これが、長い間、闇に葬られた事件だったってことですね… 映画「福田村事件」 | すがちゅあ~んのブログ

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関東大震災から100年という年に、福田村で起きた事件のことを情報番組で知りました… そして、映画化になってることを全く知らなかったので、まさかまさかの映画鑑賞ということになります。公開が始まって2週間になったのかな? こんなにも早く、秋田で映画が見られるとは思ってなかったです! ということで、映画「福田村事件」でございます!

 

あの佐村河内守を取材した映画「FAKE」なんかで有名な、森達也監督ですね! ドキュメンタリー映画で有名な森監督、初の劇映画作品になるんだそうです。といっても、ドキュメンタリー映画っぽい雰囲気はありましたね。取材された事件のことを忠実に描いてる感じがしました。

 

 

一応、どんな事件だったのか知っておいた方がいいかなと思って、上映前の数分間で、福田村事件のことをウィキペディアで熟読してました… 香川から訪れた薬売りの行商人たちが、その訛りのために朝鮮人と疑われ(間違われ?)虐殺されたことや、その中には妊婦さんや小さな子供たちもいたことが、詳しく書かれていました。

 

ウィキペディアに書かれていたことが、忠実に描かれてましたね… 事前に読んでおいてよかったと思いました… それにしても、関東大震災という恐ろしいことが起きたばかりの時に、いろいろと不安が重なっていたんでしょうね… 「朝鮮人が集団で襲ってくる」とか「朝鮮人が略奪や放火をしている」というウソの情報が、恐怖を増大させちゃったんでしょうね… どんどん追い込まれてしまった人々の様子、ある意味、面白おかしくというか、狂気というか、描かれてました…

 

日本人って本当に恥ずかしいな…、朝鮮の人には絶対に見せられない映画だななんて思ってしまったんだけど… あんな状況だと、誰も信じられなくなってしまうのかもしれません… 集団で、あんなふうに追い込まれちゃうと、やっぱり怖いです… 村長さんはじめ、上に立つ人たち、あんなふうになってしまうとは…

 

警察もそうだし、新聞社の人たちも、ホントのことが書けない、そんな時代だったんでしょうね… 山形の映画祭で、ゆっくりお話をすることができた木竜麻生さんが、一人だけ正義感に燃える役でしたが、あんな形でつぶされちゃうというか、結局は本当のことが書けずに終わってしまったのが、残念でたまりません!

 

 

Yahoo映画の作品解説より

関東大震災直後に千葉県福田村で起きた実際の虐殺事件を題材に、『A』シリーズなどの森達也が監督を務めたドラマ。地震後の混乱の中、9人の行商団員が殺害された悲劇に至る過程を描く。脚本は『夜の哀しみ』などの佐伯俊道、『止められるか、俺たちを』などの井上淳一、『戦争と一人の女』などの荒井晴彦が担当。

 

 

田中麗奈さんは、久しぶりに見たけど、「らしい役」でしたね~ あれは、彼女にしか出せない雰囲気だったなあ~ 井浦新さんも、バッチリでしたね! バッチリといえば、東出昌大さんも、見事な配役だったと思うし、名前もわからない俳優さんたち、すべていい働きをしていたように思えました。みんな当時の人間に見えちゃうから、役者さんってすごいです。

 

それにしても、震災から100年たった今、こんな形で多くの人たちが見て見ぬふりをしてきた事件を知ることができるなんて… なんか苦しい映画でした… 見ていてツラくなる映画ですが、見ないふりをするわけにはいきませんね…