「娘を愛せない母」と「母に愛されたい娘」のそれぞれの視点で… 映画「母性」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

本日公開になったばかりの映画「母性」を見てきました… 偶然にも、昨日見た映画「夕方のおともだち」と同じ廣木隆一監督の作品です! 山形の国際ムービーフェスティバルで上映があったので、宿泊先が見つかっていたら、数日前に見るチャンスがあった作品になります! ま、でも、祝日にあわせるような公開だったので、そこに関してはラッキーだったのかな?

 

ちなみに、廣木隆一監督の作品は、現在公開中の映画「あちらにいる鬼」も、来月公開予定の映画「月の満ち欠け」と、楽しみな作品が続いております… あまり、相性がいいとは言えない監督さんですが、菜葉菜さんの出演作も多いですし、たくさんお世話になっている監督さんになります。

 

 

お久しぶりの戸田恵梨香さんと、先日見たばかりの映画「マイ・ブロークン・マリコ」も凄く良かった永野芽郁さんのW主演という形になるのかな? この二人が母と娘になるという時点で、もう注目の作品ですよね~ 若干、不安を感じていたのは、湊かなえさんの作品だっていうところかな? かなり問題作が多いですからね~ どちらかといえば、感動・お涙ちょうだい映画が好きなので、絶対的に相性は悪いはずです。 予告編を見ても、これは苦しそうな映画だなと覚悟はしてました…

 

見終えての一言としては、湊かなえさんの作品にしては、問題作ではなかったかな?といったところでしょうか… とにかく高畑淳子さんが凄すぎて、すべて彼女にもっていかれている部分もありますが、その他に関しては、特に問題なく見られたかな?(高畑さんは、最近あの手の役がハマってますね~)

 

お嬢様扱いされている戸田恵梨香さんの演技は、かなり印象に残りますね~ 母親を溺愛する役っていうのかな? いつまでも娘でいたいってことなんだと思いますが、見ていてかなり苦しかったですね~ っていうか我慢強い? 家庭を守る主婦としては、たぶん合格点がもらえる、昔風の女性って感じですかね…

 

永野芽郁さんは、もっと辛く苦しい役だったかもしれません… 地獄のような家ですからね~ なんとかしてあげたい気持ちが強くて、かなり頑張る子でしたね~ 今回は、可愛いって感じの役ではなかったのですが、それでも彼女らしい演技は見られましたし、あの家の中では輝いていたかな?という印象でした… なんか、大人になったなという感じですかね…

 

 

Yahoo映画の作品解説より

ある日、女子高生の遺体が発見される。事故や自殺か、あるいは他殺なのか、その真相は不明だった。悲劇に至るまでの過程が母・ルミ子(戸田恵梨香)と娘・清佳(永野芽郁)それぞれの視点で明らかになっていくものの、双方の証言は同じ出来事を回想しているにもかかわらず食い違い、母と娘の複雑な関係が浮き彫りになる。

 

 

あまりにも、単純な話ではないといった感じでしたね~ 少し、理解するには難しい雰囲気の映画だったかな? 戸田恵梨香さん、永野芽郁さんの演技はもちろん、中村ゆりさんとか、山下リオさんとか、女性の頑張りが目立つ映画だったと思います… 「男はつらいよ」という映画がありましたが、今回は、女性のツラさみたいな部分が、大きく描かれている、そんな映画になっていました… 男の無力さ、いい加減さも目立ちましたね~ 男がしっかりしていると、あんなふうにはならないはずです…

 

「母性」について、考えさせられる映画でした… 母性って、母になったから生まれるもんじゃないんですよね… そういう意味では、男性には理解しにくい映画だったのかもしれません…