尾で、「2023年12月の時点では、 「発売日共当日間有効」と「下車前途無効」が印刷となったのは一部の駅の補充片道乗車券のみですが、いずれは補充往復乗車券にも「発売日共2日間有効」と「下車前途無効」が印刷となった券が登場するかも知れません。」と申しましたが、その予想通り、補充往復乗車券にも「発売日共2日間有効」と「下車前途無効」が印刷となった券が登場しました。

 

 

最初にご紹介いたしました旧券と比較しますと、「発売日共2日間有効」と「下車前途無効」が印刷となりました。

 

発着駅が全く印刷されていない、いわゆる記補往ですが、往路片の発駅と復路片の下車駅記入欄に破線が印刷されていない点は旧券と変わらず、「下車前途無効」の印刷位置は「発売日共2日間有効」の下あたりになるかな?と思っていたのですが、この点は予想に反して下車駅の下に印刷されました。

 

裏面は先のエントリでご紹介いたしました補充片道乗車券の新版券と同様に、注記事項の印刷は全て無くなり白紙となりましたので、裏面の画像は省略いたします。

 

この券が登場した事で、赤湯駅、長井駅、荒砥駅に設備されております、往路片の発駅と復路片の下車駅が印刷されている、いわゆる補往についても、いずれは「発売日共2日間有効」と「下車前途無効」が印刷された券が登場する可能性が高くなりました。

平成14年6月に篠ノ井線松本駅で発行されました、「[東] しなの自由席特急券」です。

 

 

JRE赤地紋の車急式の軟券となります。

 

下車駅は「しなの号」の停車駅でも自社完結となる「塩尻」は含まれず、JR東海への他社関連となる区間のみで、最上段の下車駅は「名古屋」の新幹線への乗継割引となっています。

 

この券は松本駅の改札内の精算所に設備されていた券で、拙ブログの2014年4月2日のエントリ「自由席特急券の有効日数の変更」でご紹介いたしました、中央東線への自社完結となる自由席特急券とともに設備されておりましたが、2014年(平成26年)4月1日の消費税率8%引き上げによる料金改訂の前に発売を終了し、この改訂と同時に実施された有効期間の変更に対応した、「発売当日限り有効」となる「[東] しなの自由席特急券」は登場しませんでした。

昭和34年11月に帝都高速度交通営団銀座線の虎ノ門駅で発行されました、「地下鉄線 通勤定期乗車券」です。

 

 

JPR/てつどう青地紋券となります。

 

当時の帝都高速度交通営団の地下鉄線は、「銀座線」の浅草~渋谷間と「丸ノ内線」の池袋~新宿間しか開通しておらず、運賃は地下鉄線内均一であったため、この定期乗車券の区間表示に駅名の記載は無く、単に「地下鉄線」と記載され、地下鉄線の何れの駅で購入しても同じ様式の券が発売されておりましたので、券を各駅で共用出来るように発行箇所は記入式となっています。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

地下鉄線内線用の券ですので、国鉄の定期乗車券に見られる「急行列車等特別の料金を必要とする列車・・・」の記載はありません。

昭和50年1月に鹿児島本線西鹿児島駅で発行されました、「西鹿児島から 御領 薩摩塩屋 間ゆき」の乗車券です。

 

 

門司印刷調製の券となります。

 

指宿枕崎線着となる乗車券で、着駅の御領~薩摩塩屋間には石垣、水成川、頴娃大川、松ヶ浦の4駅が存在いたしますが、いずれも利用者の多くない無人駅で、これらの駅着となる一般式の常備券を設備していた駅は少ないようで、余り見かけません。

 

 

 

昭和59年1月31日限りで全線が廃止となりました、兵庫県の「別府鉄道」の「別府港から 野口ゆき」の往復乗車券です。

 

昭和58年10月に発行された券です。

 

 

TTD/てつどう/TETUDO青地紋券となります。

 

社名の(別府鉄道)の記載はは左側の復路片のみで右側の往路片には無く、この乗車券は往復乗車券ですので、有効期間は片道の2倍の「発売日共2日間有効」となるべきところ、「発売当日限り有効」となっています。

 

 

 

 

