佐藤ママに聞くまでもなく、睡眠時間は最優先事項です。私が問題にしたいのは、質問そのものより、このような質問が出てくる背景です。親が自分の頭で考え判断し決めるべきことはたくさんあります。が、こういった基本中の基本レベルの件を自分で決められないということは、似たような問題が他にもゴロゴロ「決められぬまま」放置されている可能性があります。基本中の基本レベルの件を自分で決めらぬまま放置されていれば子どもが不適切な状況に置かれ心身の健康に悪影響が及ぶ危険性があります。当然成績も上がりません。逆に言えば佐藤ママがこのような問題をその時その時の状況に応じて自分の頭で考え判断決定することで、子どもの心身の状態は良い状態を保ち続け、当然成績も上がるという好循環になっていたのでしょう。
佐藤ママは今回の動画でも、
勉強したくないから寝てるんじゃなくて、体が眠らせてくれって言ってるんだなっていう寝方をしているので
と述べています。子どもが寝ている姿までよく観察していたということですよ。佐藤ママはとにかく子どもを徹底的に観察しています。これはキーポイントです。やってますか?子どもが寝ている姿の観察。これを怠ると睡眠時無呼吸、見逃しますよ。必ずしてください。とにかくまずは観察です。よーく観察していれば、佐藤ママのように、自ずと答えは見えてきますよ
寝る時は堂々と寝なさい。人間って10時間寝ても14時間起きてるわけだから、寝る時間はいいから起きてる時間を1分1秒無駄にしないようにしない?って言って娘と相談したんです
ここです。佐藤ママは、
1分1秒無駄にしないようにしなさい!
と言ってません。無駄にしないようにしない?と娘さんと相談しています。随分昔の話を回顧しているのに、このような具体的セリフがさらっと出てくるということは、佐藤ママは徹底して「子どもと相談していた」ことがわかります。決して命令や強制をしなかった。特に生活の本質に関わる件については「子どもと相談して決める」を重視したのではないでしょうか。何故ならそれが能動的に生活・勉強する原動力になるからです。自己操縦感に源になるからです。勉強の細かいノウハウでなく、このような生活の大枠の部分に子どもの意思を反映させようとする佐藤ママの配慮は、誰でもできることではありません。
そしてもうひとつ、
寝る時は堂々と寝なさい
の部分。こういうのとても大事ですよ。何故かわかりますか?佐藤ママの価値観を子どもに伝える言葉だからです。睡眠を最優先しているということをちゃんと伝えている。だから何かに気兼ねしたりせず堂々と寝なさいと言っているのです。この言葉で娘さんの睡眠の質はぐんと上がったでしょうね。成績も伸びるわけです。