名古屋印刷 新幹線経由のバリエーション | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

JRとなってからの名古屋印刷の新幹線経由、東京都区内・東京山手線内ゆきの乗車券の経由表記は、新幹線停車駅発の場合は「新幹線経由」、在来線駅発の場合は「新幹線接続駅、新幹線経由」となるのが普通でしが、JR初期にはこれらによらない経由表記の券が出ています。


いずれの駅も左側がJR初期、右側がその後の券です。



◆在来線駅発なのに・・・◆

    弁天島 新幹線経由    弁天島 浜松・新幹線経由

弁天島は在来線駅なのに「新幹線経由」。静岡~三島間の駅でこんな表示をされたら、現在なら静岡まで戻って新幹線に乗るぞ!と言いたいところですが、この当時はまだ「新富士駅」が存在せず幹在別線扱いも無かったので無理ですが。



◆どっち・・・?◆

    鷲津 東海・新幹線経由    鷲津 浜松・新幹線経由

この経由だと小田原まで在来線で行ってから新幹線に乗換えてもOKとなってしまいますねぇ。幹在どちらの経由でも乗れるのか?と誤解を与える可能性もあり、初期タイプでは最も問題のある経由表記です。



◆接続駅だけど・・・◆

    豊川 新幹線豊橋経由    豊川 豊橋・新幹線経由

「新幹線豊橋駅」なる別名の駅があるみたい見えます。それ以外に特に問題は無いのですが、やはり不自然であるのか後に改められております。

同様の例に「新幹線静岡経由」も存在いたしますが、何故か「新幹線浜松経由」を見た事がありません。弁天島と鷲津は上記の経由表記でしたから、豊橋~浜松間のそれ以外の駅で存在する可能性はあると思うんですが。



いずれの駅も右側の券になりますと、「新幹線接続駅、新幹線経由」となってアンダーラインが入り、小児断片に○幹が表示されるようになって、この様式で統一化されます。まぁ掟みたいなモンですな。





しかし!(笑)

何処の世界でもそうですが、やっぱり掟破りは存在していた!!

                 富士根 東海・新幹線経由

経由にアンダーライン、小児断片に○幹が入っているのに、「東海、新幹線経由」と来ましたか・・・


もしかして、「新富士」と「三島」乗換えの両方に使えるようにと、ワザとこんな表記にした確信犯か?

ちなみに同時期の西富士宮発の券は「三島、新幹線経由」となっています。そもそも発駅を限定せずとも「新富士、新幹線経由」って常備券自体を見た事が無いのですが。