 

こちらは運行最終日の昭和59年1月31日に発行された券です。

 

 

基本的な様式と運賃は最初にご紹介いたしました券と同じですが、こちらは地紋が社章連続の青地紋に変わり、有効期間も「発売日共2日間有効」となっています。

 

末期の「別府鉄道」の往復乗車券の常備券は、今回ご紹介いたしました「別府港から 野口ゆき」の1種類のみで、土山線の「土山ゆき」や、野口接続で国鉄線連絡の「加古川ゆき」の往復乗車券の常備券の設備はありませんでした。

昭和33年7月に御殿場線御殿場駅で発行されました「連絡準急行券」です。

 

 

 

 

名古屋印刷調製の券となります。

 

小田急電鉄線との連絡準急行券で、連絡準急行は後の急行「あさぎり号」と同様に列車と号車が指定して発売するため、当時の国鉄線内の準急行券には設けられていない発車時刻、列車番号と号車番号の記入欄が設けられ、下車駅についても「新宿」が印刷されています。

 

当時は連絡準急行の運転開始の昭和30年10月から間もなく3年目を迎えようとする時期ですが、まだ運転本数は2往復しか無く、券面に記入された「第2906列車」は新宿ゆきの準急「銀嶺」と考えられ、まだ御殿場線は非電化で小田急電鉄所有のキハ5000形気動車で運転されておりました。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

先に申しましたように列車指定制となるため、国鉄線内の準急行券には見られない「表記の列車に限り有効です」の記載があります。

関鉄グリーンバスの鉾田営業所です。

 

 

 

 

 

 

鉾田営業所は2007年(平成19年)4月1日に廃止となりました、鹿島鉄道線鉾田駅の西隣りに所在し、営業所の裏には鉾田駅のホームが残っています。

 

 

かつてはホームの突き当たりに鉾田駅の駅舎があり、廃止時には保存も検討されましたが老朽化により断念され、解体撤去されて久しいです。

 

 

 

 

 

今回の吸収合併に伴い、鉾田営業所の窓口は閉鎖される事になりました。

 

 

7月16日以降は「近隣の定期券売り場」へ・・・とありますが、霞ヶ浦広域バススクールバス以外の定期券購入の場合、鉾田から最も近隣の売り場は「石岡営業所」となり、「石岡営業所」はJR石岡駅からかなり離れた街外れにありますので、定期券を購入するのも大変になります。かつては常陸小川駅前のお菓子屋さんでも委託発売を行っていたのですが、いつしか止めてしまったようです。

 

 

 

 

 

鉾田営業所は鹿島参宮鉄道バスの時代から設置されており、かつては硬券の乗車券の発売がありました。

 

昭和39年1月に発行されました、「(鹿島参宮鉄道バス) 鉾田→10円区間」の乗車券です。

 

 

 

PJR/てつどう橙地紋券で、裏面には(鉾田営業所発行)の記載があります。

 

 

 

 

 

こちらは昭和53年4月に発行されました、「(関東鉄道バス) 鉾田→500円区間」の乗車券です。

 

 

 

バスのワンマン運転化が進んだため、裏面にも運賃箱対応で運賃の「500」の印刷があり、当時の関東鉄道では営業所ごとに路線バスの硬券の金額式乗車券を発売していたようですが、昭和50年代中頃に発売を止めたようです。

 

鉾田営業所は「鹿島参宮鉄道バス」から「関東鉄道バス」、分社化で「関鉄メロンバス」から「関鉄グリーンバス」となり、今回の吸収合併で「関東鉄道バス」に戻る事になり、「鹿島参宮鉄道バス」時代から続けられた乗車券の発売は終了いたしますが、「関東鉄道 石岡営業所 鉾田車庫営業所」として引き続き運行業務を行う事になります。

「関鉄パープルバス」と「関鉄グリーンバス」の「関東鉄道」への吸収合併に際し、「関鉄パープルバス」は現行の未収券は無かったのですが、「関鉄グリーンバス」は存在に気づいてながら未収券がありましたので、吸収合併前に購入してまいりました。

 

その未収券とは、「小美玉市コミュニティバス」のバス車内で発売されております、「小美玉市循環バス」の1日フリ~乗車券です。

 

