関東鉄道 大宝から 騰波ノ江ゆき 往復乗車券 新運賃券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

毎年1月1日のみに実施される関東鉄道常総線大宝駅の臨時営業ですが、無人駅から復路片を先に使用した前提として、往復乗車の精算用に発売される硬券の往復乗車券のうち、今年から「大宝から 騰波ノ江ゆき」の往復乗車券が、消費税8%運賃の運賃変更券から、現行運賃の新運賃券に切り替わりました。

 

 

BJR/てつどう/じどうしゃ赤地紋券で、地紋色は旧版券と変わりません。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

旧運賃券では左側の往路片のイラストは「鏡餅」でしたが、新運賃券では「福助」のイラストに変わりました。

 

 

 

 

 

拙ブログの2020年1月4日エントリ、「関東鉄道 大宝駅発行 往復乗車券 新版券」でご紹介いたしました、旧運賃券の裏面です。

 

 

「大宝から 騰波ノ江ゆき」の旧運賃券は、消費税8%時代に調製されていたものの、実際に発売されたのは消費税の10%への引き上げによる運賃改訂後の2020年1月1日となり、最初から運賃変更印押しで発売されたため、改訂印の押印の無い券は発売されませんでしたが、この時の券番は消費税5%時代の券を引き継いだ「0801~」からでしたので、今回の新運賃券も消費税8%運賃の券からの連番と推察されます。

 

 

今年の大宝駅の臨時営業では、硬券の往復乗車券は今回ご紹介いたしました「騰波ノ江ゆき」と、運賃改訂印押しの「大田郷ゆき」、「黒子ゆき」、「宗道ゆき」の4種類しか発売されず、先のエントリでご紹介いたしました、2020年1月1日の発売から現行運賃券となった「玉村ゆき」と「石下ゆき」の2種類は発売されておらず、この2種類は昨年で売り切れて今年は追加されなかったのでしょうか?

 

 

 

 

 

往復乗車券の設備の無い駅からの往復精算と、大宝からの片道乗車券の発売は、入鋏式の車内補充券「○2(=第2種車内補充券)」で発売されます。

 

 

2011年3月12日の「ゆめみ野駅」の新規開業時に改版された券で、改版から12年以上が経過しても記載が変更された箇所はありませんが、常総線のワンマン運転化で車内での発売は殆ど無くなり、下館駅のJR線乗換改札で発売される程度でしたが、2023年3月17日の発売をもって関東鉄道とJR線の普通乗車券の連絡運輸が廃止されたため、下館駅のJR線乗換改札での発売も完全に無くなって、1月1日だけの大宝駅の臨時営業ぐらいしか出番が無くなりました。

 

関東鉄道常総線の入鋏式の車内補充券は、この他に車内補充券「○1(=第1種車内補充券)」となるJR線連絡運輸用の券が存在しておりましたが、連絡運輸の廃止で大宝駅の臨時営業でも発売が無くなり、車内補充券「○1」は全て廃札になったものと思われます。

 

この車内補充券「○2」、左側の駅名はJR線の駅名となっておりますが、右側の常総線の駅名欄のように「から」と「まで」に入鋏欄が分けられていないように、JR線の駅名入鋏欄はJR線から常総線への乗越精算の対応欄で、車内補充券「○2」を用いて常総線からJR線への連絡乗車券を発売する事は無く、JR線への連絡乗車券は車内補充券「○1」を用いて発行されておりましたが、JR線との普通乗車券の連絡運輸が廃止されたため、車内補充券「○2」もJR線の駅名を記載する必要は無くなったワケで、今後は常総線の駅名だけの車内補充券が登場する可能性がありますが、車内補充券「○2」の在庫は大量に有るそうで、先に申しましたように現在は発売の機会は1月1日だけの大宝駅の臨時営業ぐらいしかありませんから、在庫を廃札としない限りは新しい券の登場は望み薄ですね。