昭和61年1月に男鹿線羽立駅の乗車券類簡易委託発売所で発行されました、「天王 二田←[羽立]」の矢印式乗車券で、小児専用券となります。
民間外注印刷調製の券で、矢印式ながら着駅は左側のみに記載されています。
営業キロ10km~15km帯の乗車券で、羽立から該当キロ程の着駅は追分方向にしか存在しないため、左側のみに着駅が記載された券となったものと考えられますが、同一方向の同一運賃区間ですから「羽立から 天王 二田 ゆき」の一般式の券となっても不思議では無いところ、何故か矢印式の券となっています。
民間外注印刷になる以前の新潟印刷調製の券では、高崎鉄道管理局管内の券などに片側のみに着駅が記載された矢印式乗車券が多く見られますが、このような例は秋田、新潟、長野鉄道管理局管内では少なかった事もあり、国鉄末期の民間外注印刷券となってからの例は余り見られません。