西日本ジェイアールバス 園福線廃止~4 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

西日本ジェイアールバスの「園福線」廃止の4回目で、昨日のエントリでご紹介いたしました「丹波水戸」の簡易委託発売の乗車券には、裏面に「須知駅備付」と記載されておりましたが、その「須知駅」で発行された乗車券です。

 

昭和33年11月に発行されました、「須知→檜山」の乗車券です。

 

 

この乗車券は矢印式となっており、鉄道区間で同様の様式の券は京阪神の電車区間の乗車券にも見られました。

 

「丹波水戸」の簡易委託発売の乗車券の有効期間は「通用発売日共2日」でしたが、この乗車券は「通用発売当日限リ」となっており、昭和33年10月1日に鉄道区間の列車区間20kmまでは「通用発売当日限り」で「下車前途無効」となりましたので、この時に国鉄バスも「通用発売当日限り」で「下車前途無効」に変わったものと考えられ、この時にB型の矢印式に変わったと思われます。

 

須知(しゅうち)は山陰街道の「須知宿」が置かれ、古くから栄えた宿場町で、昭和14年に「園福線」が開業した時点で既に「須知町」として町制を施行しており、昭和30年に高原村と合併して「丹波町」となり、平成18年10月に瑞穂町、和知町と合併して現在の「京丹波町」となっています。