大人用の券です。

 

 

「Kantetsu」青地紋券となります。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

 

 

 

 

小児、割引用の券もありました。

 

 

こちらは「Kantetsu」緑地紋券となります。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

大人券の「ご案内」と同様の記載のほか、小児、割引用の券には第3項に割引対象者の記載が加えられ、記載事項が1項目増えて7項目となっています。

 

タイトルの「小美玉市循環バス」は旧称で、2021年(令和3年)4月1日に路線再編が行われて「小美玉市コミュニティバス(おみたん号)」に変わっているのですが、旧称が印刷された券が継続発売され、「関鉄グリーンバス」表記でタイトルが「小美玉市コミュニティバス」となる1日フリ~乗車券は登場しなかったのですが、今後「関東鉄道」表記の券が登場すれば、タイトルも「小美玉市コミュニティバス」に変わるものと推察されます。

 

 

 

 

 

「小美玉市コミュニティバス」の「乗継券」です。

 

 

「乗継券」は「小美玉市コミュニティバス」となってから登場した券ですので、当然ながらタイトルは現行の「小美玉市コミュニティバス」と印刷されており、「小美玉市循環バス」表記の券は存在いたしません。

 

 

「関鉄グリーンバス」でも「関鉄パープルバス」と同様に、2018年9月9日を持って「冊式j回数券」の発売を終了、それから2年余り後の2020年12月31日を持って「単一金種22枚綴り」の回数券の発売を終了しており、最後まで残った紙式の乗車券は定期券を除きますと、今回ご紹介いたしました「小美玉市コミュニティバス」の1日フリ~乗車券、乗継券、回数券、一昨日のエントリでご紹介いたしました「茨城空港ダブルチケット」、「高速バス 特別割引回数乗車券」、昨日のエントリでご紹介いたしました「石岡・八郷観光周遊バス1日フリーきっぷ」と思われ、「関鉄パープルバス」よりも多くの紙式の乗車券が発売されておりました。

「関鉄グリーンバス」で発行された乗車券の過去のエントリの振り返りの続きで、今回は観光用に発売された券です。

 

2015年(平成27年)9月5日~11月29日までの土日祝日の期間限定で発売された、「やさとフルーツ号」の「1日フリーきっぷ」です。

 

 

 

この券はプリンター印刷の券と見受けられます。

 

 

 

 

 

 

2016年(平成28年)12月1日から2019年(平成31年)3月31日まで発売された「鹿行北浦ライン1日フリーパス」です。

 

 

2019年(平成31年)4月1日の路線再編で、レイクエコー~鹿島大野駅間が廃止となって、発売が終了しています。

 

 

 

 

 

2021年(令和3年)11月3日~12月26日の土日祝日に発売されました、「東筑波観光シャトルバス」の「1日フリーきっぷ」です。

 

 

 

 

 

 

 

2022年(令和4年)4月1日から、土日祝日に限り発売されております「石岡・八郷観光周遊バス1日フリーきっぷ」です。

 

 

この券は大人、小児とも同額で、小児用の設定はありません。

 

 

「関鉄パープルバス」と比べますと、「関鉄グリーンバス」は発売された券の種類が大変多く、期間限定発売の券もありましたので、過去のエントリを振り返ってみて、自分でも良く追っかけたもんだと思います。

 

 

 

 

 

最後に2019年(令和1年)6月に「関鉄グリーンバス」が配布した「石岡南台駅開業30周年 記念入場券」をご紹介します。

 

 

1989年(平成1年)6月15日に開業し、2007年(平成19年)4月1日に廃止となりました、鹿島鉄道線「石岡南台駅」の開業から30周年を記念して、鹿島鉄道代替バスを運行する「関鉄グリーンバス」が作成した模擬硬券で、石岡本社営業所、鉾田営業所と小川委託発売所、玉造委託発売所で、枚数限定で無料配布されましたが、開業から30年後の2019年6月は、「平成」から「令和」へ改元された直後でしたので、開業日も「平成1年」、30年後も「令和1年」で、ダッチングマシンの元号表記が奇しくも同じとなりました。