2021年のまとめの時期になり、「1年間のお気に入り映画ベスト10」をまとめようと、今年の話題作をできるだけたくさん見ようと、DVDを借りてきています(5本一週間1000円ですね~)
たくさんの人が高評価の声をあげていた、わたしもとっても気になっていた映画「あのこは貴族」を見てみました… いやあ~、これは予想外でした…(なんか、遥か上を行っちゃった作品でしたね~)
個人的には、門脇麦さんと水原希子さんのコンビじゃ、あまり見なくていいかなと思っていたんですよね… しかも「あのこは貴族」という題名… どうしても、意地悪なイメージというか、嫌なストーリーを勝手に想像してました… そういう意味でも、少しビックリしました… 特に水原希子さんが、あまりにもいい子… 今まで、こんなイメージ持ったことなかったな~ 門脇麦さんも、こんなに可愛かったっけ?って感じ… お気に入りベスト10、かなり悩みそうです…
東京生まれ、東京育ち、生粋のお嬢様でもある門脇麦さんと、田舎育ち、都会に憧れる一般庶民の水原希子さん。二人の違いも、見ていてなかなか楽しめますが、二人がちょっと仲よくなるシーンなんかもあって、ちょっとホロッとしちゃいましたね~(ま、水原希子さんは、見てるだけだと都会のお嬢様に見えますからね~)
一人の男性との絡みで、二人は繋がっていくことになるのですが、高良健吾さんがまた、いい味だったんですよね~ 結局彼も、政治家の御曹司なので、お坊ちゃま、貴族の一人ではあるのですが、意外に、水原希子さんと町中華でラーメン食べてる姿も似合ったりするんですよね… お坊ちゃまの世界に、ある意味反逆してるってことなのかもしれません…
箱入り娘で、結婚が最高の幸せと信じて疑わない門脇麦さんが、異常に可愛らしかったですね~ 少し世の中からずれている、おっとりした感じが、すごくいいんですよね~ こんな世界ってあるんだな?と、見ている我々をかなり楽しませてくれると思います… それに比べて、一般庶民の水原希子さんに関しては、まさにあるあるで、みんなが感情移入できる女の子でしたね~ 都会に憧れて、いっぱい勉強して、ようやく名門大学に入ったんですけどね~ 墜ちていく人生、あまりにもわかりすぎるパターンですよね… でも、なんか前向きでいい子だったのは、この物語の救いになってる気がします…
映画の中で出てくる「東京の養分」って言葉、あまりにも理解できすぎますよね~ 都会って、吸えるだけ田舎者のエネルギーを吸いまくってる気がします…
ぴあ映画生活の作品解説より
『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』で地方に生きる女子のリアリティを描いた、山内マリコの同名小説を映画化。東京育ちの女子と地方出身の女子が織りなす人生模様を描き出す。『グッド・ストライプス』で新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子が監督を務める。主演を門脇麦が務め、水原希子、高良健吾、石橋静河らが共演した。
この映画の大ヒットに、もう一つ要因していると思うのが、お嬢様側の友人、バイオリニストの石橋静河さんと、田舎者側の友人、起業を目指している山下リオさんですね~ 主役の二人が、失敗ばかりが続いたとしても、友人の存在で前を向いて進める、すごく大事な役だったと思います。
監督さんも女性ですし、ある意味、女性による女性のための映画という感じではあります。ただ、男性目線で見ても楽しめる、素敵な作品だったと思います! ベスト10、入るかなあ?