映画「正欲」を見てきました… う～ん、これ、感想が難しい作品でしたね… ☆の数で評価をすると、４以上の大合格点映画になると思うんだけど、とにかく感想が伝えにくい… 朝井リョウさんの原作作品、よく映画化されますよね？ それだけのインパクトはあるよねって感じでしょうか？ かなり、問題作のような気もしますけど…
新垣結衣さん演ずる夏月の考え方・性的思考も、磯村勇斗君演ずる佳道の考え方・性的思考も、なんとなくわかるような気もするし、なんでなんだろ？と、不思議に思ってしまう気持ちもあります… 二人とも、自分ひとりじゃないという安心感で前を向けるようになる、その気持ちには共感しかないですけどね…
個人的には、映画の中では見ていてイライラしっぱなしって感じの稲垣吾郎さんに、自分は一番似ているんじゃないかと、映画を見てからはずっと落ち込んでおります…（笑） 稲垣吾郎さんが、一番まともに生きてるって感じがするんですよね… それがまた、なんか問題のような気がしちゃうんです…
普通って何なんだろ？ ものすごく考えさせられるテーマですよね？ 普通が一番みたいな感じで、自分は育ってきましたからね～ 学校には普通に行くもんだし、男性が女性を好きになるのは当たり前のことだし、仕事をするのも普通のことだろうし… 普通ってダメなことなのかなあ？ これを考え出すと、本当に難しい… 普通は普通でいいことだけど、ちょっと異常を認め合う世の中になれってことなんだろうか？ どちらかといえば、山田真歩さんのような母親の方が、変なんじゃないかと思ってしまう自分がいます…
それだけではなく、映画の中では、ダンスサークルに所属する大也（佐藤寛太）、男性恐怖症の八重子（東野綾香）、そして、稲垣吾郎さんも、息子が不登校で、妻ともうまくいっていない検事として、大きな問題を提起する役で登場しています。みんなが、いろいろ絡んできちゃうのが、今どきの映画だな～って、その巧みさに感心してきました。
Yahoo映画の作品解説より
『桐島、部活やめるってよ』の原作などで知られる朝井リョウの柴田錬三郎賞受賞作を映画化。息子が不登校になった検察官、ある秘密を抱えた販売員、心を閉ざして生活する大学生など、一見無関係な人々の人生が、ある事件をきっかけに交差し始める。『あゝ、荒野』シリーズなどの岸善幸が監督、同じく港岳彦が脚本を担当。
個人的に一番好きだったのは、「セックスの練習」のシーンですかね？ ずっと暗い、というか重いテーマの作品なんだけど、あのシーンだけはクスっと笑えちゃう、最高に共感できちゃうシーンだったかもしれませんし… 二人とも、ホントにこういうことには興味なく生きてきたんでしょうね？ ちょっと不思議なんですけど…
ちょっと重いし、いろいろと考えさせられる映画ですけど、自分としては、かなり好きな映画だったなという気はしています。東京国際映画祭では、監督賞と観客賞を受賞した作品ですから、評価の高い、共感もできる作品なんじゃないかと思います！ それにしてもやっぱり、ガッキーは可愛いです！ どんな役をしても、可愛いことにはかわらない…