鹿島臨海鉄道 鹿島臨港線臨時旅客運行 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

鹿島臨海鉄道では、貨物線である「鹿島臨港線」の鹿島サッカースタジアム~神栖間の臨時旅客運行を、平成17年10月16日から数回行っており、臨時旅客運行開始当初の乗車券は、地図式の入鋏式車内券の記事欄に専用のゴム印を押印した券でしたが、平成22年11月13日に実施された臨時旅客運行の際に、「鹿島臨港線開業40周年記念運転」として初めて硬券の乗車券が発売されました。

 

 

KRT/かしまりんかいてつどう青地紋のD型硬券で、発行日付は印刷となります。

 

 

 

 

 

翌年の平成23年10月15日に行われました臨時旅客運行からは、A型硬券の「○企 往復乗車券」となりました。

 

 

発行日付は印刷からダッチングマシンによる印字となりました。

 

その後は、平成24年10月20日、平成25年11月9日、平成26年11月1日、平成27年10月24日、平成28年10月22日に臨時旅客運行が行われた際には、このA型硬券が発売されました。

 

 

 

 

 

平成28年10月22日以降は臨時旅客運行が行われなくなり、A型の「○企 往復乗車券」も鉄道イベントで廃札として販売されるようになって、もう鹿島臨港線の臨時旅客運行は行われないものと思っておりましたが、令和4年2月から旅行会社の貸切での臨時旅客運行が数回行われた事もあってか、令和5年10月9日に突如として、「第30回鹿嶋まつり」期間中の令和5年10月22日に鹿島臨港線の臨時旅客運行が行われる事が発表されました。

 

 

 

 

 

前置きが大変長くなりましたが、約7年ぶりの令和5年10月22日に行われました、鹿島臨港線の臨時旅客運行で発売された乗車券です。

 

 

KRT/かしまりんかいてつどう青地紋のD型硬券で、発行日付は印刷で元号日付となります。

 

先にご紹介いたしました、平成22年11月13日の臨時旅客運行の際に発売された乗車券から、「鹿島臨港線開業40周年記念運転」の記念文字を削除したような様式で、券面に往復の記載がありませんので、券を見る限りでは片道の相互式乗車券のように見え、平成17年10月16日に行われた最初の臨時旅客運行の際には神栖駅で降車する事が可能でしたが、それ以降の臨時旅客運行では神栖駅では降車出来なくなったにもかかわらず、以前の乗車券と同様に「下車前途無効」の記載があります。

 

今後に鹿島臨港線の臨時旅客運行が行われるかどうかは不明ですが、今回の券の日付は印刷となっているため、もし行われれば今回とは異なる券が発売されるものと思われます。