今年の６月に公開になった韓国映画「三姉妹」、ブロガーさんからの評判が凄く良かったので、気になっていましたが、ようやくDVDレンタルが始まったので、見ることができました… いやあ～、かなり激しい映画でしたね！ っていうか、こんなに不幸でいいのかと思うような、そんな生き方しかできないのかという映画でした… これは、なかなか激しかったです…
今年の韓国の映画祭で、ほとんどの主演女優賞・助演女優賞争いを席捲している映画らしいです！ ちなみに第４２回青龍映画祭では、主演女優賞にムン・ソリさん（次女ミヨン役）、助演女優賞にキム・ソニョンさん（長女ヒスク役）が受賞してましたね～ 今回主演のムン・ソリさんは、この映画のプロデューサーという役も、こなしています。監督さんは、長女役のキム・ソニョンさんの公私にわたるパートナーでもある、イ・スンウォンさんです！
とにかく、泣いたり叫んだり、なかなか激しい映画ではありましたが、始まりはたぶん、父親の暴力ってことだったのかな？ 家族を崩壊させるような父親って、残念ながらいますよね… 当時は、そんな時代だった、今では少し変わっているはず…なのかもしれませんが、もしかしたら今でも何も変わっていないのかも… 厳格な父親が描かれる韓国映画って、かなり多いような気がします…（家庭の中では男が一番偉いとされていた時代なのかな？）
女性として生きていく中でも、もちろん、家庭に入って家を守るタイプの人がいたり、バリバリ仕事をして生きていく女性もいたりするんだと思いますが、どちらの女性でも、抱えている悩みは同じようにあるのかもしれません… そうなったら、幸せなふりをしたり、大丈夫ですよと強いふりをしてみたり、仕事では完璧なふりをしてみたり… いろいろと大変なんですよね～ 酒に溺れてしまう気持ちも、ある程度は分かってあげたくなるような気もしますし…
Yahoo映画の作品解説より
ソウルに住む3姉妹が、父親の誕生日を祝うために久々に集まる。長女ヒスク(キム・ソニョン)は、別れた夫の借金を返済しながら小さな生花店を営んでいる。高級マンションで暮らす次女ミヨン(ムン・ソリ)は教会に熱心に通い、完璧な人間として振る舞う。そして劇作家の三女ミオク(チャン・ユンジュ)はスランプに陥って酒に溺れる日々を送っていた。
別々に暮らす三姉妹。夫の借金に悩んでいたり、娘がパンクバンドのメンバーに夢中になっていたり、宗教に夢中になっていたり、夫に裏切られてしまっていたり、仕事がスランプに陥っていたり… 悩みはそれぞれ、とにかくギリギリの生活だったりする… 父親の誕生日での久々の再会をきっかけに、今まで心に蓋をしていた、ガマンしていた何かが、大きく崩れてしまうことになるんですよね～ 終始ハチャメチャな物語ではあるのですが…
主演でプロデューサーのムン・ソリさんからのメッセージには、「三姉妹を演じた私たちには、それぞれ娘がいます。彼女たちが、暴力や嫌悪の時代を越えて、明るく堂々と笑いながら生きていける社会になって欲しいという願いを込めた作品」と書かれていました。確かに、女性が生きにくい世の中だな、女性って大変だよなと思える作品だったなと思います…